Title 台湾の芸術教育教科書における近代美術 : 「芸術と人文」の教科書

Title
台湾の芸術教育教科書における近代美術 : 「芸術と人文」の教科書にお
ける近代作家の記載を通して
Author(s)
佐々木, 宰; 福田, 隆眞
Citation
北海道教育大学紀要. 教育科学編, 65(2): 277-290
Issue Date
2015-02
URL
http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7670
Rights
Hokkaido University of Education
北海遊投下手太子r
紀要(教育科学編)第 6
5巻 首~ 2~.
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台湾の芸術教育教科書における近代美術
「芸術と人文」の教科吉における近代作家の記載を通して
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概要
台湾では,美術,音来,身体去;fJl.などを統合した'、hJf{領域である「芸術と人主」において美
術教育が行われている。このう正門領域の教育課程と教科 l
!
?の│付脊との対応を踏まえ,教科 J
;
:に
掲載されている芸術作品の傾向を把挺した c 台湾の近代美術を牽引した先駆的作家たちの作品
が,美術鑑賞のあj象だけではなく,美術の主題,表現技法,造形民主や原理の学習のための事
例としても扱われていることを雌認できた c 特に油彩 l
山i
.西洋 l
山i
に関しては,世界標準として
の州洋美術でありながらも,台湾の芸術丈化としてのて重の意味を合んだ教育内有として教材
化されていたわ
はじめに
台湾の美術教育は, 2003年から完全実施されている学習領域「芸術と人丈」において行われている c この
学習領域は,従来の小学校「美労 J,中学校「美称'
J
J という教科をはじめ,青楽,演劇や身体表現などが統
合されたものであるわ複数の教科や /f~ 押|付脊が統合されたため,美術教育に充てられる授業時数や|付脊は相
対的に減少したが,統合的で新しい発想に基づく教育実践も可能となったわ独収した教科としてではなく,
統合された新しい'アt押領域「芸術と人主」における美術教育の実践状況については,複数の小学校での取材
を通した佐々木,福田の部 (
I
Jがある 1)。
277
休今木宰・福田隆貫
教育課程における「芸術と人文」領域の指導内容は大綱的にボされているが,教育課程の間録としてボさ
干楽庁而,表演芸術庁而の別に,「表現試探 J,I基本概念 J,I芸
れた教材内容に関する記述は,視覚芸術五而, i
術と歴史丈イヒ J, I芸術と生活」という観点に基づいた 2学年ごとの指導事項がボされている。こうした指導
事項に応じて具体化された美術教育の内有は,教科 J
;
:に記載された単元や題材を通して士1
1ることができるぺ
教科 i!?の紙面には,美術作品の写真,
1
ヌ│版が数多く掲載されており,え;章による説明も付されているわ我が
閃の│ヌ│画工作教科 i!?では,去;f}!活動の題材例の紺介に多くの紙面が割ヵ、れているのに対して,台湾の教科 i!?
