資料1 平成26年度第9回審査会での質問と回答(名古屋市富田工場設備

資料 1
平成 26 年度第 9 回審査会での質問と回答(名古屋市富田工場設備更新事業)
1
見解書について
質問、意見の概要
2
3
事業者の補足説明
予測には準備書資料編
の表 4-3-1 の数値が用いら
れています。
準備書本編 166 頁の表
2-2-3 のタイトルの修正に
ついては、事業者に確認し
ます。
準備書においては、過小な
ものとならないよう予測し
ていますが、ご指摘いただき
ました内容等を踏まえ、各中
心周波数別音圧レベルを別
紙 1 のとおり修正し、予測し
ました。これにより、敷地境
界における予測結果は 0~
3dB 減少します。
なお、修正した内容は、評
価書及び評価書資料編に記
載します。
審査会での事務局の回答
事業者の補足説明
環境影響評価準備書について
騒音(建設機械の稼働) 騒音(建設機械の稼働)
2
騒音(建設機械の稼働)
1
建設機械別のA特性パ
ワーレベルを 1,000Hz で
の中心周波数音圧レベル
として、各中心周波数別音
圧レベルを設定したとあ
りますが、予測は準備書資
料編 120 頁の表 4-3-1 に示
されている数値を用いた
ということでしょうか。
その場合、準備書本編
166 頁の表 2-2-3 のタイト
ルが適切でないと思いま
すが、修正しないのでしょ
うか。
審査会での事務局の回答
質問、意見の概要
建設機械の稼働による
騒音の予測手順について、
LA5 を算出する過程で LAeq
を用いているのはなぜで
すか。
準備書資料編 119 頁に
示 す 式 の と お り 、 ASJ
CN-Model 2007 に示される
計算式を用いており、LAeq
を算出した後 LA5 に換算す
る方法で予測しました。
ΔL の値は、建設機械の
準備書資料編表 4-2-1
タイプごとに設定されて のΔL の値は、建設機械の
いるということでしょう タイプごとに設定されて
か。
いると思いますが、事業者
に確認します。
1
-
準備書資料編 119 頁に示
すとおり、「日本音響学会誌
64 巻 4 号」を参考として、
建設機械のタイプごとに設
定しています。
5
高さ別の予測を、中高層
住宅付近で行ったと記述
がありますが、具体的な場
所はどこでしょうか。図に
明示していただいたほう
が、わかりやすいと思いま
した。
市営富田荘の北側で予
測を行ったと思います。詳
細については事業者に確
認して、表記方法について
も検討していただくよう
求めたいと思います。
市営富田荘の建屋北面を
対象として予測しており、具
体的な位置は別紙 2 のとお
りです。なお、位置図につい
ては評価書に記載します。
予測条件として、仮囲い
と工場棟外壁による透過
損失を考慮したと記述が
ありますが、屋根による透
過損失については一切考
慮していないということ
でしょうか。
安全側で予測を行った
のであれば、その旨を記述
したほうがより正確に伝
わると思います。
屋根は工程に応じて部
分的に開口する予定です
が、詳細な工事計画が確定
していないため、屋根によ
る透過損失は一切無い条
件で予測を行いました。
表記の仕方については、
事業者に確認します。
工事期間中は、進捗状況に
応じて屋根の一部を開口す
ることとしておりますが、工
期ごとの開口範囲が確定し
ていないため、予測において
は、すべて開放している状態
として設定しました。そのた
め、屋根による透過損失は考
慮していません。
このことについて、評価書
では、予測条件の一つとして
分かりやすく記述します。
南側(No.1-S)で 59dB
と高い予測結果が出てい
ますが、中高層住宅への影
響はどの程度なのでしょ
うか。騒音に関しては高さ
別に予測をしているので、
振動に関しても中高層住
宅への影響について示し
たほうがいいのではない
でしょうか。
市営富田荘はコンター
図で 50dB と示されている
あたりに位置しています。
振動の中高層住宅への
影響の予測については、事
業者に確認します。
騒音規制法及び振動規制
法では、敷地境界において規
制基準が適用されます。騒音
については空気を伝搬する
ため、中高層住宅の各階への
影響を予測評価しています
が、振動については振動伝搬
する地盤における距離減衰
による予測を行っており、高
さ方向の予測は行っていま
せん。
なお、敷地境界での振動レ
ベルは 59dB ですが、中高層
住宅位置での振動レベルは
49dB と予測しています。
振動(建設機械の稼働)
6
事業者の補足説明
騒音(建設機械の稼働)
4
審査会での事務局の回答
騒音(建設機械の稼働)
質問、意見の概要
2
質問、意見の概要
