(仮称)仙台市ひとり親家庭等自立促進計画中間案に寄せられたご意見と

(仮称)仙台市ひとり親家庭等自立促進計画中間案に寄せられたご意見と本市の考え方
①計画の基本的な視点・基礎資料等【3件】
No.
ご意見・ご提案等
世帯数の統計データに、現時点から4年前の平成22年度のものが使われてい
るが、最新のデータに更新した方が参考になると考える。
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本市の考え方
当該個所では、国勢調査の統計を参照していますが、最新の国勢調査のデー
タは平成22年のものとなっています。
代替にはなりませんが、参考として、本市の平成21年度以降の児童扶養手当
受給者数の推移のデータ等をより詳細に記載することとします。
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学習支援の文中の表記及び脚注の記載については、具体的にどのような内容 低所得世帯の子どものための学習支援について、具体的な内容が分かるよ
の支援が行われているのかが明確でない上、内容に踏み込んだ情報がどこで う、注釈を修正します。
提示されるかがわからない。具体的な表記が望ましい。
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教員に個人情報保護法を徹底させてほしい。教員は、ひとり親家庭に関心がな 仙台市教育委員会は、これまでも各校・園に対してお子さんや保護者の方々
さすぎる。個人情報(親の名、住所、職業)が載ったクラス名簿は、何のために に係る個人情報については「仙台市立学校における個人情報等の管理に関
配布するのか。それによって子どもがイジメを受ける。
する指針」に則し、適正な取り扱いを図るよう指示してきたところです。
今後とも、校長会などにおいて個人情報の適正な取扱いの徹底を図るよう指
導いたします。
②相談窓口について【4件】
No.
ご意見・ご提案等
本市の考え方
母子家庭になったばかりのころ、相談窓口に行った際に、たらい回しにされたこ いただいたご意見を踏まえ、「子供家庭総合相談」や「ひとり親家庭等相談支
とがあった。仕事を休んで、限られた時間の中で相談に来ているにもかかわら 援センター事業」等の今後の施策展開の中で改善を図ってまいります。
ず、聞きたい内容に辿り着くまでに、窓口ごとに一から説明しなくてはならない
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煩雑さが見受けられた。
一か所で総合的に話を聞いてもらえる相談窓口がほしい。
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金銭面、生活面で困り、区役所などの相談窓口に何回行っても結局何もしても 窓口においては、丁寧な説明に努めるとともに、いただいたご意見を踏まえ、
らえない。
「子供家庭総合相談」や「ひとり親家庭等相談支援センター事業」等の今後の
施策展開の中で改善を図ってまいります。
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様々な援助があることを詳しく教えてもらえない。働いていれば、なかなか区役 いただいたご意見も踏まえ、支援施策等のさらなる周知については今後の施
所には行けない。また、インターネットが見られない家庭もある。郵送などで詳 策展開の中で改善が図られるよう検討してまいります。
しい情報を提供してほしい。
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いろいろな支援制度があることを知らなかった。また、教えてくれる人もいな
かった。
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情報を必要とする方々に十分な情報が届いていないことについては、本計画
においても大きな課題の一つとして捉えていますので、従来の相談方法にさら
に工夫を加えるとともに、相談される方に継続して寄り添う支援事業の充実に
努めます。
③児童扶養手当について【4件】
No.
ご意見・ご提案等
【同意見は計3件あり】
年収200万円未満の世帯が多い母子家庭だが、児童扶養手当は、頑張って働
いた分だけ減額される。結果的に母子家庭は収入の上限を決められている状
態である。資格を取ったり、残業したりして必死に働いても、手当を削られれば
意味がなく、そのしわ寄せは全て未来ある子どもにいくことになる。
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未就学の子どもがいれば、祖父母のいる環境があれば安心だが、実家に同居
すると、祖父母の収入が所得制限にかかり、手当が支給されない。一人一人の
事情を考慮して、生活支援すべきである。
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本市の考え方
児童扶養手当については、児童扶養手当法に従って支給しているところです。
制度の組立として、自立支援の施策と併せて手当を支給することで、就労等に
よる収入に、児童扶養手当を加えた総収入額がなだらかに増加するように設
計されています。
男性と住んでいる母子家庭に児童扶養手当が支給されている。また、生活保 児童扶養手当については、定期的な調査や聞き取りにより、受給者の受給要
護受けてる母子家庭では、働けるのに働かない人が多い。もっと調査を厳しくし 件への該当状況を確認しているところですが、さらに、受給者の状況について
てほしい。本当に困っている人に支給される金額が少ない。
精査してまいります。
④学費について【3件】
No.
ご意見・ご提案等
本市の考え方
【同意見は計2件あり】
児童扶養手当の支給期間は、児童扶養手当法に定められており、期間延長
児童扶養手当については、対象児童の18歳到達の年度末までの支給となって の対応をすることはできませんが、大学や専門学校の学費については、相談
いる。子どもが大学や専門学校への進学を希望しても、経済的理由で断念しな 窓口で各種給付型奨学金制度や貸付金制度をご案内しております。
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ければならないようなことがないよう、成績が基準以上であることや学びへの意
欲などの条件を付けるなどして、手当支給期間を大学、専門学校卒業まで延長
していただきたい。
私立高校や専門学校でかかる経費への援助が少ない。
高等学校等の学費の援助については、公的制度として就学支援金(授業料)、
奨学のための給付金(教科書代、教材費、学用品費等)などの制度や民間の
給付型奨学金制度がございますので、それらを総合的に勘案しながら、各種
制度の周知に努めるとともに、貸付金制度を中心に学費の支援を行ってまい
ります。
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⑤住宅の確保について【3件】
No.