では作家の作品例や関連図版が多用されている点が特徴的といえる c レオナルド,モネ,セザンヌ,ゴッホ,
ピカソなどの世界的な西洋絵 l
山
i
はもとより,それ以上に台 i
寄の作家の作品が数多く掲載されており,台湾の
美術を様々な題材や教材を通して紺介しようとする意│ヌ│を汲み取ることができる。
「芸術と人主」の教育実践における教科 l!?の使用の実態や,具体的な教育計画の f
正案等については,張,
福同,劉らの報告がある 2)。他方,教科 i!?に掲載される美術作品や美術丈化について言及している報告はな
い c そのため,本稿では,台j専の「芸術と人文」の教科書における美術作品及び作家,特に台 i湾考の近代 J美~
をi
導草いた先駆的な '
11作/乍ド家たちとその代去的な作品に着 Hし,これらが美術教育の内容の中でどのように扱われ,
教材化されているか考察することをけ的とする c 次平以降では,まず台湾の芸術教育の教育課程上の位置づ
けを把握し,次に「芸術と人主」の教科 l!?の
│
人j脊構成と美術教育に関わる題材の構成を概観するぺその 1
-で
,
教科 i!?に掲載された台汚の作家と作品を抽出し,近代美術を牽引した先駆的作家と作品にぷ:目して,それら
を使った教材化の特徴を考察することとするぺなお,品l
杢に用いた一次資料は, 2
0
1
1年から 2
0
1
4年にかけて
翰林出版から刊行された小学校出の「芸術と人丈」教科書 である 3)。
1.台湾の芸術教育の概観
(
1) 国民中小学九年一貫課程における「芸術と人文」
台湾の /f~校教育における芸術教育は,小'、'?校とIj r
'
、?校段附を一員した教育課杭である「閃民Ijr
小学九年一
員課杭綱要 J (
以 1
'
-、九年一員課程と記述する)のもとで,「芸術と人丈」領域として実施されているわ九年
- R謀杭は, 2
0
0
1 (民凶 9
0
) 年から }
l
t
i次試行実施され, 2
0
0
3 (民凶 9
2
) 年から完全実施されているぺ
九年-貫課程の基本理念は,「人本情懐(円己や他者理解)J, I統整能力(理性と完成の調和等)J, I民主
主養(民主的な豆:
"
I
I
哉)
J I本十ム輿岡際立 i
l
哉(郷土と凶際志説 )
J I終身皐習(生涯学習 )
J というJr:つの側而か
0項からなる基本能力(卜項基本能力)として設
ら説明されている,j)。また,この教育課程のけ標は,次の 1
定されている 5)。
Jを発揮させる o
白分を理解し,潜在的能 )
Z鑑賞,表現,喜美及び創作の能力を培う c
③人Jt~百十 ,
J
ti
倍
、hJf{の能 )
Jを向 1
-させる。
去;f}!,コミュニケーション,再びなどを分かち合うことを養う。
⑤他者を尊重:し,社会に関心を持ち, 1
.
]
1結する精神を高める c
⑥丈化学習と凶際理解を推進する c
f
⑦
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企
任
│
仰
州
山
叫j
,惜
赴
恕
想
,
、
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し 実践の能力を f
促足進する
〈
⑧
⑧利
科
午
、
ア
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O
、
〈⑨⑥白主的探索と研究の粕神を育成する ぺ
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⑩独 U
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正
/:忠考考今と問題解決能力を育成するぺ
2
7
8
台湾の主体J
教育教科吉における近代美術J
この教育課程の大きな特徴は,従来の教科を廃止して,「「?語 J 1健 康 と 体 育 J 1社 会 J 1芸 術 と 人 丈 J 1数学」
「円然と生活科学 J 1総 作 活 動 」 か ら な る 七 つ の 学 習 領 域 を 設 定 し た こ と で あ る 。 学 年 段 階 に お け る 学 習 領
域 の 配 置 は , 次 表 ( 表 1) の よ う に な っ て い る 6)。
表
2{
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3{
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健康と体育
社会
芸術と人文;
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J
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口
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十寸二
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口
英語
健康と体育
社会
芸術と人丈
生活
円然と
生活科守t
数学
総合活動
1 九年一貫課程における学習領域の設定
数学
総合活動
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英語
健康と体育
社会
芸術と人丈
英語
健康と体育
社会
芸術と人丈
円然と牛:iJf
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科学
円然と牛:i
J
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i
科学
円然と牛j斤科学
数学
総合活動
数学
総合活動
数学
総合活動
*第 1~ 6 学年は小学,第 7~9 学年は中学である。
芸術教育は「芸術と人文」の学習領域において扱われている c この学習領域には,従来,小学「美労」及
びIjr
学 「 美 術 」 の 教 科 と し て 実 施 さ れ て い た 視 覚 芸 術 の ほ か , 音 涼C, 去 演 芸 術 ( 舞 踊 や パ フ ォ ー マ ン ス ) の
│付脊が合められているわ多様な芸術活動や芸術鑑賞を通して人格の全体的発達を促すことが期待されているぺ
なお, 第 1及 び 第 2i
?年では, 「去芸:術と人えよ_
,
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J 「社会 J 及
1
え
ぴ
び
、 「白然と r
牛
↑
十
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今
:{
活
目
舌
今
不
利
不
利
科l
十
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が設;定占されている 。
(
2
)
1芸 術 と 人 文 」 の 目 標
「芸術と人丈」学習領域のけ標は,「探宗と表現」,「:喜美と理解 J, 1実 践 と 応 用 」 と い う 二 つ の 側 而 か ら
次のように設定されているの。
t1
Aの総称)は白己探究,環境と個人の関係を認知│し,メディアと去現形式を使っ
くじ探索と去;fJ!:学Jt(児主主 J
て芸術去;fJ!を行い ,t
t
:
.
