茅ヶ崎市本村二丁目における土壌汚染について (PDF 147.1KB)

茅 ヶ 崎 市 記 者 発 表 資 料
平
成 2 7 年
環境部環境保全課
4 月
課長
7 日
長島 滋
電話0467(82)1111 内線3549
茅ヶ崎市本村二丁目における土壌汚染について
茅ヶ崎市本村二丁目の事業所敷地の形質変更に伴い、土壌汚染対策法及び神奈川県生活
環境の保全等に関する条例に基づく土壌調査を実施したところ、土壌汚染が確認されたと
報告されました。また、土壌調査に併せて地下水調査を実施したところ、地下水汚染は確
認されませんでした。
平成27年4月6日に事業者より報告がありましたのでお知らせします。
1
事業所の概要
(1) 事業所の名称:TOTO株式会社茅ヶ崎工場
(2) 所
在
地 :茅ヶ崎市本村二丁目8番1号(案内図のとおり)
(3) 事 業 内 容 :住宅設備機器等の製造
(4) 調査対象面積:5,261㎡(形質変更面積)
2
報告の概要
当該事業所敷地内で土壌調査を実施した結果、ふっ素及びその化合物による土壌汚
染が確認されました。
また、同時に行われた地下水調査では、地下水環境基準超過はありませんでした。
土壌汚染対策法指定基準を超過したものは下表のとおりです。
調査項目
基準超過区画
最大濃度
数(全58区
(基準超過倍率)
土壌溶出量基準
2.7mg/L
0.8mg/L
画数中)
ふっ素及びその化合物
4
(3.4倍)
※
3
区画とは、土地を10m間隔の格子状に区分したもの。
汚染の原因
当該事業所において、事業活動に必要な原材料にふっ素及びその化合物が不純物と
して微量含まれていた可能性がありますが、汚染原因は不明です。
4
周辺への影響について
汚染が判明した場所はアスファルトなどによる被覆がされ、事業所敷地の周囲も塀
で囲われ、関係者以外の人が立ち入りできない状態となっており、汚染土壌の直接摂
取によるリスクはないことから、周辺住民へ健康影響を及ぼす可能性はないと考えま
す。
また、敷地内の地下水調査で地下水汚染がなく、地下水の摂取などによるリスクも
ないことから、周辺住民へ健康影響を及ぼす可能性はないと考えます。
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今後の市の対応
(1)
土壌汚染対策法の規定に基づき、汚染が確認された土地の区域指定を行います。
土壌汚染対策法により区域指定されると、土地の管理者は健康被害が生じないよう
な形で管理(形質変更時、汚染土壌搬出時の事前届出など)することが義務づけられ
ます。
(2)
汚染土壌の対策について、事業者は現在、検討中とのことです。
今後、当該事業所内土地において形質変更がある場合、その変更に伴う公害を防止
するため、市は事業者に対して、土壌汚染対策法および神奈川県生活環境の保全等に
関する条例の規定に基づき、汚染土壌の拡散防止の指導を行います。
《 基準を超えて検出された物質の性状等 》
○ふっ素及びその化合物
ふっ素は反応性が高いため、自然界ではさまざまな元素と結合した化合物として存在し、
元素の形では存在しません。ホタル石はふっ素がカルシウムと結合したもので、氷晶石は
ナトリウムとアルミニウムに結合したものです。虫歯予防のために歯科医がふっ化ナトリ
ウムを使用することがありますが、これは歯の表面にあるエナメル質に含まれるカルシウ
ムとふっ素を結合させることで歯をより硬くさせ、虫歯予防効果を目的としたものです。
また、ふっ化アンモニウムは、半導体を製造する際にシリコン酸化膜を除去する薬剤な
どとして使用されています。
毒性につきましては、ふっ素を継続的に飲み水によって体内に取り込むと、0.9~1.2mg/L
の濃度で 12~46%の人に軽度の斑状歯が発生することが報告されており、最近いくつかの
研究では 1.4mg/L 以上で、骨へふっ素沈着の発生率や骨折リスクが増加するとされていま
す。
出典:公益財団法人日本環境協会
「事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン」抜粋