長期給付関係 - 公立学校共済組合

長期給付関係
1.共済年金の種類
(一元化前に受給権が発生している方は、
「厚生年金」を「共済年金」と読み替えてください。)
区分
名称
特別支給の
老齢厚生年金
退職給付
受給要件
次の要件をすべて満たす場合に受給できます。
①支給開始年齢以上65歳未満であること。
②被用者年金加入期間※1が1年以上あること。
③公的年金加入期間※1が25年以上であること。(注)
次の要件をすべて満たす場合に受給できます。
①65歳以上であること。
老齢厚生年金
②被用者年金加入期間※1があること。
③公的年金加入期間※1が25年以上であること。(注)
障害厚生年金
次の条件をすべて満たす場合に受給できます。
①被用者年金加入期間※1に、初診日※2があること。
②障害認定日※3または障害認定日※3後、65歳に達する日の前日
までの間に、障害等級が1級から3級までの状態にあること。
③国民年金の保険料納付要件※4を満たしていること。
障害手当金
次の条件をすべて満たす場合に受給できます。
①被用者年金加入期間※1に、初診日※2があること。
②障害の原因となった病気やけがが初診日※2 から5年以内に
治り(症状が固定し)、その治った日(以下「治った日」と
いいます。)に障害厚生年金を受けることができない程度の
障害の状態であること。
③国民年金の保険料納付要件※4を満たしていること。
④治った日において、公的年金各法に基づく年金である給付の
受給権を有していないこと。
⑤障害の原因となった病気やけがについて、地方公務員災害補
償法等の規定による障害補償の受給権を有していないこと。
障害給付
遺族給付 遺族厚生年金
次のいずれかの要件を満たした場合、一定の範囲の遺族が受給で
きます。
①被用者年金加入期間※1中にお亡くなりになられたとき。
②被用者年金加入期間※1中に初診日※2がある病気やけがが原
因で、当該初診日※2 から起算して5年を経過する日前にお
亡くなりになられたとき。
③障害の等級が1級または2級に該当する障害厚生(共済)年
金等の受給権者がお亡くなりになられたとき。
④受給資格期間が25年以上ある方がお亡くなりになられたとき。
※1 「被用者年金加入期間」及び「公的年金加入期間」については P18を参照してください。
※2 初診日とは「その傷病について初めて医師の診療を受けた日」をいいます。
※3 障害認定日とは「初診日から1年6月を経過した日」又は「その傷病が治った日」、若
しくは「その病状が固定し、治療効果が期待できない状態になった日」のうちいずれか
早い日をいいます。
※4 国民年金の保険料納付要件
初診日の前日に、以下のいずれかを満たしていることが必要です。
ア 20歳に到達した月から初診日の属する月の前々月までの期間のうち、受給資格期間
から合算対象期間を除いた期間が3分の2以上あること。
イ 初診日の属する月の前々月までの直近の1年間に、国民年金の保険料未納期間がな
いこと。(初診日が平成38年3月31日以前のときで、初診日に65歳未満であるとき
に限られます。)
(注) 消費税が10%に引き上げられるタイミングで「10年以上であること」に短縮される予定。
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2.被用者年金の一元化について
平成27年10月に共済年金と厚生年金が統合されました。
これによる主な制度変更として、共済年金の「職域年金相当部分」は廃止されました。
一方で新たに「退職等年金給付(年金払い退職給付)」が創設されました。
ただし、一元化前に共済組合に加入していた期間に係る年金額は従来通りの計算方法で
算出され、「職域年金相当部分」に相当する額も支給されます。
(1)退職等年金給付(年金払い退職給付)の特徴
・65歳に達しており、退職していることが支給条件となります。
・「終身年金」部分と「有期年金」部分の2つに分かれます。
・終身年金は一生涯受け取っていただけます。
・有期年金は受給期間を10年、20年、一時金で一括受け取り(※)の3パターンから選
択できます。
・有期年金の受給期間を残して死亡した場合、残余分は遺族に支払われます。
○ 3階部分のイメージ
年金払い退職給付(一元化後)
職域年金相当部分(一元化前)
有期年金
終身年金
終身年金
※ 有期年金を一時金で一括受け取りする場合は、年金請求時に退職手当の源泉徴収票(コ
ピー可)を添付していただく必要があります。源泉徴収票は教育委員会が発行者である
ため共済組合では内容が分かりません。必ず退職手当の源泉徴収票は保存しておいてく
ださい。
(2)公的年金のしくみ
公的年金制度は、日本国民全員が加入する老齢基礎年金(国民年金)を基本として厚