i
舌と精神を豊かにする。
?Jtは鑑賞とえ;化活動を通して,様々な芸術価値を認識し,芸術作品の様式及び、主化の脈絡
審 美 と 理 解 :i
を 理 解 し , さ ら に 多 j己 的 文 化 の 芸 術 活 動 に 熱 心 に 参 加 す る よ う に す る c
③ 実 践 と 応 用 : 学 生 は 芸 術 と 生 活 の 関 係 を 理 解 し , 芸 術 活 動 を 通 し て 環 境 を 知 覚 し , 芸 術 の 職 業 を 認i
l
哉し,
芸術的視野を広げ,芸術創作を尊重:・理解し,生活の中で実践する c
さらに,各学年群の段│併にごとに,
ト
i己3側面に対応した具体的な達成目標が,「段│併別能 )J指 標 」 と し
て 次 夫 ( 去 2)のように示されている戸、
表 2 芸術と人文における段階ごとの目標
段附
探
索
と
;
(
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J
:
見
若手美と f
l
j
!
解
-様々なメディアの試作を通して
1
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象)
Jを引き 1
"す、さらに,
豊
'
白
'
な、
侃覚,聴覚,触覚などを過して芸
・様々な白然物,人工物と芸術作
品に触れ,審*感を体験する。
-徐々な色,両{象,青戸,メロ
ディー,姿勢, ;{<情などの美!惑を
体験し,白分の感党を;{<現する
-地域の芸術活助に参加し,生活
環境の芸術文化を認識し,芸術と
生活の関係を体験する。
-生活周辺の徐々な芸術創作を鑑
賞し,徐々な文化の特徴を体験す
る
。
術活動を行うハ創作の言;びと ~1:la 足
第 l段 陪
l, Z学年
を体験する。
-視覚,聴覚,触覚の芸術創作を
i
市用し,白分の受け止め方と与え
}
jをぷI
見する
・メディアと芸術形式の結合を治
用し芸術創作の i
市助を行うハ
-正確,安全,合会効に道共を使い,
芸術創作と展開活動を行う。
'Jミ践と L
ω
I
J
-芸術創作を通して,白分と他人,
白分と白然と環境の関連を感じと
る
ハ
-芸術活動や芸術の尖泌を:Î~~賞す
るマナーや態度を身につける。
-芸術創作の形式あるいは作品な
どを治用し,来しく生活をする、
2
7
9
休今木宰・福田隆貫
ね
s
t2段 階
3, 111
年
-様々なメディアや形式をらだ験的
に体験し,異なるメディアや技法
の効果を瑚解 L,創作活動を行う
1ft'を試み,時かな
・様々な芸術台1
怨 像)
Jや創造 )
Jを宵得する。
-芸術創作の活動に参加し,白分
自身のん1
去で技法や!惑党を獲得す
る
-視覚,聴覚,感覚による創作を
生かして物事や感情を記録し,ぷ
I
見する
・チームで分 1
1::1,計両し,芸術創
作活助を行う内
-様々な白然物や人工物,芸術作
品の美しさを鑑賞するハ
-友達の作品を ,î~ti 賞し,美的特徴
を述べる
-地方の芸術文;化の i
市助に参加
し,白分の地域の芸術文化を理解
する
-生活周辺における遺跡や民芸,
記念物の鑑賞を楽しむハ
0
-各種の芸術創作の方法を探究
し,創作的な創造力をぷ現する
.芸術創作:の主題や l
付符を構築
し,適切な媒体や技法を選び,感
情や経験や忠 4
5
-で満たされた作品
を完成する。
-様々な芸術形式を.i!Jlして,白分
の特質を表し,白己分析し,計価
する
i
去を探究
-様々な芸術創作の H
し,他者の作品を理解して,白ら
の思 4
5
-と表現)Jを育てる、