騒音(工事関係車両の走行)
8
振動(建設機械の稼働)
7
審査会での事務局の回答
事業者の補足説明
振動レベルの予測結果
見解書では、保全措置と
工事の実施にあたっては、
によると、民家が存在する して機械の小型化などの 丁寧な作業に努めるなどの
あたりでは L10 が 55dB を下 検討も挙げられています 環境保全措置を講ずること
回る結果になると読み取 が、事業者に確認します。 により、周辺の環境に及ぼす
れますが、最大値が感覚閾
影響の低減に努めます。
値である 55dB を上回って
また、工事中は問い合わせ
苦情が出る可能性もある
窓口を設け、近隣住民などか
かと思います。振動対策に
ら苦情が寄せられた場合に
は、保全措置に挙げられて
は、調査・検討を行い、施工
いる対策の他にソフト的
計画の見直しを行うなど、適
な対策が有効であると考
切に対応します。
えられますので、検討して
なお、寄せられた苦情の内
いただきたいと思います。
容、対処方法とその後の状況
については、事後調査結果報
告書において報告します。
工事関係車両の走行に
よる騒音レベルの増加分
は 0dB であったと評価さ
れていますが、実際には小
さいながらも増加してい
るはずです。小数点以下の
値を処理して 0dB と書い
ていると思いますが、他の
図書でもこのような表記
の仕方になっていますか。
増加分が 0dB と書いて
あると、全く増加しないと
捉えられかねないので、次
回以降は表現を工夫して
いただいたほうがいいと
思います。
騒音規制法において、騒
音の評価については整数
で比較・判定するものとさ
れております。本準備書で
は、騒音レベルの増加分の
小数点以下を四捨五入し
て表記しました。
(仮称)港明用地開発事
業において括弧書きで小
数点以下一桁が記載され
ています。
わずかな増加分につい
て今後どのように記述し
たらいいか、事務局で検討
します。
【事務局補足説明】
詳細については、別紙 3 の
とおりです。
3
-
質問、意見の概要
土壌
11
低周波音
10
騒音(施設の稼働)
9
環境保全措置として挙
げられている消音器の設
置や回転数の制御は、供用
後に苦情等があったら追
加措置として行うのでし
ょうか。回転数の制御につ
いては、予め機械にモータ
ーの回転速度を制御する
装置を入れておかなけれ
ばならないと思いますの
で、追加措置としては現実
的でないと思います。
審査会での事務局の回答
事業者の補足説明
消音器の設置や回転数
の制御については、追加で
行う措置と理解していま
したが、事業者に確認しま
す。
予測では消音器の設置や
回転数の制御の措置は考慮
していませんが、設計段階で
機器ごとに必要な騒音対策
措置を行う計画です。
また、供用後に騒音による
苦情等があった場合には、更
なる措置を検討し、適切に対
応します。
環境保全措置として、
表記の仕方について、事
予測では防振ゴムの設置
「振動の大きい機器は、防 業者に伝えて検討してい 等の措置は考慮していませ
振ゴムの設置や独立基礎 ただくよう求めたいと思 んが、設計段階で機器ごとに
必要な振動対策措置を行う
上に設置する」と記述があ います。
計画です。
りますが、このような措置
環境保全措置の表記の仕
は従来の施設でも取られ
方については、予測の前提と
ていたと思います。予測の
した措置がある場合は、分け
前提とした措置と、更なる
て記載しています。
保全措置とがわかるよう
な表記にしていただきた
いと思います。
土壌調査は表層で行っ
たと思いますが、掘削する
深さによっては、表層では
確認されない汚染が出て
くる可能性があります。汚
染が見つかった場合の対
策についても明記してい
ただきたいと思います。
土壌調査については、掘
削を予定している深さで
行ったと思いますが、事業
者に確認します。
基準を超える汚染が見
つかった場合は、法令に基
づき適切な措置がされて
いくと思います。
4
本事業での掘削深度は約
1.5m までを想定しています
が、今回の土壌調査は表層で
のみ行いました。
深度方向も含め、今回調査
を行わなかった土壌を掘削
するときには、事前に掘削深
度まで土壌調査を行い、汚染
が確認された場合は、適切な
汚染拡散防止措置を実施し
ます。
質問、意見の概要
廃棄物等
14
土壌
13
土壌
12
審査会での事務局の回答
事業者の補足説明
準備書 220 頁の(ウ)に記
載のある事業予定地周辺
の土壌汚染及び地下水汚
染については、富田工場が
原因であるため記載され
たのでしょうか。
事業予定地周辺の汚染
状況については、方法書に
対する市民からの意見を
反映させ、追記したものと
思われます。
準備書に記載されてい
