衆院道5区補欠選挙に関する記者会見の基本的なコメント(全文) 1 月 27

衆院道5区補欠選挙に関する記者会見の基本的なコメント(全文)
1 月 27 日
青山道委員長
道庁記者クラブ
今日は、4 月に実施される衆議院 5 区補欠選挙について、日本共産党の立場と選挙協力問題
の到達点、今後の問題について考えていることを、あらためてマスコミのみなさんに正確にお伝え
しておきたいと考えてのことである。
まず、私たらの 5 区補欠選挙に臨む立場について。日本共産党は、昨年、安倍内閣が憲法違
反の戦争法を強行成立させた 9 月 19 日に、中央委員会を開催し、戦争法廃止と立憲主義を回復
するために、一致する政党・団体・個人によろ「国民連合政府」構想を発表した。そしてそれを実現
するために、野党が選挙協力しようという提案を行っている。この提案は、「戦争法廃止」「安倍政
権を許すな」「野党は共闘を」という広範な国民の声と運動に応えるわが党としての提案であり、マ
スコミにも大いに取り上げられ、立場の違いを超えて広範な方々から、共感と期待がよせられてい
る。それは、いまも広がっている。
5 区補欠選挙は、戦争法か強行されて以降、初めて実施される国政選挙であり、わが党が提
案した野党の選挙協力がどうなるのかを含めて、全国的に大きな注目が集まっている。それだけに、
私たちは、「国民連合政府」提案とともに、野党の選挙協力を呼びかけている政党として、何として
も野党統-の候補を擁立して、戦争法を推進した自民党の候補者に打ち勝つ結果を出したいと、
強い思いを持って臨んでいる。
わが党は昨年 8 月に、5 区補選の党公認候補者として橋本みか氏を擁立し、戦争法案阻止の
たたかいを始め、安倍暴走政治を許さないたたかいを橋本候補先頭に進めてきた。しかし、5 区補
選で自民党候補者を打ら負かすには、野党がバラバラでは勝てない。私たちは、野党間で誠実に
話し合い、野党としての統一候補擁立が、きちんと合意できるのであれば、橋本候補を降ろす用意
があることを早くから明確にし、話し合いを呼びかけてきた。
現在の到達点について述べる。
昨年 11 月に立ち上げられた、「戦争させない北海道をつ<る市民の会」のみなさんは、当初か
ら野党の統一候補実現を掲げ、その実現へ努力されている。私たち日本共産党は、めざしている
方向が一致していると判断し、この間、呼びかけられた「円卓会議」への参加をはじめ、繰り返し協
議し、野党統一候補が実現できるよう努力を重ねてきた。しかし、民主党北海道との関係では、話
し合いを行っているが、候補者を一本化するための話し合いはまだ詰まっていない。民主党の岡
田克也代表は、1 月 10 日の NHK 日曜討論で「共産党と協議をする気はない。民主が優勢なのだ
から共産党は一方的に下ろすべきだ」という主旨の主張をしている。本日の「道新」報道にあるよう
に、「連合」本部の事務局長が北海道での記者会見で岡田代表と同様の主張を行っている。一部
マスコミ報道のなかにも、「共産党が自主的に候補をおろせばいい」「いつおろすのか」という主張
もあるが、私たらは野党間のまともな話し合いや合意もないまま、一方的に候補者をおろすようなこ
とはあり得ないということを明確にしておきたい。
候補者を一本化するためには、真剣な政党間の協議をおこない、しつかりとした合意をつくる
ことが必要だ。「戦争法は廃止してほしい」「立憲主義、民主主義を回復しなければ」という声は非
常に強<、大きく広がっている。この声にこたえる道は、野党の候補一本化しかない。すでに候補
を擁立している共産党と民主党が協議をし、合意することが一番重要である。
しつかりした合意という点で、私たちは二つ大事な基準があると考えている。一つは、「戦争法
廃止、立憲主義の回復」という政治的な合意である。もう一つの合意は、無所属で当選した場合は、
民主党会派に属せず、無所属を貫いてい<ことである。
この合意は、非常に重要である。有権者は、「戦争法を廃止してほしい」と願って投票し、当選
させたが、当選後、民主党会派に入り、民主党が残念ながら「戦争法廃止」の立場を貫けなかった
となれば、それは有権者への裏切りとなるからであり、そうなればわが党としても有権者に責任を負
えない結果となる。これは誰でもわかる、当然の話である。
社民党さん、維新の松木さんは、野党統一に前向きとの話を聞いている。問題は、共産党と民
主党が正面から向き合って、誠心誠意の気持ちを持って、真摯に話し合うこと。それができれば、
必ず、良い方向に向かうと信じている。
何としても、野党統一の候補を実現して、自民党候補に打ち勝つために、最後の景後まで辞
めることなく、力を尽くす決意であることをお伝えし、私からのお話しを終わる。あとは、質問があれ
ば答える。
以上