子宮頸がん予防(HPV)ワクチン定期予防接種のご案内

◆注
意
事
保護者
項
① 事前に医療機関へ予約を入れてください。この場合、診療時間内としてください。
② 場合によっては、医療機関で接種が行えないことがあります。事前に医療機関へ確認をしてくださ
い。
③ 接種当日は体調を確認し、平熱より高い・機嫌が悪い・かぜ症状がある、等の場合は延期をお勧め
します。
なお、以下の項目に該当する方もご注意ください。
・4週間以内に他の予防接種を受けている。
・生まれてから今までに特別な病気にかかり医師に診察を受けている。
・ひどいアレルギーがある。
・けいれんをおこしたことがある。
・免疫不全の診断を受けている及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる。
・病気が治癒してから 2 週間∼1 か月経過していない、もしくは潜伏期間と考えられる場合は接
種を見合わせる場合があります。
〔例〕○突発性発疹
○手足口病
○伝染性紅斑(りんご病)
○水痘(水ぼうそう)
○麻しん(はしか) ○風しん(三日ばしか) ○流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)等
・医師の診察及び投薬をうけている方は、接種可能か確認されることをお勧めします。
④ 医療機関へは「予診票」と「母子健康手帳」、「健康保険証」、「子育て支援医療費受給資格証」を必ず持参し
てください。
⑤ 接種後 30 分はお子様の様子をよく確認してください。
⑥ 接種後、注射部位のひどい腫れ・高熱・ひきつけ等の症状があれば医療機関で診察を受けましょう。
⑦ 事情により一覧表以外の医療機関で接種希望の場合は、事前に保健センターへご連絡ください。接
種時に「予防接種依頼書」等が必要となり、接種料金は原則自己負担です。
⑧ 接種日時点でさいたま市に住民登録のない方が接種した場合、接種料金は原則自己負担となり接種
後に接種医療機関に料金を支払っていただきます。
◆予防接種を受けることができない方
1 明らかに発熱のある方
2 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
3 その日に受ける予防接種によって、または予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシー※を起こ
したことのある方
※アナフィラキシ−とは、通常接種後約 30 分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、顔が
急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐(おうと)、声が出にくい、息が苦しい
などの症状に続きショック状態になるようなはげしい全身反応のことです。
4 その他、医師が不適当な状態と判断した場合
※上の1∼3にあてはまらなくても、医師が接種不適当と判断した時は接種できません。
◆他の予防接種との間隔
他の予防接種との間隔は下表のとおりです。同じワクチンを複数回接種する場合は、各ワクチンの接種間隔を守
ってください。
27 日以上あける
●麻しん・風しん混合、●BCG
生ワクチン
●水痘(みずぼうそう)
生ワクチン
不活化ワクチン
△ロタウイルス、△おたふくかぜ
●不活化ポリオ(単抗原)
、●日本脳炎
●ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ
不活化ワクチン
6日以上あける
(4種混合)
生ワクチン
各位
さいたま市
平成28年1月版
子宮頸がん予防(HPV)ワクチン定期予防接種のご案内
平成 25 年 6 月 14 日付の厚生労働省勧告にもとづき、現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極
的にはお勧めしていません。接種を希望される方は、このご案内と「子宮けいがん予防ワクチンを受け
るみなさんへ」「子宮頸がん予防ワクチンを接種するお子様の保護者の方へ」(さいたま市Webでご覧
になれます http://www.city.saitama.jp/008/016/001/005/p013029.html)を必ずお読みい
ただき、このワクチンの有効性とリスク等を十分ご理解いただいたうえで、接種をお受けください。
1 子宮頸がん予防(HPV)ワクチン定期予防接種対象者・接種方法
1.接種対象者 接種日時点でさいたま市に住民登録がある、小学6年生∼高校1年生相当の女子
(平成27年度対象者:平成11年4月2日生∼平成16年4月1日生)
2.接 種 期 限 高校1年生相当の年度の3月31日まで
3.接 種 場 所 さいたま市予防接種実施医療機関
4.接 種 費 用 無料
5.必要なもの 子宮頸がん予防(HPV)ワクチン接種予診票 ※ 、母子健康手帳、健康保険証
接種を受ける方がさいたま市民であることが確認できる書類 (子育て支援医療費受
給者資格証等の氏名、住所が印字されている書類)
同意書※(必要な方のみ)13 歳以上のお子さんで保護者の同伴が困難な場合、条件を満
たした場合に限り、予診票及び同意書に保護者が署名することで、保護者の同伴なしで
接種が可能です。条件については、3 ページをご覧ください。
※母子健康手帳ご持参のうえ区役所保健センターでお受け取りください。
6.接 種 回 数
3回
