腰部脊柱管狭窄症 腰部脊柱管狭窄症に対しては

・腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症に対しては、小皮切で顕微鏡下に行う片側進入両側除圧の開窓術や
棘突起縦割式開窓術を、主として選択しています。多椎間病変では、棘突起縦割式開窓
術・椎弓切除術を行い、腰部筋肉(傍脊柱筋)の侵襲を最小限としています。また、不
安定性を伴ったすべり症や変性側弯症の症例には、PLIF(後方進入腰椎椎体間固定術)
や TLIF(経椎間孔進入椎体間固定術)など、脊椎インスツルメンテーションによる固定
術を積極的に行っています(図 1)。
(図 1)
・腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアにおいては、基本は保存療法ですが、硬膜外ブロックや神経根ブ
ロックが無効で日常生活障害が顕著な例には、小皮切による顕微鏡下ヘルニア摘出術を
行い、術後 5-7 日の早期退院を目指しています。