農地中間管理事業 (1)事業の概要 これまでは、様々な原因により農地の「貸し手」と「借り手」がなかなか結びつかず、農地の集積・集約がうまく進んでいませんでした。農地中間管理事業 は、農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進める「担い手」に対し農地を効率よく集積・集約しやすくする事業であり、「農地中間管理機構」が農地 の「貸し手」と「借り手」の間に入り、農地の借受・貸付を促進するものです。 (2)事業の仕組み 農地中間管理機構が農地の「貸し手」からいったん農地を借り上げ、予め集落(大字)ごとに公募した「受け手」に貸し出すもので、農地の中間的受け皿と なり農地の集積・集約をしやすくします。 *要件を満たした場合、機構集積協力金が支払われます。 *事業を進めるうえでは、地域内において将来の農業をよく話し合い、「人・農地プラン」を作成・見直ししていく必要があります。 (3)農地の集積・集約のイメージ B B B A リタイヤ B A B B B リタイヤ B B リタイヤ B A リタイヤ A A <計画/担い手ごとに農地を集積・集約> 地域での 話し合い B B B B B B B B B B B B B B B A A A B A リタイヤ A A A A リタイヤ B A A A ≪ 凡 例 ≫ A A 認定農業者 B ・規模拡大 ・分散解消 <現況/分散・錯綜した農地> 7ha(23%) 規模拡大・分散解消 9ha(30%) B 集落営農 11.5ha(38%) 法人化・規模拡大・分散解消 15ha(50%) 高齢・兼業農家 リタイヤ ≪経営転換協力金≫ *AやBに集積 5ha(17%) 一般兼業農家 6.5ha(22%) 集積に協力(生きがい農業) 6ha(20%) 担い手農地に隣接して集積≪耕作者集積協力金≫ *予算の範囲で対応します (4)機構集積協力金 (農地中間管理事業への支援) 地域集積協力 < 地域に対する支援> 1.交付対象者 地域(集落/大字) 2.交付要件 地域(集落/大字)内の農地の一定割合以上 が機構に貸し付けられていること。 ≪本事業により、一定割合以上、担い手に 農 地が集積・集約されること。≫ 【担い手】 ①人・農地プランに地域の中心経営体と位置 付けされる者、②農業生産法人、③認定農業者、 ④認定就農者 【集積】 兼業農家等の農地を担い手に集めること 【集約】 ばらばらに分散した担い手の農地を、効率よ く農作業できるよう一カ所に集めること(場合 によっては複数個所も可) 3.交付単価 〔貸付割合〕〔単価〕 2割超5割以下 : 2.0万円/10a 5割超8割以下 : 2.8万円/10a 8割超 : 3.6万円/10a ※H27年度までは基本単価の2倍(H28・29年度 は基本単価の1.5倍、H30年度は基本単価) 出し手に対する支援 経営転換協力 < リタイヤする場合 などの支援> 耕作者集積協力 < 農地の集積・集約に 協力する場合の支援> 1.交付対象者 機構に貸し付けることにより ・経営転換する農業者 ・リタイヤする農業者 ・農地の相続人 *実際に自作していた農地を対象 1.交付対象者 機構の借受農地等に隣接する 農地(交付対象農地)を耕作す る者 *自作地でも小作地でも可 2.交付要件 全農地を10年以上機構に貸し付け、 かつ農地が機構から受け手に貸し付 けられていること。 (集落営農組織と特定農作業委託契 約を10年以上締結した場合も対象と なります。) 2.交付要件 交付対象農地を10年以上機構 に貸し付け、かつ当該農地が機 構から受け手に貸し付けられて いること。 3.交付単価 〔貸付割合〕〔単価〕 0.5ha以下 :30万円/戸 0.5ha超2ha以下 :50万円/戸 2ha超 :70万円/戸 3.交付単価 2万円/10a ※H27年度までは基本単価の4倍 (H28・29年度は基本単価の2倍、 H30年度は基本単価)
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