ご意見・ご提案等
本市の考え方
【同意見は計2件あり】
市営住宅入居につきましては、従来からひとり親家庭を対象に抽選優先措置
市営、県営住宅になかなか当選せず、入居できない。民間のアパートなどの援 やひとり親家庭のみを対象とした入居募集などを行っております。今後も、当
助などがあるとよい。
該優先措置を継続してまいります。
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なお、民間アパートの利用を含め、住宅確保等に係る支援については、いただ
いたご意見を踏まえ、他都市の状況などを研究しながら今後の施策展開の中
で検討してまいります。
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母子家庭専用の住宅を増やして、安全確保や情報交換などができるようにして 母子生活支援施設は、18歳未満の子どもを養育している母子家庭等が、生活
ほしい。
上の様々な問題のため、子どもの養育が十分できない場合に子どもと一緒に
利用できる児童福祉施設です。利用者に対する生活指導、就労指導や施設内
保育の実施等を通じて利用者の生活を支援し、自立するまでの期間利用する
施設であり、母子家庭専用の住宅とは設置の目的が異なっております。
母子家庭専用の住宅については現在のところ整備されておりませんが、ひとり
親世帯の安全確保や情報交換のための施策について、ご指摘をふまえ今後
も検討してまいります。
⑥児童館について【2件】
No.
ご意見・ご提案等
【同意見は計2件あり】
児童館の児童クラブについては、ひとり親家庭の子どもの居場所を優先してほ
しい。また、小学6年生までの受入体制の整備を急いでほしい。
震災や社会の変化を踏まえると、自宅で親の帰りを待つことは必ずしも安全で
はない。個別の事情を考慮して、納得のいく行政を行ってほしい。
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本市の考え方
児童館児童クラブへの受入に際しては、これまでもひとり親家庭のお子さんの
優先的な受入を行っております。
また、児童クラブについては、小学1年生から3年生までの需要の増大に加え、
受入対象年齢も拡大することから、施設の整備に時間を要し、平成32年度ま
での事業計画期間内に、段階的に小学6年生までの受入を行う計画で事業を
推進しています。
小学校4年生につきましては平成29年4月の完全受入を目指しており、以後順
次受入学年を拡大していく予定です。
なお、現在のところ、平成27年度は高学年児童の受入に向けた職員研修や、
児童クラブのニーズの高い学区でのサテライトの整備等の準備を行い、平成
28年度から小学校4年生の受入を行う予定としています。
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⑦保育について【2件】
No.
ご意見・ご提案等
本市の考え方
休日保育、保育所の一時預かりについては、現状では、枠がとても少なく利用 休日保育につきましては、平成27年度に新たに1箇所の保育所で実施する予
が難しい。計画の対応策の部分に、どのくらい定員を増やしていくのか等の具 定となっております。
体の記載がほしい。
また、一時預かりにつきましては現在41箇所の保育所で実施しておりますが、
平成27年度に新たに5個所の保育所で実施する予定となっております。今後
も、保育所等の新設時に一時預かりの実施を働きかける等により引き続き実
施施設数の拡大を図ってまいります。
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また、利用枠が減少している要因として、保育所に入所できないお子さんが利
用していることも考えられることから、新たに保育所を整備して保育の受皿を
増やすことによって一時預かりを必要とする方が利用しやすい環境を整えてま
いりたいと存じます。
病児保育については、現状では、利用可能な枠がとても少ない。計画の対応策 若林区内に、保育所に併設する形で整備する予定でおり、その旨の文言を加
の部分に、どのくらい定員を増やしていくのか等の具体の記載がほしい。
えます。定員については今後の施策展開の中で事業者に働きかけてまいりま
す。
⑧子どもの居場所の確保について【1件】
No.
ご意見・ご提案等
幼児誘拐などの事件が発生し被害を受けている児童が多いことから、勤務形
態が様々ある母子家庭においては、子どもの居場所の確保は非常に重要であ
る。目に見える支援を行ってほしい。
また、低所得者層だけでなく、母子・父子家庭では、子どもの居場所の確保が
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出来ないことで仕事に影響が出ることがあるので、所得によらない支援が必要
と考える。
本市の考え方
子どもの居場所づくりとしては、ご指摘の「(生活困窮の状態にあるひとり親家
庭の子どもに対する)学習支援」に該当する「低所得世帯の子どものための学
習サポート事業」のほか、児童館において、自由来館の形での児童の受入れ
や、児童クラブでの預かり等を実施しています。
なお、児童・生徒の夜間や土日祝日等の居場所づくりについては、子どもの健
全育成や仕事と生活の調和の実現の観点を含め、今後の施策展開の中で検
討してまいります。
⑨文言・表記【2件】
No.
ご意見・ご提案等
本市の考え方
「民生委員児童委員による相談活動の推進」の項に主任児童委員を加えてい 該当部分の文面に「主任児童委員」を加えます。
ただきたい。主任児童委員は、民生委員・児童委員の中で、担当地域を持たず
児童福祉に関する活動を専門とする者で、各地区に1~2名在籍し、民生委
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員・児童委員と連携を取りながら活動している。民生委員・児童委員と同様に利
用できる制度、施設等について助言できる。
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(その他、誤字脱字、文章の修正等)
修正しました。
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