・技術とつながりをもち,新しい
創作の経験と形式を開予告する内
0
第 3段 陪
5, 6学年
-各種の芸術創作の方法を探究
し,創作的な創造力をぷ現する
0
.芸術創作の主題や I)~ 符を構築
第 4段 陪
7~9 学年
し,適切な媒体や技法を選び,感
情や統験や思考でがなたされた作品
を完成する。
-様々な芸術形式を.i!Jlして,白分
の特質をぷし,白己分析し評価す
る
、
-様々な芸術倉Jj作の方法を探究
し,他者の作品を瑚解して,白ら
の思考とぷ現力を育てる
-説明,分析,討論の方法を.i!Jlし
て,自然物や人工物や芸術品の美
的特徴や視党的要素を認識する
-環境と生前との関わり認識し,
芸術表現における環境からの影響
を問い J
I
¥す O
-十見覚芸術の専門用をlE係に使用
し
, 白分と他人のイ乍品の特徴を説
明し価値判断する。
-討論,分析,判断などの H
i
去を
.i!Jlして,白分の芸術倉Jj作に対する
審*経験と見解を表すハ
-芸術活動に積械的に参加し,呉
丈化の特徴や文化的背呆を比較す
る
ハ
-徐々な白然物,人
:
1
物,芸術品
.J
也J
点の生活芸術を認識し,白分
の方法で生活に採り入れる、
-芸術創作の活動と作品を運川
し,生活環境と人の心を発展させ
る
ハ
-鑑賞と討論を過して f
i
i
i
なの芸術
を認識し,先祖からの芸術成果を
尊重:する。
-芸術活動を鑑賞するとき,lEし
い礼儀と態度を身につけ ,$~[i 賞を
通して感↑主を身につける。
-正しい態度と気持ちで徐々な芸
術活動を錯賞する。
-多様なみ i
去によって視1
'
:
1芸術の
情報を収集し,その宵慣を身につ
けるハ
.{県!主生富な芸引術:[知識で
ながら 主
↓
生
斗
1
U
寸
ミ
i
治丙空問を改 造
j圭する、
-テーマを選択し,芸術品を収集
し,純粋芸術,商業芸術,生活芸
術,民族芸術,伝統芸術などを H
常生活の白日に採り入れる内
-日常生活において芸術表現と鑑
賞の興味や習慣を養う
I作と活動を通して,
・百十削的な台J
協力,尊重,秩序,コミュニケー
ション,協調性などの精神や態度
を=主体的に養う
-白己の性格と興味と能 )
Jに適し
た芸術活動を選択して学習を続け
る
ハ
を $~[i 賞し,美的認識や判断をする
・各様式における総作品,媒体の
惜j
丘,象徴と思恕を比較分析する
・芸術と現代芸術を感じ,精絞な
芸術とー般的な芸術の風格の迷
い,異なった時代や社会の芸術生
活や価値観を体験する。
-芸術と科'手技術との関わりを与
え,芸術における環境や資源から
の影響を吟│床し,建設的な見解を
拠出する
これらは,視覚芸術,青楽,表演芸術に共通した達成日標であるから,どのような芸術表現にもヰてはま
る大綱的な表記となっている c視覚芸術,青楽,表演芸術それぞれに応じた!日本的な指導事項については,「問
録
教材│人j脊」として視覚芸術方面,音楽方面,夫演芸術方面ごとに,「去;fJ!試探 J, I基本概念 J, I芸術と
:
.活」という観点に沿って示されているわすなわち,
暦史え;イヒ J, I芸術と t
1
'
.記の目標を達成するための具体
的な教材内容は,実際の表現活動を行いながら(表現試探),基本的な矢口 l識や原理を理解し(基本概念),芸
:
.活の芸術を白分との関わりとしてとらえる(芸術と t
:
.i
L
'
i
)
術の暦史に'アtぶとともに(芸術と暦史主化),実 t
ものとして設定されていることが理解できるぺ
2
. 芸術と人文の教科書
(
1) 教科書の構成
i
;
:は我が閃と同様に
