一般財団法人カケンテストセンター 東京事業所 グローバルコミュニケーション戦略室 台湾内販情報 織品標示基準の改正について 2015(中華民国暦104)年12月23日、「織品標示基準」の改正が発表されました。 今回の改正の重要点は、詰め物の表示の義務化と取扱い絵表示が服飾標示基準と同様の絵表示になることです。 また、3歳以下の乳幼児を対象とした商品には、表示事項が追加されることとなりました。変更点を中心にお知ら せいたします。 織品標示基準とは・・・糸や生地などの原材料、寝装品類、タオル類、クッション類、マット・カーペット類、 テーブルクロス・ナプキン・ランチョンマット類、ソファーカバー、カーテンなどの表示を決めている法律。衣服 は服飾標示基準の対象品。 1.猶予期間 (改正内容は、即日対応可能。) ★取扱い絵表示、羽毛の組成表示 2017年12月22日まで ★その他 2016年12月22日まで 2.表示事項(赤文字が追加) 旧 新 ①国内生産者・製造者の電話番号と住所 ①国内生産者・製造者または製造委託業者・電話 輸入品の場合:輸入者、輸入販売者名の電話番号 番号と住所 と住所 輸入品の場合:輸入者、輸入販売者名の電話番号 ②寸法または、サイズ呼称 と住所 ③原産国(製品の主要生産国) ②寸法または、サイズ呼称 ④繊維の組成 ③原産国(製品の主要生産国) 輸入品の原産国表 ⑤取扱い処理方法 示は、国際貿易局の規定に従う ④繊維または詰め物の組成 ⑤取扱い処理方法 ⑥事業者は、3歳以下の乳幼児が使用する商品であ ることと、その商品が身体の安全に影響する場合 には、注意事項も表示する ※上記の他、商品検験法により、縫付、下札、パッケージいずれかに「商品名」の表示が必要。 3.表示方法(赤文字が追加) 1.①、②、⑥は、商品本体の縫付ラベル、または商品本体にプリント、下札、パッケージ、説明書に表示する。 2.③、④、⑤は、洗濯後に破損せず、文字がはっきりして、色あせない縫付ラベルまたはプリントで商品の目立 つ位置に表示しなければならない。パッケージ商品の場合は、パッケージの目立つところに貼付する。但し、次の 商品は下札や説明書、シールなどによる表示でもよい。 ⅰ.手編み糸、縫い糸、刺繍糸。 ⅱ.サイズが小さすぎて、美観に影響するもの。 ⅲ.輸入品で、輸出国の規定に基づいた表示が縫付ラベルまたはプリントしてある商品。 ⅳ.束売りの生地。 ⅴ.取扱い処理方法の表示義務がない商品。(後述) 3.製造元が衣服用及びインテリア製作用の生地を販売する時、消費者が参考にできるように、上記①から⑥の資料 表示をすること。 ★★★ 解 説 ★★★ ・③は、国際貿易局の規定により、MADE IN 国名、PRODUCT OF 国名、の英語表示も可能。 ・⑥は、3歳以下の乳幼児が使用する商品には、"使用於三歲下嬰幼兒"と商品本体または、下札、パッケージ、説 明書に記載する。使用の際、危険が伴う可能性がある場合には注意表示も行う。 <使用例> 商品:ベビー用枕 注意表示:うつ伏せで寝ると窒息死する恐れがあるので、使用する際は保護者が見守っていなければならない。 4.組成表示(変更点は表の通り) 内容 旧 新 表示ルールの変更 装飾や付属品の表示は除外 表面積15%以下、または重量5%以下の装飾や付属は表 (服飾標示基準と同じ) してもよい 示をしなくてもよい。 100%表示の許容差も-3% 100%表示の製品には許容差を認めない。 ダウンの表示 ダウン100%や「純」の表現の禁止。 --- ダウンの表示に対するマイナスは認めない。 例:「ダウン90%」と表示する場合、3%差以内でも、 ダウン89%は不適切。 指定用語の追加 莫代爾纖維(モダール)、萊賽爾纖維(リヨセル)が追加。 --- また、今まで一般名称で表示をしていた付属表にない繊 維は、下記のCNS規格に従うこととなった。 CNS14517-1「繊維用語(繊維材料)-第一部:天然繊維」 CNS14517-2「繊維用語(繊維材料)-第二部:人造繊維」 CNS2339-1「繊維混用率試験法-第1部:繊維鑑別」 CNS2339-2「繊維混用率試験法-第2部:繊維混用率」 5.取扱い処理方法 1.使用する絵表示が変更になった。2014年に改正された服飾標示基準と同じく、CNS8148(ISO 3758:2012)の 絵表示を使用する。 表示内容は5種。①洗濯、②漂白、③乾燥、④アイロン、⑤商業クリーニング。 必要な場合は、文字で補ってもよい。 ・使用熨燙墊布(アイロン時あて布使用) <使用例> ・勿採用螢光増白剤(蛍光増白剤は使わない) 2.取扱い処理方法の表示を省略できる商品 1)使い捨て商品 2)ラベル、タペストリー、テント、車カバー、雑巾 3)マットレス、洗濯ネット、ボディスポンジ類、蚊帳 お問い合わせ先 (一財)カケンテストセンター GC戦略室 (目黒ラボ内) 担当:志賀・小林・関 TEL: 03-5759-4120 ©2016 KAKEN TEST CENTER All Rights Reserved 2016年1月25日
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