図画工作科学習指導案 公開授業② 第一図工室 場所 第1図工室 1.題材名「きって 図画工作科学習指導案 つないで 4年2組 新居 奈津子 4年2組 新居 奈津子 木の世界」 2.研究主題との関連 (1)研究主題 「学びを創り続ける図画工作の授業 ~主体的に発想・構想の能力を働かせるカリキュラムづくりについて~」 (2)教科の視点からめざす育てたい力 子どもが主体的に発想・構想の能力を働かせ、自分の思いや願いを表現しようとする力 3.子どもが積み重ねてきた学び 子どもたちが発想・構想の能力を働かせる姿は、造形遊びを起点としたカリキュラムづくりをす ることにより見ることができると考える。 この学年の児童は、3年生では、題材「くぎうちトントン」を学習している。この題材は角材に 金づちで釘を工夫してうつ造形遊びである。子どもたちは、釘の打つ高さを変えて横から見ると山 のように見えるようデザインしてみたり、釘の打つ角度や場所を考えて、ロボットのように見える ようにしてみたりする姿が見られた。 また、中学年では「カラ―ポリ袋をつないでつないで」 「新聞棒をつないでつないで」など「つな ぐ」という行為からはじまる造形遊びを積み重ねている。子どもたちは、カラ―ポリ袋をこいのぼ りのように長くつなぐことや、新聞棒のかたさをいかして、タワーのように高くつなぐことにこだ わりをもつ姿が見られた。 これらの姿は、造形遊びを起点としたカリキュラムにより発想・構想の能力を働かせ、学びを創 り続けている姿だと考える。これらの積み重ねてきた学びを生かしたカリキュラムづくりをして、 本題材を行う。 4.本題材で期待する学び 本題材は、木材をのこぎりで切り、釘をうってつなぎ方を工夫してつくる造形遊びである。 子どもたちは、様々な形、色、大きさの木材に出会ったり、のこぎりで切ったり、釘でつないだ りするうちに、 「○○な形がつくれそうだ!」と発想・構想の能力を働かせ、つなぎ方を考えて木材 で形をつくることにこだわりをもって取り組むと考える。そこで、つなぐという行為から、より発 想・構想の能力が働くように、四角や三角などあらかじめ多様な形につないでおいた木材を教室の 床においておく。そうすることで、つないでるうちに、 「もっと迷路のようにつないでみたい!」 「恐 竜の形につくりたい!」などつくりたい形からつなぎ方を考えたり、つなぎ方からつくる形を考え たりする姿を期待している。この木材を切ってつなぐという活動から、 「もっと複雑な形に切ってみ たい!」 「もっと違うつなぎ方も考えてみたい!」と新たな思いや願いをもち、学びを創り続ける姿 へとつなげていく。 — 125 — 5.準備物 (子ども)図工バッグ (教師) 小物入れ 長ズボン 木材、金づち、片刃のこぎり、釘 6.題材の目標 ○木に親しみ、木を使って、形をつくることに興味をもって取り組む。 (関心・意欲・態度) ○いろいろな木材を組み合わせながら、つくりたい形を思いつく。 (発想・構想の能力) ○つくりたい形に合わせて、用具や材料を工夫する。 (創造的な技能) ○自分や友だちの作品のよいところや工夫したところを見つけている。 (鑑賞の能力) 7.題材の評価規準 創造的な技能 鑑賞の能力 木に親しみ、木を使って、 いろいろな木材を組 つくりたい形に合わ 自分や友だちの作品の 評材 形をつくることに興味を み合わせながら、つ せて、用具や・材料 よいところや工夫した 価の もって取り組んでいる。 くりたい形を思いつ を工夫している。 ところを見つけてい 造形への関心・意欲・態度 題 発想や構想の能力 いている。 規 る。 準 ①木材を切り、釘でつ ① 木材をのこぎりで ② 木材をのこぎりで ①自分や友だちの工夫 具習 なげることに興味をもっ 切ったり釘でうって 切 っ た り 釘でつない したことを話したり、 体活 て取り組んでいる。 つないだりすること だりすることによっ 友だちの工夫を見つけ の動 ②自分のつくりたい形に で、つくりたい形を て、つなぎ方を工夫し たりしている。 評に 沿って、木材を切ったり 思い付いている。 ている。 ②自分や友だちの活動 価お つないだりすることに興 ① 自分のつくりた や作品から、形や組み 規け 味をもって取り組んでい い形に沿って、切り 合わせの面白さを感じ 準る る。 方やつなげ方を工夫 取っている。 学 している。 8.本題材の指導計画(全5時間 本時2/6時間) ○第一次 木材をのこぎりでいろいろな長さに切ることをためす。 (1時間) ○第二次 木材を切ったりつないだりしながら、自分のつくりたい形をつくる。 (4時間 ○第三次 自分や友だちの作品を振り返る。 本時3/6) (1時間) — 126 —
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