台湾において,芸術と人丈の教科 l!?は複数の出版社から刊行されている。台湾の教科 l
教育部(教育省)の検定を経ているが,教科 i!?の採択は我が同とは異なり,各'、?校の裁景となっている。
ここでは,翰林出版の小学校出教科書を事例としてその構成を述べていく
2
8
0
c
なお,前述の通り小学校第 1
台湾の主体J
教育教科吉における近代美術J
及び 2学 年 で は , 社 会 , 芸 術 と 人 丈 ,
る
A然 と 生 活 科 学 の 二 つ の 学 習 領 域 が ま と め ら れ て 「 生 活 」 と な っ て い
I生 活 」 教 科 書 も 翰 林 出 版 か ら 刊 行 さ れ て い る が , こ こ で は 分 析 の 対 象 と し な い c
第 3学 年 以 上 を 対 象 と し て 刊 行 さ れ て い る 「 芸 術 と 人 丈 」 の 教 科 書 は , 各 学 年 上 巻 と 下 巻 で 構 成 さ れ て い
i
j
:は
, 2
008 (民凶 9
7
) 年 に 公 布 さ れ た 「 同 民 I jr
小 学 九 年- R
謀杭芸術Oi
1
人丈課程要綱
るわ教科l
芸術興人主
学押領域」に基づいているわ
!
?には,侃党芸術,夫演芸術,百字架の│人j
存についてそれぞれ宣,式,参の単元とし
「芸術と人主」の教科i
て ペ ー ジ が 割 り 斗 て ら れ , さ ら に 「 補 充 教 材 」 と し て 巻 末 に ペ ー ジ が 剖 り 斗 て ら れ て い る 。 た だ し , 第 6学
わ乙としている。
年下の教科書だけは,視覚芸術・表演芸術・青楽に共通する内容を二つのテーマに分けて I
こ れ ら の 構 成 は , 次 去 ( 去 3) の よ う に な っ て い る 9)。
表
3
I芸 術 と 人 文 」 の 教 科 書 に お け る 単 元 構 成 と 該 当 ペ ー ジ
'
i
王
'
L.
L
教科書
兵
に
61
ド上
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<
.泌任我行,
pp.4-51
d
<
.泌任我行
生活之美, pp.4-49
d
<
.泌任我行,
<
.泌任我行
視i
工芸術的:我他, pp.4-4
5
:d
動予玩創意, pp.
4-45
:
d
<
.泌任我行,
芸術就在的:身辺, p
p
.4
;
j5
:d
<
.泌任我行,
芸恕新│任界, pp.4-51
d
<
.泌任我行,
6'
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会
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一路卜Aj1~J; ,
j
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ド上 1
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J
I
意・夢;fJ.[・家,
者ケ
補充教材
p
p
.5
:
0
75
:
音楽美楽地,
pp.76-117
補充教材,
p
p
.1
1
8
-I
:
B
j
;'
r
会
ド 我安発現美,
p
p
.5
:
2
8
;
j
音楽美楽地,
pp.84-119
補充教材,
pp.120-I
:
B
r
今
上
4'
p
p
.5
:
0
9
1
音楽美楽地,
pp.92-129
補充教材,
5
:
p
p
.I
:
j
O
1
4
p
p
.