る事業予定地周辺の土壌
汚染及び地下水汚染につ
いて、原因が自然由来であ
れば事業予定地でも自然
由来の汚染が見つかる可
能性があるという意図で
書かれたのでしょうか。
富田工場が原因でない
のであれば、その旨を明記
すべきだと思います。
砒素及び鉛については、
使用履歴が無かったため、
汚染原因が不明となって
おります。
土壌調査にあたり、公表さ
れている情報をもとに確認
した事業予定地周辺の土壌
汚染の状況を記載しました。
これらの中には原因が特定
できない、自然由来によると
考えられる汚染もあり、事業
予定地においても同様の汚
染が見られる可能性がある
ことも意図して記述してお
ります。
なお、富田工場では砒素や
鉛などの取扱いはなく、この
汚染の原因ではないと考え
ておりますが、この土壌汚染
の原因は特定できておりま
せんので、評価書では、汚染
の原因は不明であり、自然由
来のおそれが考えられるも
のもある旨を記載します。
【事務局補足説明】
詳細については、別紙 4 の
とおりです。
環境保全措置において、 趣旨を事業者に伝えま
予測の前提とした措置は す。
実施することが確実なの
で、
「努める」ではなく「実
施する」などの表現にした
ほうが適切だと思います。
5
廃棄物の種類により再資
源化等ができないものもあ
るため、「努める」という表
現としました。
ご指摘のとおり、予測の前
提とした措置につきまして
は、評価書において適切な表
現とするようにいたします。
別紙1
建設機械の稼働による騒音に係る予測結果等の修正について
建設機械の稼働による騒音に係る予測結果等について修正しました。修正した内容は、評価書
及び評価書資料編に記載します。
1 建設機械の各中心周波数別音圧レベルの修正について(準備書資料編p.120)
資料4-3(準備書資料編p.120)の表4-3-1について、準備書においては過小な予測となら
ないよう各中心周波数音圧レベルを設定していますが、A特性パワーレベルを基に各中心周波
数音圧レベルを修正した数値は、表1のとおりです。
表 1 建設機械の各中心周波数別音圧レベル(低騒音型)
単位:dB
図
記
号
建設機械の種類
A
クローラクレーン
B
C
D
小型移動クレーン
(ラフタークレーン)
解体用重機
(バックホウ)
選別積替え用重機
(バックホウ)
A特性
パワー
レベル
(dB)
周波数(Hz)
63
125
250
500
1,000
2,000
4,000
8,000
107
83
92
98
101
102
100
96
88
107
83
92
98
101
102
100
96
88
106
82
91
97
100
101
99
95
87
106
82
91
97
100
101
99
95
87
注)1:( )内は、出典に合わせた建設機械を示す。
2:各中心周波数音圧レベルは「日本音響学会誌 64 巻 4 号」
(社団法人日本音響学会,2008 年)を用いて作成した。
出典)「建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック(第 3 版)
」(社団法人日本建設機械化協会,平成 13 年)より作成
2 主要な建設機械のΔLの訂正について(準備書資料編p.119)
資料4-2(準備書資料編p.119)の表4-3-1について、小型移動クレーンのΔLに誤りがあ
りましたので、表2のとおり訂正します。
表 2 主要な建設機械の稼働台数、A特性パワーレベル及びΔL
図記号
建設機械
規格
台数
A特性パワーレベル
(dB)
ΔL
A
クローラクレーン
350t
2
107
4
B
小型移動クレーン
(ラフタークレーン)
50t
(50t)
2
107
9
(1.4m3)
6
106
5
(1.4m3)
4
106
5
C
D
解体用重機
(バックホウ)
選別積替え用重機
(バックホウ)
注)1:( )内は、出典に合わせた建設機械を示す。
2:ΔLは、「日本音響学会誌 64 巻 4 号」
(社団法人日本音響学会,2008 年)を参考として、
等価騒音レベルと時間率騒音レベルとの差を示した。
出典)「建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック(第 3 版)
」(社団法人日本建設機械化協会,
平成 13 年)より作成
3 建設機械の稼働による予測結果の修正について(準備書p.168、169)
表1及び表2における予測条件の修正により、予測結果が表3、表4及び図1のとおりとなります。
表 3 建設機械の稼働による時間率騒音レベル(LA5)予測結果(敷地境界)
単位:dB
予測地点
寄与
現況
工事中
規制基準
No.
