学校だより 2月号 平成28年2月1日 第11号 大田区立多摩川小学校

学校だより
大田区立多摩川小学校
校長
長井
2月号
恒治
平成28年2月1日
第11号
http://academic2.plala.or.jp/tmgwe/
●2月の行事予定
エルトゥールル号から続く絆
《多》多摩小タイム
副校長
落合由美子
1890 年、和歌山県沖で台風に遭難し、沈没した
トルコ軍艦の乗組員たちを村人たちが救った エル
トゥールル号海難事故と 1985 年イラン・イラク戦
争における日本人救出劇を取り上げた映画「海難
1890」を蒲田で見ました。
台風に遭難したエルトゥールル号は沈没し、船の
爆発音が島中に響き渡り、おびただしい数の死体と
船の残骸が岸に漂着する。島に暮らす医師をはじめ
村民総出で救出活動に当たった。体温が低下し生命
の危機が危ぶまれる多くの船員たちを村民は着物を
脱ぎ自分の体温で温め、命を救った。この事故で 69
名が生き残り、500 名以上が死亡。
漁を休めば、食糧に事欠くことを承知で引き続き
遺体や遺品の捜索に当たった。村民たちは自分たち
が食べるのを我慢して食料を提供した。船員たちは
次第に傷を癒していく。さらに、村民たちは壊れた
り、血の付いたりした遺品を一つ一つを洗い、磨き、
繕っていた。受け取った母国の遺族の思いを察して
のことだった。船員たちは、日本人のあたたかい真
心を心に刻むのだった。
時は移り、1985 年、イラン・イラク戦争で、イラ
クのフセイン大統領は 48 時間後にイラン上空の航
空機に対し、無差別攻撃開始を宣言した。各国の救
援機が到着する中、日本は救援機を飛ばすことがで
きず、多くの日本人が窮地に追い込まれていた。こ
の状況を知ったトルコのオザル首相は トルコ人も
600 名も取り残されているにもかかわらず、日本人
のために救援機を増やすことを決めた。
「我々は日本
人に恩返しをしなければならない」オザル首相の指
示を受けたトルコ航空は救援のパイロットを募った
ところ、その場にいた全員のパイロットが手を挙げ
た。ギリギリのところで、200 人以上の日本人がト
ルコ・イスタンブール経由で救出された。取り残さ
れたトルコ人は大使館が用意した車に便乗し、陸路
でイランを脱出し、トルコに向かった。このことで
トルコ政府に抗議をしたトルコ人は一人もいなかっ
た。電話は鳴りやまなかったが、恩返しができた、
よくやった等の好意的なものばかりであった。
トルコでは教育の場で、エルトゥールル号の史実
を伝えており、これを知らないトルコ人はいないそ
うです。日本から遠く離れたトルコで、親日家が多
いのはこのことに由来します。私は教員になってか
らこの史実を知り、偶然、図書室にあった『エルト
ゥールル号の奇跡』を読み、95 年後の恩返しに驚き
ました。今回、映画を見て、多くの自国民よりも日
本人を優先して救援機でトルコに送ってくれたこ
と、危険なフライトになることが分かっていながら
もその場にいた全員のパイロットが志願したこと等
を知りました。和歌山の串本町にはトルコ人慰霊碑
があり、小学生が現在も慰霊碑を掃除してくれてい
ます。
人を思う気持ちの大切さと、日本人が昔から大切
にしてきた美しい心を改めて考えさせられました。
SC=スクールカウンセラー
日
曜
予定
1
月
2
火
3
水
4
木
5
金
音楽集会
委員会
6
土
校庭開放
子ども卓球
7
日
8
月
[A]児童朝会
9
火
ALT
《多5年》
10
水
作品展(~11日まで)
《多3年》
11
木
建国記念の日
[B]児童朝会
安全指導
SC
大田区研究会のため午前授業
特別時程
SC
学校公開
ALT
たてわり班活動(5校時)
12
金
13
土
14
日
矢口ファミリープラザ
15
月