生年金があるため、国民年金を「年金の1階部分」、厚生年金を「年金の2階部分」、そ
して共済組合独自の加算を「年金の3階部分」と表現することがあります。
一元化以降の共済加入期間に係る部分
一元化以前の共済加入期間に係る部分
共済組合から支給
日本年金機構から支給
職域年金
相当部分
年金払い
退職給付
3階部分
老齢厚生年金
老齢厚生年金
2階部分
老齢基礎年金
(国民年金)
老齢基礎年金
(国民年金)
老齢基礎年金
(国民年金)
1階部分
自営業者
被扶養配偶者等
民間企業の会社員等
公務員
(注)老齢基礎年金は全て日本年金機構から支給されます。
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3.老齢厚生年金
被用者年金は昭和60年の年金法改正により満65歳から基礎年金と併せて支給されること
になりました。この65歳からの年金を「老齢厚生年金」といいます。
しかし、経過措置として生年月日によっては65歳に達するまで特例による年金が支給さ
れます。これを「特別支給の老齢厚生年金」といいます。
なお、特別支給の老齢厚生年金を受給することができるのは昭和36年4月1日生までの
組合員で、支給が始まる年齢は段階的に引き上げられる仕組みになっています。具体的な
受給開始年齢は次ページをご覧ください。
(1)給付を受けるために必要な加入期間
現在、老齢厚生年金を受給するためには公的年金制度加入期間が原則として合計25年以
上であることが必要です。
(参考)公的年金制度の加入期間について
(1)
「組合員期間」とは、次の各期間のうち「①及び②」の期間をいいます。
この期間の年金は最後に加入していた共済組合からまとめて支給されます。
(2)「被用者年金制度加入期間」とは次の各期間のうち「①から⑤」の期間をいい
ます。この期間の年金は、それぞれの年金支給機関から支給されます。
(3)
「公的年金制度加入期間」とは次の「①から⑧」の全期間をいいます。
①地方公務員共済組合の組合員期間
②国家公務員共済組合の組合員期間
③私立学校教職員共済法による加入期間
④厚生年金保険の被保険者期間
⑤農林漁業団体職員共済組合の組合員期間
⑥昭和61年4月1日以後の「①~⑤の組合員又は被保険者の被扶養配偶者であ
った期間」のうち、20歳以上60歳未満の期間
⑦自営業者などの国民年金の被保険者期間のうち、保険料を納付した期間
⑧国民年金法に規定する国民年金の保険料免除期間
民間企業等勤務
(厚生年金加入④)
4年
公務員期間
(共済年金加入①及び②)
20年
アルバイト、自営業、無職等
(国民年金加入⑥から⑧)
14年
組合員期間=20年
被用者年金制度加入期間 =24年
公的年金加入期間=38年
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(2)退職給付の支給開始年齢
昭和30年4月2日
~32年4月1日
生まれの方
65歳
特別支給の老齢厚生年金
62歳
昭和32年4月2日
~34年4月1日
生まれの方
老齢厚生年金
老齢基礎年金
63歳
昭和34年4月2日
~36年4月1日
生まれの方
64歳
昭和36年4月2日
以降生まれの方
65歳
(3)支給開始年齢に関する特例等
昭和36年4月2日以前生まれの退職者は、下記のア又はイに該当すると65歳までの特別
支給の老齢厚生年金に、組合員期間に基づく老齢基礎年金に該当する「定額部分」と、一
定の条件に該当すれば「加給年金額」という加算があります。
加給年金額に関しては、被用者年金制度加入期間が20年以上ある方が65歳になった際に
も一定の条件に該当すれば加算されます。
(ア)障害者特例
障害等級が3級以上に該当する程度の障がい状態にある場合。組合員でない期間に初診
日のある傷病が原因の障がいを含みます。
(イ)長期加入者の特例
組合員期間が44年以上ある場合。
〈加給年金額とは〉
組合員期間が20年以上ある、65歳以上の年金受給者又は上記特例に該当する方に、その
方によって生計を維持されている下記の親族がある場合には、加給年金額が加算されます。
詳細な条件などは年金請求書に記載していますので、必要事項を記入のうえ申請してく
ださい。
・65歳未満の配偶者
(ただし障害年金や加入期間が20年以上ある老齢年金を受給していないこと)
・18歳に達する日の属する年度の末日までの間にある子
・20歳未満の子で障害等級が1級若しくは2級に該当する障がい状態にある子
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(4)退職時の手続き
(ア)引き続き公立学校共済組合三重支部に加入して再任用フルタイムになる方
ライフプラン第3期セミナーで配付の「再任用フルタイム報告書」と「人事記録カー
