「東北地方における建設リサイクル推進計画2016」の概要① 東北地方整備局 ●計画策定の背景と目的 ①背景 ・社会資本の維持管理・更新時代の到来により、建設副産物の発生量の増加が想定 ⇒発生抑制、再資源化・縮減、再生資材利用促進及び建設発生土の有効利用等を更に図っていく必要あり ②計画の目的 ・全国版「建設リサイクル推進計画2014」(H26.9)策定 ・建設リサイクルの状況は地域によって異なるため、東北地方における目標値の設定や独自の推進計画として 「東北地方における建設リサイクル推進計画2016」を策定 ⇒東北地方における建設リサイクルのより一層の推進 ●計画の実施主体と対象 ・実施主体:「東北地方建設副産物対策連絡協議会」の構成機関が実施する全ての建設工事を対象。 ・計画期間:平成28年度~平成30年度まで ●計画のポイント ・東北地方の建設リサイクル推進に向けて、平成30年度目標値を設定 ・「中期的に目指すべき方向性」として、次の2点を設定 ①将来的な建設副産物の発生量の増加への対応 ②循環型社会の形成に向けた建設リサイクル分野としての貢献 ・前回計画から引き続き取り組むべき施策(10項目22施策)のほか、『新たに取り組むべき重点施策』 (6項目11施策)を設定 ⇒建設副産物実態調査等により目標の達成状況や取組み・施策の実施状況を把握・評価 フォローアップ結果や社会経済情勢の変化等を踏まえ、必要に応じて見直しを実施 1 「東北地方における建設リサイクル推進計画2016」の概要② 東北地方整備局 ●新たに取り組むべき重点施策〈6項目11施策〉 (1)建設副産物物流のモニタリング強化 ○建設混合廃棄物・建設発生木材・建設汚泥の直接最 終処分要因等のモニタリング実施 (2)東北地方固有の課題解決の促進 ○東北地方建設副産物対策連絡協議会を中心とした地 域固有の課題抽出・解決 (3)現場分別・施設搬出の徹底による再資源化・縮減 の促進 ①建設混合廃棄物・建設発生木材・建設汚泥の再資源 化施設への搬出徹底の要請 ②建設混合廃棄物の現場分別可能な混入物の分別搬出 徹底の要請 ③建設混合廃棄物・建設汚泥の再資源化・縮減率の高 い優良な施設の把握・搬出推進 (4)建設工事における再生資材の利用促進 ①建設汚泥の先進的な利用事例(自ら利用、個別 指定制度の活用、汚泥処理土利用など)の周知 ②再生資材の品質基準や保証方法の確立 (5)建設発生木材の再資源化・縮減の促進 ○木材焼却時の熱エネルギー回収の導入事例・効 果の周知 (6)建設発生土の有効利用・適正処理の促進強化 ①建設発生土の官民一体的なマッチング強化 ②内陸受入地での不適切な取扱いによる土砂崩落 等の公衆災害抑制促進 ③自然由来の重金属等を含む土砂等を適正に評価 した場合の安全性の一般市民への理解促進 ●建設リサイクル推進にあたり引き続き取り組むべき施策〈10項目22施策〉 (1)情報管理と物流管理〈1施策〉 (3)理解と参画の推進〈4施策〉 (5)技術開発等の推進〈1施策〉 (8)再資源化・縮減〈4施策〉 (2)関係者の連携強化〈4施策〉 (4)建設リサイクル市場の育成〈1施策〉 (6)発生抑制〈1施策〉 (7)現場分別〈3施策〉 (9)適正処理〈2施策〉 (10)再使用・再生資材利用〈1施策〉 上記施策を着実に実行し、建設副産物の発生抑制・再資源化・再利用・適正処理等の一層の推進を図る 2 東北地方整備局 「東北地方における建設リサイクル推進計画2016」の概要③ ●「東北地方における建設リサイクル推進計画2016」の目標値 対 象 品 目 平成24年度 (実 績) 平成26年度 (実 績) ※下段の( )は全国版の値を示す 平成30年度目標 アスファルト・コンクリート塊 再資源化率 99.5% (99.5%) 99.2% (-) 99%以上 (99%以上) コンクリート塊 再資源化率 99.4% (99.3%) 99.2% (-) 99%以上 (99%以上) 建設発生木材 再資源化・縮減率 92.4% (94.4%) 83.6% (-) 95%以上 (95%以上) 再資源化・縮減率向上の検討を 行いながら、引き続き前回計画 の目標達成を目指す 建設汚泥 再資源化・縮減率 89.0% (85.0%) 79.6% (-) 90%以上 (90%以上) 再資源化・縮減率向上の検討を 行いながら、全国の目標値と同 程度を目指す 排出率※1 建設混合廃棄物 建設廃棄物全体 2.5% (3.9%) 3.6% (-) 3.5%以下 (3.5%以下) 48.2% (58.2%) 34.5% (-) 60%以上 (60%以上) 排出量(参考) 23.3万トン (279.5万トン) 31.3万トン (-) - 再資源化・縮減率 97.3% (96.0%) 94.6% (-) 96%以上 (96%以上) - - 80%以上 (80%以上) 80.4% (88.3%) 79.2% (-) - 再資源化・縮減率 建設発生土 有効利用率※2 建設発生土 建設発生土 利用率(参考)※3 ※1:全建設廃棄物排出量に対する建設混合廃棄物排出量の割合 ※2:建設発生土発生量に対する現場内利用およびこれまでの工事間利用等に適正に盛土された採石場跡地復旧や農地受入等を加えた有効利用量の割合 ※3:土砂利用量に対する現場内利用および工事間利用等による建設工事での有効利用量の割合 3 再資源化率が低下しないよう現 状を維持する 排出率の削減、再資源化・縮減 率向上の検討を行いながら、全 国の目標値と同程度を目指す (指標を排出量から建設混合廃棄物排出率※1 と再資源化・縮減率に変更) 再資源化・縮減率の向上を図る 有効利用率向上の検討を行いな がら、全国の目標値と同程度を 目指す (指標を利用土砂の建設発生土利用率※3から 建設発生土有効利用率 ※2に変更)
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