騒音レベル
騒音レベル
騒音レベル
1-N
56
58
60
1-E
49
60
60
1-S
63
58
64
1-W
42
67
67
85
注) 規制基準とは、「騒音規制法」及び「名古屋市環境保全条例」に基づく特定建設作業に伴
う騒音の規制に関する基準値をいう。
表 4 建設機械の稼働による時間率騒音レベル(LA5)予測結果(中高層住宅付近)
単位:dB
予測地点
工事中
騒音レベル
階数
高さ(m)
1F
2.2
63
2F
5.2
68
3F
8.2
71
4F
11.2
72
5F
14.2
72
17.2
72
6F
7F
20.2
72
8F
23.2
71
図 1 建設機械の稼働による
寄与騒音の予測結果(LA5)
(地上 1.2m)
4 建設機械の稼働による予測結果の修正について(準備書p.170)
①導入可能な低騒音型の建設機械を使用した場合と②全て低騒音型ではない建設機械を使用
した場合の予測結果は、表5のとおりです。
表5 騒音レベル(LA5)の比較
単位:dB
予測結果
予測地点
5
低減量
No.
①
②
1-N
60
64
▲4
1-E
60
61
▲1
1-S
64
69
▲5
1-W
67
67
0
中高層住宅における建設機械の稼働による等価騒音レベルの予測結果の修正について
(準備書資料編p.122)
中高層住宅における建設機械の稼働による等価騒音レベル(LAeq)の予測結果は、表6のとお
りです。
表 6 建設機械の稼働による等価騒音レベル(LAeq)の予測結果(中高層住宅)
単位:dB
予測地点
高さ
階数
(m)
1F
2F
3F
4F
5F
6F
7F
8F
2.2
5.2
8.2
11.2
14.2
17.2
20.2
23.2
等価騒音レベル(LAeq)
低騒音型建設機械使用の有無
低減量
使用
未使用
58
62
64
65
65
65
65
65
63
68
71
71
71
71
71
71
▲5
▲6
▲7
▲6
▲6
▲6
▲6
▲6
別紙2
中高層住宅への影響予測に係る予測地点について
中高層住宅への影響予測に係る予測地点の詳細は、以下の図のとおりです。図については、評価書
に記載します。
別紙 3
騒音
音に係る予測
測結果等の
の表記について
1 予測結
結果の記載
載例
(1)北名
名古屋ごみ焼
焼却工場建
建設事業
(2)(仮
仮称)港明用
用地開発事
事業
(3)LEGOOLAND JAPAAN
2 評価の記載例
(1)北名古屋ごみ焼却工場建設事業
(2)(仮称)港明用地開発事業
(3)LEGOLAND JAPAN
別紙4
事業予定地周辺における土壌及び地下水汚染の状況について
1 中川区島井町及び中川区服部一丁目
所在地
中
川
区
島
井
町
中
川
区
服
部
一
丁
目
対象地の
概要
基準の種類
土壌溶出量
名
建古
設屋
予環
定状
地2
内号
線
地下水
基準超えの
土壌汚染等
濃度
処理基準
汚染原因
(mg/L)
(mg/L以下)
-15
0.15
汚染物質
検出深度
(m)
鉛及び
その化合物
-27
0.040
-37
0.018
砒素及び
その化合物
-15
0.029
-27
0.051
ふっ素及び
その化合物
-10
1.3
-15
1.4
-5
1.7
ふっ素及び
その化合物
0.01
0.01
0.8
不明
0.8
-33
2.1
出典)「なごやの土壌・地下水汚染」(名古屋市公式ウェブサイト)より作成
2 中川区春田三丁目
所在地
対象地の
概要
中
川
区
春
田
三
丁
目
旧
ガ
ソ
リ
ン
ス
タ
ン
ド
基準の種類
土壌含有量
汚染物質
鉛及び
その化合物
検出深度
(m)
※
基準超えの
土壌汚染等
濃度
処理基準
汚染原因
(mg/kg) (mg/kg以下)
200~980
※深度:5~50cmにおいて汚染が検出された。
出典)「なごやの土壌・地下水汚染」(名古屋市公式ウェブサイト)より作成
150 不明