・ワクチンは2種類あります。必ず1回目と同じワクチンで2回目、3回目の接種を受けて
ください。途中でワクチンを変更した場合の予防効果や安全性は確認されていません。
(1)2価ワクチン(ワクチン名:サーバリックス)
2回目の接種は、1回目の接種から1か月以上の間隔をおいて接種。3回目の接種は1回目の
接種から5か月以上かつ 2 回目から 2 か月半以上の間隔をおいて接種。
【標準的な接種スケジュール】
接種時期:中学 1 年生の年度の初日から年度の末日まで(4月1日∼翌年3月31日)
接種間隔:2回目の接種は、1回目の接種から1か月以上の間隔をおいて接種
3回目の接種は、1回目の接種から 6 か月以上の間隔をおいて接種
※2回目の接種と3回目の接種は必ず2か月半以上の間隔をおくこと
(2)4価ワクチン(ワクチン名:ガーダシル)
2回目の接種は初回接種から1か月以上の間隔をおいて接種、3回目の接種は1回目の接種か
ら5か月以上かつ 2 回目から 2 か月半以上の間隔をおいて接種。
【標準的な接種スケジュール】
接種時期:中学 1 年生の年度の初日から年度の末日まで(4月1日∼翌年3月31日)
接種間隔:2回目の接種は、1回目の接種から2か月以上の間隔をおいて接種
3回目の接種は、1回目の接種から 6 か月以上の間隔をおいて接種
※2回目の接種と3回目の接種は必ず3月以上の間隔をおくこと
◆◆◆ 詳しくは、下記各区役所保健センターへお問い合わせください ◆◆◆
西 区保健センター
℡620-2700
FAX620-2769
桜 区保健センター
℡856-6200
FAX856-6279
●ヒブ、●小児用肺炎球菌、●子宮頸がん予防
北 区保健センター
℡669-6100
FAX669-6169
浦和区保健センター
℡824-3971
FAX825-7405
△インフルエンザ、△B型肝炎
大宮区保健センター
℡646-3100
FAX646-3169
南 区保健センター
℡844-7200
FAX844-7279
見沼区保健センター
℡681-6100
FAX681-6169
緑 区保健センター
℡712-1200
FAX712-1279
中央区保健センター
℡853-5251
FAX857-8529
岩槻区保健センター
℡790-0222
FAX790-0259
不活化ワクチン
●ジフテリア・破傷風混合
●:定期予防接種(無料)
△:任意予防接種(有料)
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4 接種日に保護者の同伴が困難な場合
2 子宮頸がんと発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)
子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の入り口)にできるがんで、日本では年間約 10,000 人が発症し、約
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種については、保護者の同伴と同意が原則となっております。
ただし、下記4条件を全て満たした場合に限りお子様だけ(保護者同伴なし)での予防接種が可能です。
○ 被接種者(お子様)が13歳以上である。
3,000 人が死亡しているがんです。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスのなかで、20 種類ほどの発がん性 HPV
の持続的な感染が原因で引き起こされる病気です。子宮頸がんは近年 20 代や 30 代の若年層で増加傾向
○ 保護者とお子様がご案内を読み、理解したうえで、お子様にワクチン接種を受けさせることを希望した。
○ 別紙「保護者が同伴しない場合の同意書」及び「子宮頸がん予防(HPV)ワクチン接種予診票」に保
護者が自ら署名することで、保護者が同伴せずにお子様がワクチン接種を受けることを希望する意思を
にあります。
HPV は特別な人だけが感染するウイルスではなく、性交経験がある女性であれば誰でも感染する可能性
があります。発がん性 HPV に感染しても、多くの場合、感染は一時的で、ウイルスは自然に排除されてし
示した。
○ 予約時及び接種時に「保護者同伴なし」であることを伝え、医師がそれを容認した。
まいますが、ウイルスが排除されずに感染した状態が長期間続く場合があります。そのうち、ごく一部のケ
ースで数年∼十数年間かけて前がん病変(がんになる前の異常な細胞)の状態を経て子宮頸がんを発症しま
なお、署名にあたっては、ご案内をよくお読みいただき、子宮頸がん予防(HPV)ワクチン接種に関する
す。従って、この間に子宮頸がん検診を受診することで、前がん病変を早期に発見し、治療することが可能
疑問があれば、事前に保健センターや接種医に確認し、保護者がお子様とともに接種目的やワクチンの効果と
です。
限界、副作用(疼痛と腫脹、失神など)
、子宮がん検診の必要性等を十分理解し、接種させることを決めてか
ら署名してください。
3 ワクチン接種の効果と限界、副反応
○ 接種日当日は、「保護者が同伴しない場合の同意書【子宮頸がん予防(HPV)ワクチン】」及び「子宮
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンには、子宮頸がん全体の50∼70%の原因を占めるとされる HPV16
型・18 型の 2 つのタイプの HPV に対する抗原が含まれていて、HPV16 型・18 型による前がん病変
