千葉県建設リサイクル推進計画2016(案)の概要(PDF:538KB)

千葉県建設リサイクル推進計画2016(案)の概要
策定の背景
① 千葉県建設リサイクル推進計画2009の目標達成状況
●再資源化等の割合は高い水準で推移しており、
建設リサイクルの取組は着実に進展している。
⇒ 更なる向上には、より細かな課題の把握、
取組の継続と徹底が必要。
●一方で、目標を達成できなかった品目については、
その取組の改善が必要。
⇒ 更なるリサイクル推進には、新たな施策が必要。
取組状況を的確に評価できる指標が必要。
② 社会経済情勢の変化によるリサイクルの懸念
品目
指標
アスファルト・コンクリート塊
コンクリート塊
●高度経済成長期に建設された社会資本の更新、維持
H25目標
H25実績
再資源化率(%)
100
99.6
管理工事、2020年東京オリンピックパラリンピック等
再資源化率(%)
100
99.3
の関連工事増加の懸念
建設発生木材
再資源化率(%)
68
93.9
建設発生木材
再資源化・縮減率(%)
94
95.3
建設汚泥
再資源化・縮減率(%)
94
98.4
発生抑制をはじめ、
建設混合廃棄物
排出量(千t)
6.9
9.5
建設廃棄物を原材料とする
建設廃棄物全体
再資源化・縮減率(%)
97
93.9
再生資材の利用促進が必要。
建設発生土
有効利用率(%)
88
84.8
⇒ 早い状況変化の把握が必要。
計画のポイント
実施主体と対象
① 状況変化への対応
② 的確な指標による評価
③ 推進体制の充実
④ 計画期間の設定
建設廃棄物の再資源化等の状
況変化を把握するため、物流の
モニタリングを強化します。
また、県内の再生資材の利用状
況を調査し、地域毎の課題を把
握します。
建設混合廃棄物の分別徹底と建
設発生土の更なる有効利用促進
のため、新たな目標指標を採用
します。
実施主体の役割を明確にし、会
議の活性化等により、建設リサ
イクルへの意識向上を促し、取
組の徹底と連携の強化を図りま
す。
平成28年度から32年度までの
五年間を計画期間とします。建
設副産物の品目毎に目標値を
設定し、更なる建設リサイクルの
推進を図ります。
計画の構成
第1章 計画の位置づけ
1 背景
2 計画の目的
3 計画の実施主体と対象
4 計画のフォローアップ
第2章 目指すべき方向性
1 主要課題
2 目標設定
第3章 具体的施策と主な取組
1 新たに取り組むべき重点施策
2 建設リサイクル推進にあたり引き続き取り組
むべき施策
第4章 施策の推進体制
1 担当と役割
1 新たに取り組むべき重点施策
(1) 建設副産物物流のモニタリング強化
●建設副産物の再資源化・縮減等の状況の変化
を確認します。
●直接最終処分をしている要因等の調査・分析を
行います。
●再生砕石の利用促進・用途拡大を図るため、そ
の利用状況を把握します。
●地域内での利用調整を徹底するため、発生現
場、利用現場の情報収集、情報共有を図ります。
目標設定
●アスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊
については、引き続き再資源化率の向上
を目指します。
●建設発生木材、建設汚泥については、
再資源化・縮減率の更なる向上を目指します。
●建設廃棄物全体については、前計画で設定
した目標値を踏襲し、引き続き再資源化・縮減
率の向上を目指します。
②新たな指標によるリサイクルの推進
●建設混合廃棄物と建設発生土については、
取組の成果を的確に評価し、リサイクルの
一層の推進を図ります。
※県の関係課及び関係出先機関、市町村、
外郭団体等
具体的施策について
(2) 地域固有の課題解決の促進
①高い再資源化率等の更なる向上
実施主体:千葉県建設副産物対策
協議会及び各地区建設
副産物対策連絡協議会
の構成員※
対象:実施主体が行う建設工事
H25
実績
H32
目標
再資源化率
99.6
100
コンクリート塊
再資源化率
99.3
100
建設発生木材
再資源化・縮減率
95.3
97
建設汚泥
再資源化・縮減率
98.4
99
建設混合廃棄物
排出率
0.9
0.8
建設混合廃棄物
再資源化・縮減率
50.2
60
建設廃棄物全体
再資源化・縮減率
93.9
97
建設発生土
建設発生土有効
利用率
72.3
80
品目
指標
アスファルト・コン
クリート塊
(単位は全て%)
(3) 工事前段階における発生抑制の検
討促進
●事業の計画・設計段階において実施可能な建
設副産物の発生抑制に資する対策を検討します。
(4) 現場分別・施設搬出の徹底による再
資源化・縮減の促進
●適切な技術指導や工事の監督を行うことによ
り、現場分別と再資源化施設への搬出を徹底しま
す。
(5) 建設工事における再生資材の利用
促進
●国が検討を進める指標の導入について検討し、
再生資材の利用促進に努めます。
(6) 建設発生土の有効利用・適正処理の
促進強化
●国が構築する有効利用と受入地を把握するた
めのシステムの普及・啓発に努めます。
2 建設リサイクル推進にあたり引き続き取り組むべき施策
(1) 関係者の連携強化
(5) 現場分別
(2) 理解と参画の推進
(6) 再資源化・縮減
(3) 建設リサイクル市場の育成と
(7) 適正処理
技術開発等の推進
(8) 再使用・再生資材の利用
(4) 発生抑制