「農政課に配属となって」 農政課農業振興係 倉科 涼 私は、民間企業で3年間勤めた後、市役所に採用され、現在は農政課農業振 興係に配属となり日々の業務に取り組んでいます。私の現在の業務は、新規就 農関係、地産地消の促進、ICTを活用した農業の構築、市民農園の運営など です。 特に新規就農関係の業務では、市内で就農を考えている方の相談を受け、ス ムーズな就農ができるよう努めています。残念ながら、本市も全国と同様、高 齢化により年々農業者の人数が減り、平成初めには6,500人近くいた農業 者も、現在は3,000人程度となってしまいました。全国の市町村が意欲あ る新規就農者を求めている中、市役所の中で待っているだけでは、なかなか新 規就農希望者と話をすることができません。そこで、市では、東京で開催され る就農相談会などに積極的に参加し、全国各地から集まる来場者に塩尻市を知 ってもらい、就農の候補地としてもらえるよう努めています。 今まで会社勤めなどをしていた人が新しく農業を始めるということは、起業 することと同じで、多くのリスクを背負います。また、その人の今後の人生を 大きく左右します。歓迎したい気持ちがほとんどですが、時には、厳しいこと も言わなければなりません。一人ひとりに親身に対応し、経営のデータなどを 活用しながら相談に応じていく必要があると思います。 私は、県外出身で、前職では農業関係の仕事をしていました。そして I ターン で今年から塩尻市に住んでいます。I ターン者ということで、地元で育った人た ちに比べると、地域のことなどについてはよく知りません。最初の頃は、地区 名が分からず、地図とにらめっこをしたり、休日にはドライブをしたりして地 域を覚えるよう努めました。当初に比べれば地域のことを覚えたとは思います が、まだまだ分からないことだらけです。毎日が勉強ですが、一日でも早く市 民の皆様から認められるような職員となれるよう努めていきたいと思います。
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