別添資料 *歴史まちづくり法とは 我が国には、城や神社、仏閣などの歴史上価値の高い建造物と、その周辺において町 家や街道、水路などの歴史的な建造物とが相まった歴史的なまち並みが数多く残されて います。 またこうした地域では、伝統的な祭礼行事、産業、芸能など固有の歴史を反映した人々 の生活が営まれていることが多く、様々な風情や情緒、たたずまいが醸し出されていま す。 「歴史まちづくり法」は、こうした良好な市街地の環境(以下「歴史的風致」という。 ) を維持・向上させ後世に継承するため、平成 20 年に制定されました。 *歴史的風致維持向上計画とは 歴史まちづくり法では、 「歴史的風致」を「地域におけるその固有の歴史及び伝統を反 映した人々の活動とその活動が行われる歴史上価値の高い建造物及びその周辺の市街地 とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境」と定義しています。 また同法では、市町村が、当該市町村の区域における歴史的風致の維持及び向上に関 する計画(以下「歴史的風致維持向上計画」という。)を作成し、主務大臣(文部科学大 臣、農林水産大臣、国土交通大臣)の認定を申請することができるとしています。 なお、歴史的風致維持向上計画では、歴史的風致の維持及び向上を図るための施策を 重点的かつ一体的に推進する「重点区域」を設ける必要があります。 *計画の認定申請と国の認定について 歴史まちづくり法では、国と地方自治体とが協力しながら地域における「歴史的風致」 の維持・向上に努めるよう定めていることから、市町村は、主務大臣に対して、歴史的 風致維持向上計画の認定を申請することができ、申請を受けた主務大臣は、計画内容が 歴史まちづくり法の基準に適合すると認めた場合、認定を行います。 市町村は、認定計画に登載した重点区域における事業を実施する場合、国の技術的・ 財政的支援を受けられることから、着実な事業の実施が見込まれます。 《認定基準》 ○ 国が別に定めた歴史的風致維持向上基本方針に適合するものであること ○ 当該計画の実施が当該市町村の区域における歴史的風致の維持及び向上に寄与する ものであると認められること ○ 円滑かつ確実に実施されると見込まれるものであること
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