[B]児童朝会
キャリア教育6年
(睦化工
古川亮一氏)
16
火
振替休業日
ALT
社長
SC
たてわり班活動(2校時)
クラブ活動
17
水
校内研のため4-3以外午前授業《多3年》
18
木
発育測定6年
ALT
下校指導1年
《多4年》
19
金
音楽集会
クラブ活動
20
土
校庭開放
子ども卓球
大田区トップアス
リート派遣授業(バレーボール)
21
日
校庭開放
22
月
[A]児童朝会
避難訓練
SC
新1年保護者会
23
火
たてわり班活動(5校時)ALT
多摩川清掃6年
24
水
25
木
ALT
26
金
6年生を送る会(3・4校時)
《多3年》
お別れ給食
27
土
28
日
29
月
《多5年》
校庭開放
《多4年》
委員会
子ども卓球
[B]児童朝会
SC
2月の生活目標
生活指導部
◎ 寒さに負けず元気にすごそう
中休みになると、校庭には子どもたちのにぎやかな声が響き渡ります。まだまだ冬本番の厳しい寒さは続
きますが、子どもたちは柔らかい日差しを受けながら気持ちよさそうに遊んでいます。毎年、この時期はイ
ンフルエンザが流行し、多摩川小でも多くの子どもが感染しています。ぜひ、インフルエンザ予防として、
日頃から寒さに負けない体づくりを心がけて欲しいと思います。手洗いやうがいはもちろん、適度な運動や
好き嫌いをせず何でも食べる習慣、規則正しい生活・・・等、ちょっとした心がけが体づくりに大きく影響して
きます。ご家庭でも、子どもたちの体調管理をお願いいたします。
クラブ活動見学について
特別活動部
多摩川小学校では、1月22日に1回目のクラブ見学を行いました。クラブ見学は、運動系から文化系ま
での12あるクラブを2日に分け、4年生から6年生のクラブ活動の様子を3年生が見学します。
3年生はクラブ活動をとても楽しみにしています。見学の中で4年生から6年生のクラブ活動の様子を目
を輝かせて見ていました。早くも入りたいクラブを決めている児童もいました。2回目のクラブ見学でも、
みんなには、日頃の活動の様子や活動の成果を3年生に見てもらい、お兄さんお姉さんとしての気持ちを高
めていってほしいと思います。
たこあげ・もちつき大会
多摩川小の子どもたちがとても楽しみにしている恒例のたこあげ・もちつき大会。今年も1月23日に開催
されました。厳しい寒さの中でしたが、子どもたちは、元気よく楽しそうに凧あげをしていました。風は穏や
かで弱めでしたが、いくつものたこが空高く揚がっていました。もち米を蒸し、矢口中学校の野球部の皆さん
や地域の方々、たまパパが3つの臼でお餅をついてくれました。つきたてのお餅をお母さん方があんこやきな
粉等でおいしく調理してもらいました。具だくさんの豚汁もおいしくいただきました。
主催してくださった本校PTAの皆さんはもちろん、矢口青少対や三校おやじの会、矢口中学校野球部の皆
さん、さらに近隣町会・自治会の皆さまに、多大なご協力をいただきました。ありがとうございました。
作品展について
図画工作科
今回のテーマは「たまがわMORIモリ」です。児童の山盛りなものづくり活動をご覧いただきたく春より
計画を進めてきました。児童数の増加により展示作品は前回より3クラス分増加しています。展示スペー
スがせまくなり、今回は空中や床を活用して展示してあります。
会場までの廊下などの装飾は2~6年生のボランティアが中休みを活用して図工室でつくり、児童と展
示を進めました。なかなか終わりにならず、もっともっとと、さまざまな形でたくさんの児童が参加しま
した。
また作品は制作途中の活動がとても大切であると考えています。制作の様子をDVDにおさめ、児童の頑張
っている様子をご覧いただけるよう準備を進めています。2階の資料室前の廊下に設置しますので、こち
らもぜひご覧ください。