ドの写し(※)」を、再任用フルタイムとなることが分かり次第、提出してください。
同じく配付しました「退職届書」は破棄してください。
ただし、市町費支弁職員の方はこの手続きは不要です。
(イ)公立学校共済組合三重支部以外の共済組合に異動して再任用フルタイムになる方
再任用フルタイムであっても地方職員共済組合や市町村職員共済組合等、他の公務員
共済組合に加入する場合は「転出届書」を公立学校共済組合へ提出してください。ライ
フプラン第3期セミナーで配付の「退職届書」と「再任用フルタイム報告書」は破棄し
てください。
(ウ)定年前早期退職の方・再任用フルタイムにならない方
ライフプラン第3期セミナーで配付の「退職届書」に「人事記録カードの写し又は履
歴書(※)」を添付して公立学校共済組合三重支部まで提出してください。これにより
年金待機者という登録を行います。
平成27年度末退職者の提出期限は平成28年4月28日(木)です。退職前であっても書
類が整い次第、ご提出願います。
退職届書が未提出のままですと、将来の年金受給に支障をきたす場合がありますので
必ず提出してください。
※ 「人事記録カードの写し」又は「履歴書」は退職の辞令が記載されたものに所属所長(市
町費支弁職員の方は教育長)の証明を受けたものを提出してください。
県費教職員は、電算システムにより出力された人事記録カードは平成5年度以前の期間
について給与の発令事項が省略されています。そのため、平成5年度以前に組合員となっ
た方は従来の手書きのものを併せてご提出願います。
(注1)ライフプラン第3期セミナーへ参加していない方へは「退職届書」又は「再
任用フルタイム報告書」を送付しますので公立学校共済組合三重支部までご連
絡ください。
(注2)「退職届書」や「人事記録カードの写し」等の届出日・証明日は退職日以降
の日付としてください。
3月31日付けで退職の場合は3月31日で構いません。
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(5)年金待機者登録とは
退職者の組合員期間や給与情報等を将来の年金支給に備えて登録します。前ページの退
職届書がその登録書類となります。
(ア)年金待機者登録後
年金待機者の登録が完了すると、公立学校共済組合本部からご案内を送付いたします。
送付は6月から7月頃になる予定です。
(イ)年金待機者の年金請求
受給権発生日までにご自宅へ請求書類を送付します。
公務員期間の他に厚生年金や私学共済に複数の加入期間がある方でも、最後に加入し
ていた被用者年金制度を所管する機関から各加入期間共通の請求書類が1部のみ送付さ
れます。
この請求書類をご提出いただくと、全ての加入期間の老齢厚生年金を請求することと
なります。請求書類の提出先は共済組合でも年金事務所の窓口でも構いません。
(6)退職に伴う国民年金被保険者の手続きについて
20歳から60歳までの全ての日本国民は国民年金に加入することが義務付けられています。
定年前早期退職者自身や、60歳未満の被扶養配偶者については、それぞれで国民年金
に加入してください。
なお、公立学校共済組合の任意継続組合員( P 6参照)に加入される場合及び任意継
続組合員の被扶養配偶者に認定されている場合でも国民年金への加入手続きは必要です。
(参考)国民年金の被保険者の分類
第1号被保険者
自営業、農業者等(第2号・第3号被保険者でない者)
第2号被保険者
共済組合の組合員、厚生年金の被保険者
(65歳以上の老齢年金受給者は除く)
第3号被保険者
第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者
第2号被保険者及び第3号被保険者の国民年金保険料は共済組合等が基礎年金拠出
金として納付しています。
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(ア)定年前早期退職者(現職中は国民年金第2号被保険者に分類されています)
退職翌月から再就職し、
被用者年金制度に加入する
国民年金第2号被保険者となります。
再就職先の事業所等で手続きを行ってください。
被用者年金に加入している
配偶者の扶養家族になる
国民年金第3号被保険者となります。
配偶者の勤務する事業所等で手続きを行ってく
ださい。
上記以外の場合
国民年金第1号被保険者となります。
ご自身で国民年金保険料を納付していただくこ
とになりますので、お住まいの市町村役場で手
続きを行ってください。
(イ)60歳未満の被扶養配偶者がいる場合
(組合員が現職中は国民年金第3号被保険者に分類されています)
組合員が翌月から再就職し、
被用者年金制度に加入する
(再び被扶養配偶者の認定
を受ける場合)
上記以外の場合
