部分薄肉化PCL工法 既設トンネルの補強工法 NETIS 登録 HR-030003-A 確かな実績と信頼、 高品質 ・ 高性能を実現 部分薄肉化PCL工法は、想定することが困難な過度な荷重の作用により覆工に変状が発生したトンネルにおいて、その覆工の内側に部分薄肉 PCL版を設置し、裏込め材を注入することにより一体化して補強効果を発揮させるものであり、全面通行止めをすることなく施工ができるなど の優れた特長を有する補強工法です。 優れた補強効果を発揮、建築限界の確保も可能に! トンネル内空断面に余裕がないトンネルで、 部分薄肉化PCL版の採用により路盤の盤下げをせずに補強できます。 トンネル横断方向で多分割された 円弧状のプレキャストコンクリート版 を、 あらかじめ構築された側壁の上 に設置していくライニング工法です。 防水工 ( シート ) 裏込め材注入 部分薄肉化PCL版 部分薄肉化PCL工法の特長 1. 高性能 ・ 耐久性 部分薄肉化PCL版は厳密な品質管理のもとで工場生産される高品質な製品です。 2. 高い安定性 部分薄肉化PCL版と既設覆工との間に裏込め材を充填することにより、 不慮の荷重に 対しても高い安定性が期待できます。 3. 施工性 ・ 盤下げや場所打ち覆工コンクリートを伴う施工と比較し大幅な工期短縮が図れます。 ・ 既設トンネルとの取り合いは側壁部のみであり、 準備工事が簡単です。 ・ 専用の据付機械を使用することにより1 車線規制での施工が可能です。 側壁 通常のPCL版 + 盤下げ 工 期 の 比 較 現状では建築限界確保が困難 部分薄肉化 PCL版 ※ 工期算出条件 補強工が必要な延長 L=30.0m、 盤下げが必要となる延長 (すりつけ区間を含) L=90.0m、 盤下げ高さ h=40cm 確保のため、 盤下げが必要 盤下げせずに建築限界を確保 4. 経済性 盤下げによる改修工事に比べて大幅なコストダウンが可能となります。 さらに、 交通規制 による経済損失も軽減されます。 補強性能確認実験 ( 実大載荷試験 ) 山岳トンネルにおいて覆工に緩み荷重が 作用した場合を想定して行った実験では、 薄肉部を有するPCL版で補強したトンネル は、 無垢の覆工の耐荷力の1.93倍の耐力 を有していることが確認できました。 国道 47 号 鳴子トンネル(宮城県 大崎市) 国道 47 号 鳴子トンネル(宮城県 大崎市) 施 工 フ ロ I 国道 47 号 鳴子トンネル(宮城県 大崎市) 国立研究開発法人 土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 〒305-8516 茨城県つくば市南原 1 番地 6 Tel.029-879-6791 Fax.029-879-6796 http://www.pwri.go.jp/ 【共同開発者】PCL協会 (㈱ IHI 建材工業、 ジオスター㈱、 日本コンクリート工業㈱、 日本サミコン㈱)
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