投票に行こう裏面

投票に行こう!
①
浸透していない参議院選挙投票の仕方 キホンのキ 投票で注意しなければ
いけないこと
好きな候補が他の選挙区にいても、自分の選挙区でない候補者
の名前を書いてしまったら、無効になります。ご注意を!
今年 7 月に、参議院選挙があり、6 年で任期満了となった参議
院議員(全参議院議員の約半数)が選挙によりあらたに選出さ
れます。
参議院選挙では、
①選挙区(選挙人名簿登録地、例:東京選挙区)……その選挙
区で立候補している候補者個人名で投票
②比例代表(全国)……政党もしくは候補者個人名で投票
の 2 回投票することになります。
①で、気をつけなければいけないのは、「登録の選挙区で立候補
している候補者」の名前を書くことです。
②
比例代表の議席配分の仕組み
——94 万票獲得しても当選できないことも
2013 年の参議院選挙である候補が獲得した票が約 17 万票。し
かし、落選。一方、某政党某候補はその 5 分の 1 以下の 3 万票
あまりでで当選。
「え?どうして?」と疑問に感じた方が多かっ
たようです。そのカラクリは以下の仕組みからきています。
参議院の比例代表では、政党名得票数とその政党の属する候補
者個人名で投票ができます。
その 2 つの合算で、まず、各政党への議席配分が決まります(コ
コ重要)
。
そして、その議席配分の中から、「個人名での投票順」で当選者
が決まります。
例えば、ある政党が 2 議席獲得して、その政党候補者の獲得投
票数が以下のような場合、 A 候補 B 候補 C 候補 D 候補 30 万票
当選
20 万票
15 万票
10 万票 ……
同様に②の比例代表の候補者の投票の際、選挙区の候補者の名
前を書いたら無効になります。あくまでも、政党、もしくは比
例代表の候補者の名前を書かなければいけません。
注:選挙人名簿登録地 実際に住んでいる場所が東京でも、選
挙人名簿登録地が北海道であれば、北海道の候補者に投票する
ことになります。
だからといって、選挙のたびに選挙人名簿登録地に足を運ぶ必
要はありません。
手続きを踏めば、選挙人名簿登録地以外でも、投票はできます。
参考 2013 年各政党獲得比例票と議席数
自民党
公明党
民主党
日本維新の会
共産党
みんなの党
社民党
生活の党
18,460,335 票 (18 議席)
7,568,082 票
(7 議席)
7,134,215 票
(7 議席)
6,355,299 票
(6 議席) 5,154,055 票
(5 議席)
4,755,160 票
(4 議席)
1,255,235 票
(1 議席)
943,836 票
(0 議席)
……以下省略
(最初の)1 議席は獲得でき、94 万票であれば、その 1 議席は
取れないということです。これでみると、生活の党はあと 20 〜
30 万票上積みがあったら、1 議席獲得できた可能性があったと
いうことです。
政党が議席をとれていない場合、その党の中で、例え半分の 40
万票を取っていても、議席自体がないのですから当選はできま
せん。極論ですが、94 万票すべて 1 人で取っていても当選でき
ません。
A 候補と B 候補が、上位 2 者になりますから、この 2 人が当選
となります。
参考 ( 右 ) の各党の議席配分でわかるように、125 万票だったら、
③
同じように、比例代表に立候補している候補者の名前を、選挙
区の投票の際に書いても無効になります。
参議院選挙の投票の仕方のまとめ
——もう一度確認を!
くどいようですが……参議院選挙の投票の仕方のまとめです。
このため、17 万票とったけれど、当選できないということが起
きてしまうのです。
有権者から見ると、大変不公平に見えるため、この比例代表の
ありかたについては様々な意見があります。
政党に投票した場合、政党の票(のみ)にカウントされます。
候補者の個人名を書けば、政党の票にもなり、候補者個人の獲
得票数にもカウントされます。
①選挙区
投票所に行って、投票所ボックスに表示してあるあなたの選挙
区の候補者に投票します。(政党名はダメ)
支持する候補者がいる場合、通常は候補者の個人名を書いた方
がいいと思われます。個人の獲得票数で政党内の順位が決まる
からです。
政党が2議席獲得した場合、個人票1位と2位の人が当選とな
ります。
②全国比例代表
政党(略称)もしくは、政党に属する候補者に投票できます。
期日前投票、不在者投票については、総務省 HP をご参照、も
しくは総務省にお問いあわせください。
参議院選挙では、2回投票をします。
参考:総務省投票制度ページ http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo05.html
この配布物は特定の政党や候補を応援するものではありません。