急落時の底打ち水準 - しんきんアセットマネジメント投信

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
投資環境
2016 年 1 月 21 日
急落時の底打ち水準
中国経済など世界経済の減速懸念に加え、原油安や円高などを背景に、投資家心理が冷え込み、国内株がな
かなか下げ止まりません(図表 1)
。1 月 20 日には日経平均株価は一時 1 万 6,400 円を割り込み、昨年来安
値を更新しました(図表 2)。投資家の不安心理を示す、日本版の恐怖指数とも呼ばれる日経平均VI(日経
平均ボラティリティー・インデックス)は 35 ポイントを上回り、チャイナショックで株価が急落した昨年 9
月の水準まで上昇しています。
2010 年以降で、日経平均VIが大きく上昇し相場が下落した局面は、今回を除くと 7 回程度ありました(図
表 3)。直前の高値から底を打つまでの期間は 3 週間から 5 か月弱とまちまち。高値から底までの下落率は、
終値ベースでマイナス 14.0%~マイナス 22.2%でした。昨年の 8 月から 9 月にかけての急落時は 18.9%の
下落、また 7 回の平均下落率も同水準の 18.9%。今回は、昨年 12 月 1 日の 2 万 12 円が直近高値となり、1
月 20 日時点で 18.0%の下落と、昨夏や過去の急落時に近い水準まで下落しています。ちなみに、18.9%の
下落に対応する日経平均株価の水準は、
1 万 6,230 円。日経平均株価は一時 1 万 6,400 円を割り込んでおり、
過去の急落局面を参考にすると、そろそろ底打ちしてもおかしくありません。
もっとも、中国株については大きく下落していると言っても、まだ割高な水準にあります。中国株の予想株
価収益率(PER)が、急騰前の 2012 年~2014 年 10 月の平均的な水準に戻るとすると、上海総合指数で
2,500 ポイント前後が、企業業績に見合う株価水準と考えられます(図表 4)
。他方、原油についても、中国
経済の減速から需要増が見込めない中、制裁解除を受けイランからの原油輸出が増える見通しであり、供給過
剰が続くことから、先安感は根強そうです。
上海総合指数(左目盛)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
90
70
60
50
40
30
20
日経平均株価(左目盛)
16/1
15/7
15/1
14/7
14/1
13/7
13/1
12/7
10
12/1
(年/月、日次)
NY原油(右目盛)
(ポイント)
80
11/7
22,000
20,000
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
11/1
120
110
100
90
80
70
60
50
40
30
20
16/1
15/10
15/7
15/4
15/1
14/10
14/7
14/4
14/1
6,000
5,500
5,000
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
図表2. 日経平均VIと株価
(円)
10/7
(ドル)
10/1
図表1. 中国株と原油価格
(ポイント)
(年/月、日次)
日経平均VI(右目盛)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
図表3. 2010年以降の主な株価の急落局面
直近高値
2010/4/5 11,339
2011/2/21 10,858
2011/7/8 10,138
2012/3/27 10,255
2013/5/22 15,627
2013/12/30 16,291
2015/6/24 20,868
2015/12/1 20,012
円
円
円
円
円
円
円
円
底打ち
~
~ 2010/8/31 8,824 円
~ 2011/3/15 8,605 円
~ 2011/11/25 8,160 円
~
2012/6/4 8,296 円
~ 2013/6/26 12,834 円
~
2014/2/4 14,008 円
~ 2015/9/29 16,931 円
~ 2016/1/20 16,416 円
平均
(注)2016/1/20は仮置き
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
騰落率
-22.2%
-20.7%
-19.5%
-19.1%
-17.9%
-14.0%
-18.9%
-18.0%
-18.9%
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投資環境
2016 年 1 月 21 日
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外部環境が不安定な中、日銀の追加緩和への期待もくすぶります。株価との連動性の高いドル円は、2012
年 10 月までは日米金利差の影響が強かったものの、安倍政権誕生以降は、日銀の大胆な金融緩和への期待、
2013 年 4 月の異次元の金融緩和導入(
「量的・質的金融緩和」
、黒田バズーカⅠ)
、2014 年 10 月の「量的・
質的金融緩和」の規模拡大(黒田バズーカⅡ)で、一気に引き上げられ、国内株も大きく上昇しました(図表
5)
。
中国では景気刺激策への期待も出てきています。中国不安の後退や原油価格の落ち着き待ちの状況ですが、
日経平均株価の予想PERは 1 月 20 日には 13.7 倍と 14 倍を下回り、昨年 9 月の底打ち時の水準に近づい
ています(図表 6)
。日本株の割安感が一段と強まっており、そろそろ底打ちしてもおかしくない状況です。
また、不安定な環境の中、日銀のさらなるバズーカも期待したいところです。
図表4. 中国株と予想PER
(倍)
図表5. 国内株とドル円
(円)
30
25
20
15
(円)
22,000
18,000
110
16,000
100
14,000
90
16/1
15/7
15/1
14/7
14/1
(年/月、日次)
日経平均株価(左目盛)
ドル円(右目盛)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表6. 日本株とPER
(円)
13/7
13/1
(年/月、日次)
予想PER(右目盛)
12/7
60
12/1
6,000
11/7
70
11/1
8,000
10/7
16/1
15/7
15/1
14/7
14/1
13/7
13/1
12/7
12/1
11/7
11/1
5
上海総合指数(左目盛)
80
10,000
10/1
10
130
120
20,000
12,000
10/7
10/1
(ポイント)
5,500
5,000
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
(倍)
22,000
20
19
20,000
18
18,000
17
16,000
16
15
14,000
14
13.46
13.98
13.37
日経平均株価(左目盛)
15/7
15/1
14/7
14/1
10,000
13.7
13
12
16/1
12,000
予想PER(右目盛)
(年/月、日次)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(シニアストラテジスト 鈴木和仁)
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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