卒業研究の説明

卒業研究の説明
卒研の指導教員として小林を選んだ場合、宇宙論に関する理論的な課題に取り組むこと
になります。私自身が取り組んでいる研究内容についてはこちらを読んでもらうことにし
て、ここでは卒研の進め方のようなこと・諸注意について説明します。
春学期中は「理論物理学講究1(相対論)」と「理論物理学講究3(宇宙物理学)」で相対論・
宇宙論の基礎を学びながら(これら2つは実質上の「必修科目」と考えてください)、並行し
て週1回のゼミでテキストの輪講をおこない、一般相対論、場の理論などこれから必要に
なる知識を身につけてもらいます。
ゼミが初めての学生のために言っておくと、毎週、発表当番の卒研生がホワイトボード
を使って式でテキストの内容を詳細に説明する、ということをするのです。すべての式を
再現することを要求しますから、発表の準備には2週間程度が必要でしょう。自分が発表
当番でない週も、予習・復習をして毎回の内容をきちんと理解しておかないと、自分の担
当部分まで進んだときにテキストに書いてあることが何一つわからない、ということになっ
てしまいます。
ゼミを進める上で、力学、電磁気学、量子力学、統計力学、現代物理学序論、波動と量
子、線形代数、微分積分、物理数学、流体力学、電気力学の授業で扱った内容を理解して
いることは前提とします。基礎勉強を重ねつつ、7月頃にひとりひとりテーマを決定し、
夏休みから秋学期にかけて、さらに高度な教科書や論文を読み進めていきます(論文はも
ちろん英語で書かれています)。テーマは相談の上で決めますが、宇宙論・一般相対論・
宇宙物理学に関係したテーマで「特にこれをやりたい」という希望があればその自主性を
尊重しますので、とりあえずは勉強・研究をしていて楽しいと思えるようなことを探して
ください。毎週のゼミでは、論文の内容を説明し式を再現してもらいます。理論の研究生
活は、このようにして始まります。
卒研(や大学院での研究について)より詳しいことを知りたいと思ったら、気軽に小林の
居室を訪ねてみてください。(あまり更新していない)wikiでも研究室の活動内容がわかる
と思います。(どうしても私自身や理論研の雰囲気との相性の良し悪し、馬が合う合わない、
理論に向いている向いていない、というのがあります。事前の訪問が研究室のよりよい選
択につながると信じています。) ただ、これだけはあらかじめ言っておきますが、そもそ
もオシロスコープを使えない人が実験をおこなえないように、微分積分の計算ができない、
テイラー展開もできないような人が(息をするように数学を使う)理論系の卒研をやり抜く
のはきわめて困難とお考えください。
なお、小林は、学生に対し大学院進学を前提に卒研指導をおこないます。就職希望の者
を冷遇・拒否するわけではなく、就職希望の者にも、大学院進学希望者と同等の勉学意
欲・能力・結果を求める、という意味です。