「子どもの貧困対策を考える」(PDF:839KB)

◆日 時
平成28年
2 月19日(金)
14:00~ 17:00
※
◆趣旨・内容
子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されることがないよう、また貧困が世代を超えて連鎖を
することのないよう、必要な環境制度と教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策を総合的に推進す
ることを目的とした「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が平成 26 年1月に施行され、同年8月に
「子供の貧困対策に関する大綱」が閣議決定されました。
我が国では、平成 26 年に厚生労働省が発表した調査において、全世代の貧困率の上昇率は鈍化傾向と
なるものの、18 歳未満の子どもの相対的貧困率が 16.3%と悪化しており、6人に1人の子どもが「貧困」
の状態となっています。
「貧困=個人の責任」という概念を超えて、自治体としていかに政策的に対処すべ
きかが大きな課題となっています。
今回の事例研究では、基調講義に大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授の小原美紀 氏をお迎えし、
日本の子どもを取り巻く貧困の現状や課題についてお話しいただき、今後自治体において施策を展開して
いく上での方向性について理解を深めます。また事例報告では、2団体より地域における取り組みをご紹
介いただきます。
◆会
場
NS21ビル谷町店 9階 第1会議室
(〒540-0012 大阪府大阪市中央区谷町3-1-18 )
http://www.osakakaigishitsu.com/kaigi/os0022/
◆対 象 者
府内市町村職員
◆募 集 定 員
60人程度
◆申 込 方 法
各市町村研修担当課に申し込みください。
申込期限
2月 10 日(水)
※講演開始に先立ちまして、13時50分よりビジュアルノベル「仁の物語」を上映いたします。課題を抱える子ども
の視点から、子どもたちの背景やその支援を考えるものとして事例報告講師の幸重氏が制作されたものです。
◎プログラム
・第1部
基調講義 14:00~15:20
○「子どもの貧困の現状と課題」
講師:大阪大学大学院国際公共政策研究科 准教授 小原美紀 氏
子どもを取り巻く貧困の現状を把握するとともに課題を検証し、
「子どもの貧困対
策」に関して地方自治体として取り組むべき施策について、学習支援や経済支援を中
心にお話しいただきます。
・第2部
事例報告 15:30~16:40(各 35 分)
○地域における取組事例
「地域ボランティア・トワイライトステイによる学習支援」
講師:幸重社会福祉士事務所 代表 幸重忠孝 氏
夜一人で家で過ごしている子どもたちを預かり、ボランティアがマンツーマンで子
どもに関わる生活支援・学習支援を行う「地域ボランティア・トワイライトステイ」
(夜間擁護)を実施。スクールソーシャルワーカーとしての経験と子どもの貧困支援
モデルづくりについてお話しいただきます。
◯自治体における取組事例
「貧困の連鎖を断ち切るために~足立区での取組み~」
講師:東京都足立区子どもの貧困対策担当部長 秋生修一郎 氏
足立区では平性 27 年度を「子どもの貧困対策元年」と位置づけ、
「足立区子ども
の貧困対策実施計画」を策定。子どもの未来のために今できることを全庁的に実施す
るため、
「子どもの貧困対策本部」を立ち上げました。
ライフステージごとのきめ細やかな対策について実施計画の柱とともにお話しい
ただきます。
・質疑応答・全体講評 16:40~17:00(各 10 分)
◎講師プロフィール
こはら み き
○大阪大学大学院国際公共政策研究科 准教授 小原美紀 氏
1972 年生まれ、1998 年大阪大学大学院経済学研究科修了(博士(経済学)
)
。
専門は労働経済学、応用計量経済学で、個人や家族の行動をデータに基づいて分析。
研究テーマの一つに「世帯間格差と公共政策」
。2014 年に世界 30 か国で行われた
格差の国際比較共同プロジェクトに日本分析の代表者として参加。
ゆきしげただたか
○幸重社会福祉士事務所 代表 幸重忠孝 氏
1973年生まれ岡山出身。社会福祉士。
京都で社会福祉を学んだ後に児童養護施職員、大学教員を経て滋賀県教育委員会
スクールソーシャルワーカー、幸重社会福祉士事務所を立ち上げる。
主な著書:
『子どもたちとつくる貧困とひとりぼっちのないまち』
(かもがわ出版2013)
あ き う しゅういちろう
○東京都足立区子どもの貧困対策担当部長 秋生 修 一 郎 氏
昭和54年足立区入区、福祉事務所に勤務。政策・財政部門、福祉部門
の事務従事を経て、産業経済部で若年の雇用に関する雇用創出特区に従
事。平成17年福祉事務所長に就任、施設更新担当課長、財政課長を経て
現在、子どもの貧困対策担当部長として勤務。
問合せ (公財)大阪府市町村振興協会 研修研究部
TEL:06-6920-4565 e-mail:[email protected]