組合員の再就職先の事業所等で手続きを行って
ください。国民年金第3号被保険者となります。
組合員が再任用フルタイムになる場合は、7月
頃に資格確認という手続きの案内を送付します。
お住まいの市町村役場で手続きを行ってください。
国民年金第1号被保険者となりますので、ご自身で
保険料を納付してください。
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4.年金の繰上げ請求について
年金は支給開始年齢に達する前から繰上げて年金を受給することができます。
ただし、この繰上げを請求した方は、他の公的年金の繰上げ請求も同時に行わなければ
なりません。また、繰上げを請求した場合の受給額は、将来にわたり、繰上げた月数の1
月につき0.5%減額された額となります。
(1)繰上げ請求例(年金額は仮定の額です)
昭和30年4月2日~昭和32年4月1日生までの場合
60歳
65歳
62歳
特別支給の老齢厚生年金
(年額150万円)
老齢厚生年金(年額150万円)
老齢基礎年金(年額70万円)
60歳到達時点で繰上げ請求
60歳
62歳
65歳
老齢厚生年金(繰上げの対象となった部分)(年額132万円)
減額される老齢厚生年金の額 (年額18万円)
老齢基礎年金(繰上げの対象となった部分)
(年額49万円)
減額される老齢基礎年金の額(年額21万円)
この事例では老齢厚生年金を1年(12月)分繰上げるため、計算は以下のとおりです。
減額率 = 0.5%(1月分の減額率)× 24(月)= 12%
繰上げによる減額 = 150万円(本来の老齢厚生年金の額)× 12% = 18万円
繰上げ請求後の退職共済年金の額 = 150万円 - 18万 = 132万円
繰上げ請求後の退職共済年金は132万円になります。
老齢厚生年金の繰上げ請求を行う場合は、老齢基礎年金についても併せて繰上げ請求す
ることになります。老齢基礎年金は65歳からが本来の受給開始年齢のため、この事例では
5年(60月)分を繰上げることになります。計算は以下のとおりです。
減額率 = 0.5%(1月分の減額率)× 60(月)= 30%
繰上げによる減額 = 70万円(本来の老齢基礎年金額)× 30% = 21万円
繰上げ請求後の老齢基礎年金額 = 70万円 - 21万 = 49万円
繰上げ請求後の老齢基礎年金額は49万円になります。
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(2)繰上げ請求例の繰上げ請求前、繰上げ請求後の年金額比較について(年金額は仮定の額
です。)
繰上げ前
種 別
支給開始年齢
年金額
年金受給額
特別支給の老齢厚生年金
62歳
150万円
老齢基礎年金
65歳
70万円
62歳から64歳まで
150万円(年額)
65歳から
220万円(年額)
支給開始年齢
年金額
年金受給額
132万円
60歳から
181万円(年額)
繰上げ後
種 別
老齢厚生年金
老齢基礎年金
60歳
49万円
(3)繰上げ請求をするにあたっての留意事項
繰上げ請求をする場合は、下記の点に注意し、十分に検討していただいたうえで手続き
をしていただきますようお願いします。
・特別支給の老齢厚生年金の受給要件を満たしており、60歳以上であること。
・将来にわたり、減額された年金額を受給することになります。
・一度繰上げ請求をすると、取り消しができません。
・老齢基礎年金や、民間企業等に勤めていた期間の老齢厚生年金等など他の公的年金の繰上
げ請求と同時にする必要があります。
・現職の組合員でいる間は、繰上げ請求をしても老齢厚生年金は原則支給停止になります。
・再就職をして厚生年金や私学共済など他の年金制度に加入した場合も年金が支給停止にな
る場合があります。(P27参照)
・繰上げ請求後は障害年金関係の請求ができない場合があります。
・繰上げ請求後は「障害者特例」及び組合員期間が44年に達する方が対象の「長期加入者の
特例」の請求はできません。
・遺族年金や障害年金の受給権がある場合、両方とも全額受給することはできません。
・国民年金の任意加入ができなくなります。また、寡婦年金の受給権も消滅します。
(4)繰上げ請求の方法
共済組合又は最寄りの年金事務所へお申し出ください。請求書一式をお渡しします。
退職後すぐに繰上げ請求される場合は、お早めに共済組合までご連絡願います。
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5.老齢厚生年金の繰下げ請求について
65歳からの老齢厚生年金については、65歳時点では請求せずに66歳から70歳までの間に
申し出た時から繰下げて請求できます。この請求を行うことによって通常より増額された
年金額を受給することができます。
