排水ポンプ設備のリスクマネジメントに関する調査 <仕様改善例> ・小型のポンプ設備では、主原動機をディーゼル機関から電動機へ ディーゼル機関 電動機(写真はイメージです) 業務の概要 排水ポンプ設備は、洪水時の内水排除を行うことで国民の生命・財産を守る重要な 社会資本です。平成年代に入りガスタービンや制御設備でPLCなど高度な維持管理 技術を要するものが導入されるようになるとともに、高度経済成長期に整備された 多くの設備の老朽化により、故障内容が多様化し発生頻度も増加傾向にあります。 そのため、情報のデータベース化を推進、維持管理計画及び危機管理計画を策定し 運用していますが、その実効性を最大限に高めるためには、実際の不具合・故障事 例に鑑みたリスク分析と、これに対応する合理的な具体案を決定するためのマネジ メントが必要です。本調査では、排水ポンプ設備の不具合・故障事例を把握し、致 命的機器に発生しうる故障の想定(リスク分析)、発生頻度・影響度の評価(リス クアセスメント) リスク低減対策を講ずるべき事象とその方法の明確化(リスク 対策)を行いました。 実施状況 ○排水ポンプ設備の故障傾向とリスク分析手法 ・機場の故障実績を横断的に解析し、主原動機など故障の多い機器を特定 ・規模の小さい設備においては、故障発生頻度の小さい電動機採用の優位性 (信頼性と経済性の評価)を検討 ○予備品計画策定要領(案) ・危機管理として役立つ予備品管理のあり方をとりまとめ ○維持管理計画策定要領(案) ・リスク低減を図るため、FMEAを用いた仕様改善手法を維持管理計画策定に反映 2016.1
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