ヒラリズム 3の16 陽羅 義光 オザワル再び 愚妻いわく「オザワル」こと小沢一郎がまたやらかしてい る、じつにけっこうなことで、その結果、現在の民主党が自 民党に限りなく近い政党であることが判明した、加えて公明 党が相変わらず姑息な政党であることが定着した。 経済評論家の勝間和代が「デフレ下での消費増税は、高血 圧の患者が食生活を改善しないで薬だけ飲み続けているよう なもの」云々と述べているが、その云い方は「原発」再稼働 にも適用できる。 野田首相はどうしてこんな情けないことに「命をかける」 とまで云うのか、それは「政治生命をかける」ということか もしれないが、お前の政治生命なんかわしらは知らん、大切 なのは国民の命であり生活であるんじゃないのか。 野村のインサイダーが発覚し、何かと考えてみるに、政党 政治はもちろん、旧態依然たる資本主義も壁にぶちあたって いるんじゃないかな。 だいたいにおいて株の取引で大稼ぎする輩がいるのはいい ことではない、少なくとも汗水垂らして働いている人々から すれば、極悪人だ。 今の政治家も株屋とさして変わらん、革命が起きたら抹殺 される連中ばかりだ。 それはそうと、小沢も「消費税増税反対」はいいんだが、 「対案」を出さないことには、ひたすら反対ばかりするだけ の昔の野党と変わらない、とはいえずるがしこい(これは或 る意味誉め言葉)小沢のことだから、いずれ(もしくは新党 結 成 直 後 に )新 し い マ ニ フ ェ ス ト を 作 る ん だ ろ う け ど 。 「反増 税・反 原 発 」も 、人 気 取 り だ け の 単 な る 標 語 で は 意 味 が な い 。 そ れ で も ビ ー ト た け し と の 対 談 (『 頂 上 対 談 』) な ん か 読 む と、小沢もなかなか勉強していることが解る、ただのオザワ ルとは違うぞ。 九州で頑張っている作家の橋てつとから、新鮮野菜と手紙 が届いた。 橋は反戦反核の活動を長くやってきて、最近は「脱原発」 の知事候補者を応援しているそうだが、今こそ国民こぞって 戦う時季であるぞ、閣僚や大企業や似非文化人なんぞに騙さ れることなく、国民の命は国民自身がしっかりと守らなけれ ばならない。 遠からず選挙になるんだろうが、天皇陛下皇后陛下をお慕 い申し上げるなら、孫がこよなく大切だったなら、新鮮野菜 が食べたかったなら、情けないことに政治生命をかけている 候補者連中なんぞには一票の欠片すら入れてはいけないぜ。 戦後から現在までの政局を思うに付け、わしの脳裏には必 ず西郷隆盛が出てくる、やはり西郷さんは偉かった、今の政 治家に欠けているものをちゃんと持っていたと。 西郷さんは己のポストに固執しなかった、西郷さんは責任 転嫁をしなかった、西郷さんはサムライの精神を捨てなかっ た。
© Copyright 2024 ExpyDoc