これは繰上げ請求とは違い、老齢基礎年金とは別々に請求することができます。また老
齢基礎年金にも同様の繰下げ制度があります。詳細は年金事務所へお問い合わせください。
(1)繰下げ加算額
繰下げ請求を行った場合、本来額に下記の繰下げ加算額が加えられます。
繰下げ加算額 =( 繰下げ対象額 + 経過的加算額 )× 0.7% × 繰下げ月数
「繰下げ対象額 + 経過的加算額」は、65歳以降に共済組合や厚生年金に加入しない方
は通常の老齢厚生年金額とほぼ同額です。ただし再就職等で65歳以降も共済組合や厚生年
金に加入していた場合は、その期間に在職による年金額の調整があったと仮定した場合に
支給される老齢厚生年金額を基に計算されます。
(2)繰下げ請求の例(年金額は仮定の額です)
65歳以降は被用者年金制度に加入していない方が、本来は150万円の老齢厚生年金を70
歳で繰下げ請求した場合。
65歳
70歳
繰下げ加算額(63万円)
老齢厚生年金
(支給なし)
老齢厚生年金(150万円)
繰下げ加算額 = 150万円 × 0.7% × 60月= 63万円
(注意)65歳以降に再就職等で共済組合や厚生年金に加入する場合は、繰下げ加算額は
この例より少なくなります。その場合の繰下げ加算額は、年金額と再就職先の給
与額で変動します。
(3)繰下げ請求の主な注意点
・障害や遺族の年金の受給権がある方は請求できません。
・66歳から70歳までの間に請求することができます。66歳以降は月単位で請求できます。
・繰下げ待機中に亡くなった場合は、本来の65歳時点で請求したものとして未支給分を遺
族に支給します。
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6.年金受給者になったら
共済年金が決定されると、公立学校共済組合本部から年金証書やご案内が送付されます。
年金を正しく受給していただくための重要事項が記載されていますので必ず案内を確認し
てください。
(1)年金の支給(送金)
年金は、偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の15日(15日が土日祝日の場
合は直前の営業日)に、その前月までの2か月間分が送金されます。例えば、6月に送金
する年金は4月・5月分となります。
(2)送金案内書
6月と12月の送金の際、支給金額等についてお知らせする「送金案内書」が郵送されま
す。郵便事情により遅れる場合もありますが、送金案内書が届かなくても年金は受給でき
ますので、受取口座に入金の有無を確認してください。
(3)公的年金等の受給者の扶養親族等申告書
特別支給の老齢厚生年金及び老齢厚生年金は所得税の課税対象となります。年金支給時
に税金の控除を受けるため、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を公立学校共済
組合本部へ提出していただく必要があります。申告書は毎年10月に送付いたしますので、
必要事項を記入の上、期日までに返送してください。
(4)氏名の変更があった場合、年金の受取口座を変更したい場合の届出
速やかに公立学校共済組合または年金事務所に届出を行ってください。届出が遅れます
と、支給期日に年金を受け取ることができなかったり、各種ご案内等が届かない場合があ
ります。
(5)住所の変更
引越しなどをして住所が変更となった場合の届出は原則不要です。住民基本台帳ネット
ワークと連動して住所情報が変更されますので市区町村へ転居届をご提出いただくだけで
結構です。ただし、情報が反映されるまで数ヶ月を要しますので、必ず郵便局へ転送届を
提出してください。
(6)その他の届出
受給者の死亡など年金受給者に一身上の異動があった場合には公立学校共済組合又は年
金事務所まで速やかに届け出てください。
届出が遅れると年金の過払い等が発生し、支給済の年金を返還していただくことになり
ますのでご注意ください。年金の各手続きは原則自己申告によるものになります。
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(7)老齢基礎年金の手続き
『特別支給の老齢厚生年金』の受給者が65歳になると、公立学校共済組合から支給され
る年金は『老齢厚生年金』に切り替わります。また、日本年金機構で裁定される『老齢基
礎年金』も併せて支給されます。『老齢基礎年金』の裁定請求については、65歳到達前に
案内が送付されますので、その案内に従って手続きを行ってください。
7.再就職と年金
老齢厚生年金や特別支給の老齢厚生年金を受給している方が、再就職して被用者年金制
度に加入する場合、年金額の一部又は全額が支給停止となることがあります。
