始業式 校長の話 - 洛星中学校・洛星高等学校

★2015 年度始業式・対面式★ <<始業式 校長の話(一部抜粋)>>
4月9日 今日から新年度がスタートしました。皆さんはそれぞれ新たな気持、新たな抱負を持って、今
日の日を迎えたことと思います。植物は太陽の光を浴び、土から栄養をとって成長してゆきます。
洛星という恵まれた肥沃な土から、皆さんが 1 年間どのように栄養分を吸収し成長を遂げてくれ
るのか楽しみにしています。目に見えてすぐに成果が上るとは限りません。桜の木が、1年間じ
っくりと準備をして見事な花を咲かせるように、今年一年、しっかりと努力を続けてください。
洛星で学ぶ皆さんが、一人ひとりの努力と仲間とのきずなにより、互いに高め合い、充実した
学校生活を送ってくれることを願っています。今年も私は、機会があるたびに2つのことをお話
していくつもりです。「人の痛みに気づくことのできる人になってください」そして「学ぶ楽しさを
知る人になってください」という2つのことです。ぜひ、人を愛すること、そして考えること、この2
つを大切にしてください。
カトリック教会のリーダー教皇フランシスコは、青年たちに向けて、「あなたの宝はどこにありま
すか。あなたの心はどんな宝によって安らぎをえますか」と呼びかけられました。皆さん、いかが
ですか?さらに教皇は「相対的、せつな的な文化の中で、多くの人が今この瞬間を『楽しむこ
と』が大切であると主張しています。彼らは、明日はどうなるかわからないので、生涯をかけた取
り組みや、『永遠に』通用する決定には価値はないと言います。しかし、皆さん、世間の潮流に
逆らう勇気を持ってください。真の幸せを求める勇気を持ってください」と呼びかけられたので
す
洛星には、5つの生徒心得があります。「静粛、時間厳守、礼儀、美化整頓、公共心」の5つ
です。学ぶことの基本は授業です。授業を大切にしてください。自宅での学習時間は確保され
ていますか。課題や宿題はもちろん、予習、復習、テストの準備など、よい自学習の習慣を身に
つけることができたならば、確かな学力を得ることができるはずです。
遅刻をしないように、ゆとりを持って登校するよう心掛けてください。さらに、自宅学習の時間
を確保する意味からも「下校時刻の厳守」を皆さんに訴えたいと思います。クラブ活動に打ち込
むことは素晴らしいことですが、スポーツにはルールがあります。ルールを守ることが大前提で
す。活動終了のベルが鳴れば速やかに活動を終えて、一刻も早く片付けと帰る用意をして、下
校時刻には必ず門を出ること、これがクラブ活動のルールです。すぐ家に帰って、家庭ですべ
きことに取り掛かってください。また落ち着いた授業が実施されるために、教室を美しく保つこと、
机やロッカー、特別教室や講堂、食堂、部室など、施設や備品は大切に活用してください。
「おはよう」「ありがとう」のあいさつを元気よく声に出して交わし合うことはとても大切なことで
す。これもぜひ実行ほしいと思います。皆さんは社会の一員です。バス・電車・自転車で、通学
路で、周りの人の気持ちになって行動できる人であってください。自転車による事故が目立ちま
す。自転車は便利な乗り物です。しかし使い方を誤ると、車と接触して大きなけがをしたり、歩行
者にけがを負わせることにもつながる怖い乗り物です。自転車は危険を伴うことを十分に自覚し
て、必ずルールを守り、被害者にも加害者にもならないよう心掛けてください。
今年1年間、学校生活が、規律の保たれた、学ぶ雰囲気に満ちたものとなりますように、力を
合わせてゆきましょう。洛星で学ぶ皆さんが、互いに学びあい、高めあう仲間として、心も頭も体
も健やかに成長してくれることを願って、始業式にあたってあいさつといたします。