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低GI食品をご存知ですか?
きんちゅう
健康ライフ
近畿中央病院 栄養管理室 管理栄養士 家村 早弥香
「GI」とはグリセミックインデックスの略で、血糖の上昇度合いを数値化したものです。
血糖値が高い=糖尿病だけではなく、肥満や動脈硬化の原因にもなります。特に食後に血糖
値が高くなる「食後高血糖」は、そのリスクが高いことが分かっています。
この食後高血糖を抑えるために注目されているのが「GI」で、
GIの低いもの(低GI食品)ほ
ど糖質の吸収がおだやかで、効果が期待されると言われています。
おなじ100kcal でもごはんと玄米では血糖値の上昇度合いが違います。一般的に、精製され
た白いものは血糖値が急上昇しやすく、未精製の茶色いものは食物繊維などの力もあり血糖の
上昇が緩やかです。
GI値の高いもの、中程度のもの、低いものは以下のものです。
高GI食品
食パン・コーンフレーク
白ごはん・うどん
インスタント麺
じゃがいも・とうもろこし
砂糖・加工品
中GI食品
低GI食品
ライ麦パン
玄米
全粒粉パン
そば
パスタ
春雨
かぼちゃ
さつま芋
(ジャム・菓子類)
「白いごはんを玄米や雑穀米に」、「食パンをライ麦パンに」、「うどんをそばに」など、選択肢
を少し変えることで高血糖の抑制につながります。
また、血糖値が上がりやすい食品でも、油や酢と一緒に取ることで、吸収速度がゆるやかに
なるため高血糖を抑制できますし、食物繊維の豊富な野菜や海藻類にも同様の効果があります。
好きなもの・よく食べるものが高GIだという方は、少し注意して食材や料理の組み合わせを
変えることで、食後高血糖の予防になりますよ。もちろん、低GIだからといって食べ過ぎてしまっ
ては効果がでませんので、腹八分目もお忘れなく!
2015年4月号
ひょうご夢Life
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