平成28年1月29日 栃木県県土整備部建築課 県有建築物杭打ち工事に係る調査の結果について 過去10年間に県が発注した建築工事のうち、杭を使用した工事62件について、データの流用等の有 無を調査した結果、9件について電流計データに流用が認められた。 1.電流計データに流用があった施設一覧 完 番 発注者 施設名 所在地 杭の本数 杭 成 杭施工 の 年 業者 種 用途 流用 号 全杭数 本数 1 グリーンスタジアムバックスタンド 宇 都 宮 市 競 2 岡本台病院7号棟 宇 都 宮 市 病 技 度 類 場 H22 既 院 H24 152 1 68 2 51 1 118 1 リ 113 1 ー 155 1 成 コ 3 建 築 課 県庁東大型車車庫 宇 都 宮 市 車 庫 H24 ン 4 県営大和住宅3号棟 宇 都 宮 市 公 営 住 宅 H20 前田 5 栃木警察署 栃 木 市 警 署 H19 製管 6 県営扶桑住宅6号棟 小 山 市 公 営 住 宅 H26 (株) 県央浄化センター 上 三 川 町 下水道施設 H22 ト 64 3 陽南独身寮 宇 都 宮 市 職 員 住 宅 H17 杭 117 5 足利警察署大橋町職員住宅 足 職 員 住 宅 H18 55 3 7 都市整備課 8 察 警 察 本 部 9 利 市 ク 2.流用のあった杭の安全性の確認 国土交通省から示された「くいの到達を確認する方法」により、すべての施設について、安全性を 確認した。 ① 支持層到達状況の確認 既存の施工記録から、設計段階の地盤調査により支持層が概ね平坦であることを確認した上で、 データ流用のない杭の施工記録等から、データ流用のあった杭が支持層に到達していることを確 認した。 ② 建物の状況確認 現地確認を行い、傾斜、ひび割れ等のチェックを行った結果、不具合がなかった。 3.データ流用の主な理由 杭施工業者へのヒアリングによると、データ流用の理由としては、「電流計のスイッチ入れ忘れ」 や「紙詰まりにより、電流値データが得られなかった」ことであった。 4.再発防止について 今後は、国土交通省による再発防止策を盛り込んだ施工指針等に基づき、施工業者に対し適切な杭 施工管理を求めるとともに、県の工事監理の強化を図り、再発防止に努めていく。 栃木県県土整備部建築課 Tel 028-623-2511 担当 大塚
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