第1章 総論

Ⅰ 総論
1 計画策定の趣旨
本市の高齢化率は、平成22年で25.4%(平成22年国勢調査)であっ
たものが、平成27年度には29.5%になると推計されており、全国より早
く高齢化が進んでおります。加えて、要介護認定率が平成25年度においては約
22%と高く、介護保険の利用が高い状況にあります。
今後、総人口の3人に1人が高齢者となり、その中で介護を利用する割合の
高い75歳以上の後期高齢者が50%を超えている人口構造の現状も見据え、
要介護状態にならず、出来るだけ健康で元気な社会生活を送れるよう、介護予
防を重点的に進めていくことが喫緊の課題となっております。
国では、いわゆる団塊の世代が後期高齢者となる2025年(平成37年)
を見据え、制度の持続可能性を維持しつつ、高齢者が可能な限り住み慣れた自
宅や地域で暮らしながら、医療や介護、福祉サービスを含めた様々な生活支援
サービスが日常生活の場で包括的に提供される「地域包括ケアシステム」の構
築に向けて施策を展開することとしています。
このような状況をふまえて、当市では住み慣れた地域で自立した日常生活を
営むことができる社会の実現に向けて、第6期高齢者福祉計画・介護保険事業
計画を策定するものです。
2 計画の位置付け
高齢者福祉計画は、老人福祉法第20条の8に基づく老人福祉計画です。これ
は、当市における65歳以上のすべての高齢者を対象としたものです。
一方、介護保険事業計画は、介護保険法第117条の規定に基づく計画で
す。これは、介護等が必要な高齢者を対象とするもので、介護保険サービス等
の必要量とその供給体制等に係る事項について定める計画です。
高齢者に関する福祉施策と介護保険事業を総合的・体系的に実施していくた
め、高齢者福祉計画と介護保険事業計画を一体的に策定します。
3 計画期間の設定
市では、高齢者福祉計画と介護保険事業計画を一体のものとして策定するこ
とから、計画期間を同一に平成27年度から3年間とし、平成29年度に見直
しをすることとします。
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4 計画の策定
(1)計画策定にあたっての基本的な考え方
この計画の策定に当たっては、基本方針として次の点を考慮しています。
・県の計画との調和を図りました。
・市の経営計画との調和を図りました。
・要介護者等の実態を踏まえ、介護給付等対象サービスの需要を把握
するため、日常生活圏域ニーズ調査を行い基礎資料としました。
(2)住民参加による計画策定プロセス
弘前市高齢者福祉計画・介護保険事業計画審議会の開催
開催数 4回
平成26年 7月30日
平成26年10月 9日
平成26年12月 8日
平成27年 1月29日
(3)日常生活圏域ニーズ調査
介護サービス利用や、高齢者の生活状況から見た課題、各サービス
ニーズを把握するため、平成26年4月から6月の間で、アンケートを実
施しました。
対象者数:
回答数 :
回答率 :
内容
5,000人
2,834人
56.68%
:1 調査項目数
95問
2 調査項目
(1)家族や生活状況について
(2)運動・とじこもりについて
(3)転倒について
(4)口腔・栄養について
(5)物忘れについて
(6)日常生活について
(7)社会参加について
(8)健康について
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14問
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6問
19問
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