校長通信 - 東京都立文京高等学校

至誠一貫 27
校長通信①
平成 27 年 4 月 14 日
発行者 校長 久保 淳
平成 27 年度入学式 式辞
今年の冬も厳しい寒さが続き、桜の花も冬の間その寒さにじっと耐え、今まさに皆さんの入学を
祝福するかのように満開となりました。この良き日に、本校PTA会長小野美智子様、本校同窓会
長小林洋一郎様をはじめ、多くのご来賓、保護者の方のご臨席を賜り平成27年度東京都立文京高
等学校入学式を挙行できましたことを心より感謝申し上げます。ただいま、入学を許可しました
( 357 )名の新入生の皆さん、ようこそ文京高校へ。今回の入学者選抜では、推薦選抜では
3,9倍、学力選抜では1、7倍の厳しい倍率があったものの、皆さんは見事合格の栄冠を勝ち取
りました。今日の入学式では、さぞや堂々と胸を張って文京高校の門を通って来たことでしょう。
ほんとうにおめでとうございます。私たち教職員と在校生全員は、皆さんの御入学を心から歓迎い
たします。また、ご家族の皆様におかれましては、義務教育を終えて自ら選択し、新たな道に進も
うとしているお子様の晴れ姿をご覧になり、お喜びもひとしお、かと存じます。あらためておめで
とうございました。私どもはこの喜びをともにすると同時に、学校としてその責任の重さを痛感し
ているところであります。申すまでもなく、お子様が次世代の立派な担い手となるよう、厳しくか
つ愛情をもち、
「至誠一貫」
・
「文武両道」の校訓のもと全力で教育活動に取り組んでいくことをお
約束いたします。そして、お子様たちをしっかりと支えていくためには、学校とご家庭とは車の両
輪として力を合わせていかなければなりません。皆様のご協力を切にお願い申し上げます。
さて、皆さんを取り巻く我が国の現状はといいますと、けっして安穏(あんのん)としていられる状況ではありません。現在、諸外国との関
係など政治的にも複雑な課題をかかえています。また、世界を見渡せば、平和な国が全てではなく、国際テロの事件は我々日本人にもその危害
が及びました。先行きが不透明な時代となっていることは歪(いが)めない事実です。また四年前に東北地方を襲った「東日本大震災」は、我々
に天災の恐ろしさを知らしめる結果となりました。このようなことから鑑みると、これからの時代を生き抜いていくためには、我々も含めて一
人一人の人間が生きる力をしっかり持つことが重要だと思われます。高校生となった皆さんには三年間の学校生活を通し、この「生きる力」の
土台をきちんと身に付け卒業することが大切だと思われます。その皆さんが身につけなくてはならない「生きる力」とは、物事を深く考える「思
考力」であったり、どういうふうに行動すべきか決断する「判断力」であったり、自分の考え、意志をきちんと伝えることができる「表現力や
コミュニケーション能力」であったり、また、人の痛み、弱みのわかる「思いやりの心、慈しみの心」であったり、そしてそれらを身につけ、
実行することのできる丈夫なからだ「体力」
、だと思われます。文京高校は文武両道をモットーとする学校です。学習も部活動もどちらも手を抜
かず全力で取り組むのは楽なことではありません。その時にその現実から逃げることなく、真正面からぶつかり、困難に耐え、自分を律し、よ
りよい解決を図っていってください。人は辛いこと、苦しいことを一つ一つ乗り越えてこそ、強くたくましくなっていきます。それが「生きる
力」を身につけるということです。先輩たちも皆、そうやってきました。皆さんも必ずできます。期待しています。
もう一つ話をさせてください。皆さんは、自分の将来について考えているでしょうか?高校に入学したばかりで、高校生活を想像することが
精一杯で、高校の卒業後、それ以上のことなど、ほとんどの人は、具体的に答えられるものはあまりないと思います。人間誰しも五年後、十年
後、二十年後、の自分はどうなっているのか、などは、明確に答えられるものでないと思います。ですが、皆さんにはそれを考えて欲しいので
す。自分の将来設計を考えることで、これからの3年間の取組む姿勢が大きく変わってくるからです。例えば、五年後には、東京を中心にオリ
ンピック・パラリンピックが開催されます。皆さんは20歳か21歳、順調にいっていれば大学の3年生だと思います。この時考えられること
は、たくさんの外国人が日本を訪れるということです。つまりその時必要になってくることは、通訳などのコミュニケーションが取れるボラン
ティアだと考えられます。五年後に通訳のボランティアとなり、オリンピックに貢献しよう、外国人とたくさん話をしようと考えるなら、この
3年間懸命に語学の勉強をすることが大切になってきます。このように将来が具体的なものになれば、今すべきことが見えてきます。将来設計
を具体化するということが、学校生活をより充実したものにし、この三年間の生活がより中身の濃いものになると思われます。保護者の皆様も
ぜひお子様の相談相手になって頂ければと思います。
新入生のみなさんの高校生活が楽しく充実したものとなりますよう心から祈念して式辞といたします。
平成二十七年四月七日
東京都立文京高等学校
校長
東京都立 文京 高等学校
170-0001 豊島区西巣鴨 1-1-5
TEL3910-8231 FAX3915-9886
夢を叶える通り道
-努力の汗、感動の涙、僕らの本気が文京 (ここ)にある-
久 保
淳