再就職を検討する場合、再就職先における被用者年金制度への加入について事前に確認
願います。共済組合では再就職先の事情については分かりかねますので、再就職先へお尋
ねください。
(1)再就職と加入する被用者年金制度の例
共済組合への加入
・フルタイム勤務の再任用
他の年金制度への加入
・一般企業
・教育委員会の嘱託職員
職員
・教育長
・私立学校教職員
・国の職員
・地方議員、国会議員 ※
被用者年金制度へ加入しない
・短時間勤務の再任用職員
・自営業
・パート、アルバイト等
この区分はあくまでも一例です。実際に被用者年金制度に加入するかどうかは任用
形態によって異なりますので再就職先へご確認ください。
年金の受給権発生後、再就職で被用者年金制度に加入することになった場合は必ず
共済組合へ報告してください。
※ 議員年金制度については現在廃止されていますが、年金の支給停止については被
用者年金制度へ加入した場合と同様の取扱いとなりますので必ず報告してくださ
い。
(2)年金支給停止額の概要
再就職して被用者年金制度に加入した場合、「基本月額」と「総報酬月額相当額」によ
って年金の支給停止額が計算されます。
基本月額:年金額のうち、年金の2階部分( P17参照)の額を12で除した額です。
総報酬月額相当額:保険料や掛金の対象となる「給料月額」と「過去1年間(再就職前の
ものも含む)の賞与等の額の総額を12で除した額」の合計額です。
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(3)年金支給停止額の計算方法
支給停止額は、年齢や年金額と再就職先の給与等によって計算式が異なります。以下の
計算によって算出された額が支給停止額(月額)となります。
なお、図や計算式中の「47万円」は平成27年度の額です。この額については変動するこ
とがありますのでご注意ください。
(ア)65歳未満の方の支給停止額計算方法
基本月額+総報酬月額相当額
28万円以下
28万円超
停止なし
28万円以下
①
28万円超
②
28万円以下
③
28万円超
④
基本月額
47万円以下
総報酬月額相当額
47万円超
基本月額
① (基本月額 + 総報酬月額相当額 - 28万円 )÷ 2
② 総報酬月額相当額 ÷ 2
③ (47万円 + 基本月額 - 28万円)÷ 2 + 総報酬月額相当額 - 47万円
④ 47万円 ÷ 2 + 総報酬月額相当額 - 47万円
(イ)65歳以上の方の支給停止額計算方法
(総報酬月額相当額 + 基本月額 - 47万円 )÷ 2
(4)被用者年金制度に加入しない場合
再就職先において、厚生年金等の被用者年金制度に加入しない場合には、年金の支給調
整は行われません。
例:現行の三重県の規定による再任用短時間勤務(ハーフ、週○時間勤務など)
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8.雇用保険(失業給付)と特別支給の老齢厚生年金の調整
一般的に公務員は雇用保険に加入していませんが、再任用フルタイム職員となる方や民
間企業等に再就職される方は、雇用保険に加入しなければならない場合があります。
雇用保険に加入した方は再就職先を退職後に職業安定所(ハローワーク)で手続きをす
ることで失業給付の基本手当を受給することができますが、65歳未満の特別支給の老齢
厚生年金受給者が雇用保険の基本手当を支給される場合、年金の2階部分が支給停止とな
りますのでご注意ください。なお65歳以降は停止されません。
特別支給の老齢厚生年金
3階部分
2階部分
支給停止
年金の大部分が
支給停止
※ P19(3)の支給開始年齢の特例に該当する場合、加給年金額と定額部分も支
給停止となります。
また、雇用保険の高年齢雇用継続給付を受給した場合には、在職停止に加えて最高で標
準報酬月額の6%が年金に調整がかかります。
高年齢雇用継続給付とは、雇用保険の被保険者期間が5年以上ある60歳以上65歳未満
の雇用保険の被保険者に対して、賃金額が60歳到達時の75%未満となった方を対象に、
最高で賃金額の15%に相当する額を支給するものです。こちらも雇用保険に入っていな
い場合は関係ありません。
9.年金に関するお問い合わせ先
公立学校共済組合本部
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9-5
TEL 03-5259-1122(年金相談室)
公立学校共済組合三重支部
〒514-8570 三重県津市広明町13番地 三重県庁内
TEL 059-229-0722(年金相談専用ダイヤル)
TEL 059-224-2994(年金・給付班)
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