や持続感染を90%以上予防したと報告されています。
頸がん予防(HPV)ワクチン接種予診票」が必要となります。
○ 保護者が接種を受けさせると希望していた場合でも、お子様がその場で拒否した場合や、医師が接種の
適応がないと判断した場合には、接種を行わないことがあります。
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種対象は 10 歳以上の女性で、上限年齢は設定されていません。
初交前の女児が最適なので、小学6年生から高校1年生に相当する女子が定期予防接種対象となっています。
5 ワクチン接種による健康被害の救済制度
医学的には、初交経験後の性行動のある女性であっても、ワクチンの接種意義があることが確認されていま
○ 定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支
すので、定期予防接種対象よりも年長の方で、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種を希望する場合に
障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることが
は、全額自己負担となりますが、別途、医療機関にご相談ください。
できます。
なお、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンを接種しても、HPV16 型・18 型を除く発がん性 HPV の
○ 給付の内容は、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料、介護加算となっ
感染を防ぐことはできず、また、HPV16 型・18 型に対する十分な免疫が得られずに感染を防ぐことが
ており、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については、治療が終了する
できない場合もあります。さいたま市では、がん検診を実施していますので、ワクチンを接種していても、
又は障害が治癒する期間まで支給されます。
20 歳になりましたら、子宮がん検診を欠かさずに受けてください。
○ ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるい
さらに、どのようなワクチンでも、接種により、接種部位の発赤など軽い副反応がみられることがありま
は後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・
す。また、極めて稀ですが、重い副反応がおこることがあります。子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接
法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償
種後にみられる副反応としては、以下のとおりです。
を受けることができます。
○ 子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの主な副反応
 頻度 10%以上: 接種時の痛み、注射部分の痛み・赤み・腫れ
 その他
:発熱、かゆみなど
6 妊娠・授乳中の女性への注意事項
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種においては、妊娠中の接種に関する有効性及び安全性並びに授
乳中の接種に関する安全性が確立していないことから、妊娠又は妊娠している可能性のある者には接種を行
 ワクチン接種後に血管迷走神経反射(気を失う、息苦しさ、動悸、など)
わないことが望ましく、また授乳中の者への接種は接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にの
 (稀に生じる重い副反応として)アナフィラキシー様症状(血管浮腫・じんましん・呼吸困難など)
み行うこととされています。接種にあたっては、接種を行う医師にご相談ください。
 ギラン・バレー症候群
 急性散在性脳髄膜炎(ADEM)
【参考】 特別な事情により定期の予防接種の機会を逃した場合
子宮頸がん予防ワクチンの接種後に血管迷走神経反射として失神があらわれることがあるので、失神による
転倒等を防止するため、注射後の移動の際には、保護者等が腕を持つなどして付き添うようにし、接種後 30
分程度体重を預けられるような場所で座るなどした上で、なるべく立ち上がらないようにしてください。
定期予防接種の対象者であった間に長期にわたり療養を必要とする疾病にかかり、または、臓器の移
植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けたこと等の特別な事情があり、やむを得ず定期予防接
種を受けることができなかった場合は、当該特別の事情がなくなってから2年間定期予防接種を行う機
会が設けられます。
発生の仕組みは不明ですが、ワクチン接種後に、注射部位に限らない広範な疼痛(筋肉痛、関節痛、皮膚の
痛み等)、しびれ、脱力等があらわれ、長期間症状が持続する例が報告されているため、異常が認められた場
合には、神経学的・免疫学的な鑑別診断を含めた適切な診療が可能な医療機関を受診してください。
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