毎日の暮らしからつながる「女性と防災」

~経験から学び、知恵の輪を広げよう~
共催 生野区子ども・子育てプラザ、大阪府助産師会東ブロック生野班、いのちの根っこ
9 月 26 日(土)午前中、クレオ大阪東の出前セミナーを活用し、その後、3・11
東日本大震災で被災し避難してこられた 2 人のママの実体験を聴いた後、座談会を
しました。参加者 34 名(おとな30名、こども4名)20 代~70 代の幅広い年齢
層の皆さんで共有することができました。
出前セミナー講師はNPO法人とれじゃー
BOXのみなさんでした。生野区が災害に見
舞われた時の被害想定や事例報告を聞いて
「過去の事例をもとに今私たちが備えること
はなにか」をテーマに4つのグループで意見
交換をしました。時間切れでセミナーの最後
は「減災を考えるのにどうしたらよいか?」を
宿題に終わりました。
その後のママの実体験は、家の中の、あらゆる物
が自分と子どもに迫ってくる恐怖で動けなかった事
や、スーパーの袋を引き裂いておむつ代わりに過ご
したこと、普段なら簡単に返事できる遠方の知人か
らの「大丈夫?」メールに電池が減ってしまい、唯
一の家族との連絡手段がなくなるのでは?という恐
怖といら立ちを感じてしまったことなど、昨日の事
のように話していただきました。その後、感想を共
有しながら、「あったらいいな、こんなネットワー
ク」をグループで話し合いました。
実体験をフラッシュバックしなが
らも話していただいたこと、子ども
たちも同室で元気に参加してくれた
ことで、
「子どもが一緒に居る中での
被災当時の状況」を感じさせてもら
いました。
「防災・減災は“想像力”
」という言葉も学び、防災=顔の見える関係づくり。顔の
見える関係というのは「ここに居る」この子や、この人のことを想うことなのだと実感する
ことができました。
「地域の中で見守りあえる関係を作
っていくためにも、もっと被災体験者の
話を聴いたり、関われる機会を今後も作
っていけるようにしてほしい!」という
希望がたくさんありました。「福祉と防
災」は、生野区全体でも重点をおくこと
になるので、今回のように共催するなど、
行政や NPO・ボランティアグループ、
事業所等とも一緒に話し合える機会を
今後も作っていきたいと思います。
「経験者の話がよかった」「また機会があれば参加したい」などの感想もいただきました。
体験をお話ししてくれたお二人、ご参加いただいた皆さん、
良い機会を本当にありがとうございました。
※共催した「生野区子ども・子育てプラザ」の事業報告は、こちら
合わせてご覧ください
⇒http://www.osaka-kosodate.net/plaza/ikuno/event_houkoku/26898.html