(財)ちば国際コンベンションビューロー;国際交流センター 国際理解促進講座 2009年2月10日(火) 「外国人として日本で生きるには」 ●居住、引っ越し??? ネパール人の種類 ※今日の食べ物は どうしよう??? •留学生 •調理師 •スポーツ選手 •ビジネスマン ●どんなバイトでも いいからやりたい!!! •日本人の配偶者 •ネパール人の配 偶者 ▲ネパールでの借金は いつ返済できる だろう??? 等 ◆大学の授業料は どうしよう??? ■日本の勉強はネパールで どう活かすか??? 発表者:ラジブ・シュレスタ 千葉大学人文社会科学研究科博士後期過程3年 E-mail: [email protected] 1 「外国人として日本で生きるには」 安定した現金収入があることが第一前提 日本の社会文化を尊重し、それに慣れること は必要 •日本は先進国ということで来日する目的は主にお 金を稼ぐことになる。そのため母国(家族)から多大 に期待される。 •来日している外国人はみんな裕福な人ではなく、多 くの場合は母国で借金までして来日している場合が ある。その返済も一方で考えているはず。 •多くの場合は母国から送金してもらえない。 •私費留学生で送金がない人にとっては授業料を払 うために働くことになる。 •実際、お金がなければ日本に生活できない。 •日本には身内の人がいないのはほとんど。家族と 離れて生活するわけで感情をシェアできる関係づく りが必要になる。 •知り合いの人がいるだろうが、ネパール人同士に なると主にそれぞれ困っていて頼ることはできない。 •何かやるにしても保証人が必要となることはかなり めんどうなこと。 •外国人も日本社会に自由に活動(自営業等)の環 境はない。 •入管関係の相談できるところはない。 本講演の内容 ○当初、日本に来て困ったこと ○日本に住んでいて不安に思うこと ○日本住んでいて知りたい情報 ○日本のボランティアに期待すること ○日常生活について ○仕事について ○子どもの教育について ○日本人との交流について ○行政サービスへの期待 2 ○当初、日本に来て困ったこと 在留資格:短期滞在のち留学生 ネパール人 ● アルバイトはなかなか見つけない。 ● ホームステーでフリー生活をしていましたが、引っ越しするときアパートがなかなか見つけない。 ● 一緒にきた友人や少数のネパール人先輩以外は日本人と付き合いにくい。日本社会に馴染 むのは難しい。 ● 大学から入学許可が下りたものの、入管から短期滞在ビザを留学生ビザに変更してくれない。 ● 大学の授業料が高く、バイトで稼いだお金を全部大学に払わなければならない。 ● やっと紹介されたバイトも時給などが少なく、一生懸命に働いてもぎりぎりの生活。 ● 日本では留学生受入制度があるものの、留学生が生活できるような現金収入の環境が整っ ていない。 ● ネパールはまた、地域的に過疎地といってもいいぐらい、国際電話も高く(1分200円)、寂し いときも家族と話せない状況。 ● 航空運賃も同様で(往復12万円)5年も帰国できず。 ● 欧米人と偏見的に取り扱われる。 3 ○日本に住んでいて不安に思うこと ● 個人的に博士課程に在学しているが、相応の職に就くことはできるのか。 ● 個人的に日本ネパール橋渡しになる目的で日本に資金調達をがんばっていますが、なかなか 寄付金が集まらないからその活動は続けられるのか。 ● もうすぐ子供が生まれるのでネパールの文化をどう教えたらいいのか。 ● 一人だけが働いて家族を養っていくことはできるのか。 ● 入国管理局が在留資格を更新してくれるか。 4 ○日本住んでいて知りたい情報 ● ● ● ● ● ● 安売り情報 入管を含む法律相談情報 外国人向けの活動情報 外国人向けのアパート情報 外国人向けのアルバイト情報 外国人向けの就職情報 5 ○日本のボランティアに期待すること ● 基本的に日本のボランティアに個々のできる支援をしていただきたい。 ● 日本で生活するのに一番必要なことは現金なので、外国人が働けるところを紹介してもらいた いし、もっとできれば外国人が自由に働ける環境を作るのに声を出してもらいたい。 ● 一時的なものより継続的な支えになるボランティア活動がほしい。 ● 日本文化を教える名目で活動される方々が多いが、文化を体験するだけで終わり、生産的な ものは何もない。そういう場においても外国人の人生相談に乗ることはできるはず。 ● ボランティア団体は活動を重視し、いい報告を出すために多くの参加者を来てほしがるでしょう が、対象者(外国人)としてみれば何のメリットもない場合がある。交通費がかかるから無駄と 考えさせる場合すらある。 ● 外国人と接触する上でコミュニケーションは大事な要素であるが、意味のない話よりも外国人の 生活と関係することを話題をしてほしい。 ● 対象者(外国人)の立場から活動の内容を考えてほしい。そしてアドバイスはもちろんいただきた いが、できれば目的までの過程にも協力してほしい。 6 ○日常生活について ● 食事は日本で手に入る材料を使ってネパール風にして食べています。 ● 週に2日大学にいって、3,4日くらいアルバイトして、土日などに友達のところに行った りあるいは家に来てもらったり、そしてネパール関係の組織活動をしています。 ● 日本人との交流活動にも積極的に参加します。 ● ネパールの文化紹介の活動も積極的に行っています。 ● ネパールの故郷の地域開発のためにもできる限りの活動をしています。 ● 主に博士課程の研究活動に従事しています。 7 ○仕事について ● 日本では就職するのは難しい。 ● 外国人という偏見が見られる。 ● 留学生身分ですので現在はアルバイトをしています。 ● ● ● ● パソコン入力をしたり、経理の仕事、保険関連の仕事などをしています。 不況に伴い会社は健全ではない。実際は給料が払えない状況が続いています。 将来性が見えない。 現在は職を探しています。 8 ○子どもの教育について ● 子供は社会に面倒をみられこそ健やかに育っていくと思う。 ● 核家族が進んでいる日本で子供の教育も心配である。 ● 日本は義務教育があり、入学等についてよりも学校内での社会環境は不安です。 9 ○日本人との交流について ● 日本にいる以上日本人と親しくなる必要があると思う。 ● 日本には欧米人を優先する傾向があるが、そういう偏見をしないでほしい。 ● 日本人と付き合うのは難しいものもあり、先進国国民と途上国国民というバイアスのことも 感じ取れる。それをやめてほしい。 ● 交流にかかわるどなたも自民族中心にならないでお互いの文化を尊重して接触する必要があ ると思う。 10 ○行政サービスへの期待 ● ● ● ● 外国人がほしがっている情報を丁寧に提供してほしい。 入管に関しては電話に出てほしい。 入管の関係は情報が閉じられる場合が多く透明にしてほしい 外国人が分かりやすい形で書面による情報も提供してほしい。 11 まとめ 「外国人として日本で生きるには」 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 本人 定期的に収入があり、金銭的に独立。だ からといってお金中心はだめ。 日本人と親密な関係を築く。 他人に迷惑かけないように自国の文化 的な活動を日本でも再現する。 日本にいる同国の国民同士が定期的に 会ってお話をシェアする。 日本人に頼るだけでなく自分でも可能性 を模索する。 法律違反の活動をしない。 自己中心になってはいけない。 郷に入って郷にしたがえ。日本の文化を 尊重する。 日本人の口癖に慣れる。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 日本人 定期的に収入が入る安心できる仕事先 を探してあげる。 外国人に関する現存の商品扱いをなくす ために努力する。 両国の文化交流に重点。 外国人住みやすい環境づくり。 外国人の独立を支援するが、依存させな い。口が上手い人こそ要注意。 外国人に法律違反させない環境づくり。 外国人は自分を良く魅せて周りの同国の 人を蔑視してみせるから見極める必要。 外国人の文化を尊重し、日本の文化を押 し付けない。 自分が発した言葉をちゃんと守る。 12 ご静聴ありがとうございました 平和の目
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