二 ■.一新 ショウエイ ︻岡山︼重量物・特殊物輸送のショウエイ︵下原 丙子社長、岡山県倉敷市︶は、創業者の下原福一氏 ︵68︶が経営の一線から完全に身を引いた2年前か ら、夫人の丙子社長︵62︶が経営のバトンを受け、 三男の将貴常務︵32︶と二人三脚で組織改革を進め てきた。カリスマ性の強かった福一氏のワンマン経 営から脱皮し、会社としての組織づくりに尽力した 結果、事故が激減するなど成果が見え始めたという。 今後は労働条件を更に改善して若手社員の確保・育 成に力を注ぐほか、同じ重量物を運ぶ同業者との連 ︵江藤和博︶ 携を強化していく方針だ。 りで、﹁ようやく会社内で が、会社としての組織づく 先代は先見の明があった。 意思疎通が図れ、ドライバ ﹁技術や顧客の開拓など しかし、ワンマン経営だっ たので、社員は誰もモノが ーの理解も深まってきた﹂ 言えず、ただ一人意見でき という。 様々な改革のうち、高い る私とぶつかることが多か った﹂と丙子氏。社長就任 効果を見せたのは班長制度 後に重点的に取り組んだの だ 。 ト レ ー ラ と ト ラ ッ ク で −ンマン偉呂から、一日 運ぶ貨物を長さ10㍍までに 保有車両は70台から50台 に減車し、高収益体制を構 きめ細かい体制を構築して 顧客サービスの面でも、 まで手薄だった情報の水平 確化。退職金制度も新設し 展開を推進し、社員一人ひ とりが経営参画意識を高め ている。 。 た サ﹂ビス向上のため、これ 故に対する罰則の規定を明 はないか﹂と将貴氏。顧客 業制度を整備したほか、事 時の半数以下に減ったので 改定も行ってきた。育児休 付いてきた。事故もピーク 築する一方で、就業規則の に、要望も吸い上げる。 ﹁班長制度のお陰で活気 ついて情報交換するととも 改善にも努めている。 月1回集まり、事故事例に 制限するなど、労働環境の うにした。それぞれの班が て現場の声を取り入れるよ るため、、荷主と話し合って それぞれ三つの班を設け、 また、平ボディーのシー 将貴氏が社員と直接対話し ト掛け作業の負担を軽減す 本社の壁には丙子社長(石)が 趣味で製作した、だるまの刺繍 (LLゅう)も。左は将貴常務 。 る 丙子氏は﹁社長に就任し いる。﹁せっかく作っても ていきたい﹂と意欲を見せ 運べるのか﹂という重量物、 メーカーの不安を解消する すればやっていけると思っ ため、ショウエイの敷地で た時、働く人に利益を還元 船積みもできるサービスを た。ドライバーが会社の一 タンクなどの製造を行い、 にしてこそ、会社の姿をア 提案して、実行に移してい 番の窓口。その働きを根本 今後は、情報発信機能を ピールできる﹂と話す。 それまで未整備だった給 めている。 今後は、更なる女性の活 だ。当社は家庭的な会社で、 えている。少数精鋭で運営 いるかが伝わってくる会社 し、時代に合った会社にし にしたい﹂ 将来は倉庫を持つことも考 社員がどんなことに悩んで 育成していきたい。また、 く り 、 新 卒 の ド ラ イ バ ー も をしながら働く女性は立派 いく。若い社員で体制をつ 々な面を整えていく。育児 いる高校への求人も進めて 集まらない。これからも様 業界向けの人材を育成して 境を改善しないと、人材は れからも練る。また、物流 用も視野にある。﹁職場環 将貴氏は﹁就業規則はこ い る 。 新しい取り組みも検討して バーのモチベーションを高 っており、HPを活用した な遠別﹂を基本に、ドライ りが無いと難しい時代にな はメリハリをつけ、↓平等 も全国的な同業者のつなが 金を支給する一方、賞与に 与制度を透明化し、1月の ージ︵HP︶もリニューア ルする方針だ。重量物輸送 安全会議では無事故の報奨 より高めるため、ホームペ 。 る 組織づくり尽力、事故激減
© Copyright 2024 ExpyDoc