4
6
8
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j
音楽美楽地,
pp.84-129
補充教材,
p
p
.I
:
j
O
1
4
5
:
p
p
.46-69
音楽人生,
p
p
.70-117
補充教材,
p
p
.1
1
8
-I
:
B
p
p
.;
j
6
65
:
音楽礼謙,
p
p
.66-105
補充教材,
pp.106-125
:
p
p
.5
:
2-77
音楽美楽地,
補充教材,
5
:
pp.118-I
:
j
pp.40-79 芸術「視」界大不同, pp.80-lm 補充教材,
pp.104-ITI
4'
r
会
ド
5'
r
今
上
r
会
ド
5'
pp.4-49
pp.
4;
j
9
芸術就在的:身辺,
pp.78-117
(
2
) 視覚芸術に関する内容
さて,視覚芸術に関する内容は,どの学年の教科書にあっても最初のj
i
i.広として扱われている。次表(去
J
;)のように,つの ìji.)己には 3~ ;J題材が配置されている c
表
教科芹
3年上
j
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i冗とページ
1
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意・夢;fJ.[・家,
pp.4-49
J
主要発:f
J
I
J
,
ミ
pp.45
:1
4'
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今
上
生活之美,
pp.
1-19
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会
ド
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視覚芸術i
f
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え
他
,
pp.
1-15
5年上
動予玩創意,
pp.
1-15
5年下
芸術就イ:
1
体身辺,
p
p
.
4
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61
ド上
芸怨、新世界,
pp.
15
1
4 視覚芸術に関する単元とその題材一覧
題材名
ー・創広大 J
)
c
家
j
l/
:
5
:
1
1険地凶
:
・
,
[
i
三・奇幻世界
凶・家
一・イヒ応之美
二・連続之美
三・熱悶之'*
ー・校凶之'*
二・生活中的視1
'
:
1
芸術
-・白然之美
ー
..J主是什E
E
L様貌的人
二・補足利那間的動作
-・我来説故事
同・ 「偶」的創ぷ故事
ー・天斗-.好子
>.J主斗-.長的地方
-・環保体我他
一・岡紋輿生活
:・絵両 9
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斗j古
受両 9
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斗j古
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ー・視覚芸術点線│自 i
二・視1
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1芸術大進撃
-・版削ぷ現新挑戦
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白分のおもち汽 を主題にした絵両制作やおもちゃづくり
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想像を膨らませて不思議な生き物や空怨の世界の地凶をつくる
非現実的な世界を描いた作家や児童両の紹介
家や家族を主題にした作家や作品の紹介仁絵削や工作の制作
イヒ応の美を主題とした作家の作品の紹介と多様な材料での制作
生活や芸術作品の中の連続模様の紹介と制作
熱気のある祭りの風足を主題にした色彩のよ?1
与や絵両制作
3
の美しい場所をみつける。光と影,色彩をよ?ぶ
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学校の 1
生活の中の美術作品に目を向ける。モザイクの制作
自然の美に目を向けながら,作家の作品,対称などの原却を学ぶ
作家の白両{象の紹介と白分の顔の絵両,彫塑での制作
瞬間の動きをとらえたぷ現を絵削や彫朔を通して学ぶ
物語をもとにした絵削や工作のぷ現
人形劇で新しい物語をつくる
人形劇の紹介と制作
作家の絵両や彫刻に表現された故郷の紹介と絵両,彫塑の制作
台湾各地の環境や資源をもとにしたぷ現
!が史的文化や現代生活における文様の紹介と制作
作家の絵両作品の紹介と水墨両の制作
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点・線・│自 i
の造形要素について作例を.i!Jlして学ぶ
見尖主義など J
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, 作品の紹介と制作
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一版多色やステンシル技法などの紹介と制作
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一一一一一一一一一一一一一一一一一圃圃圃圃一一一
2
8
1
佐々木宰・福田隆良
仇
一路上有f
pp.
4-39
芸術就在体身辺,
6年下│
pp.40-79
│一・為的て留影
二・留生回憶奥祝福
│素描で人物や風景を描く
│思い出を残すメッセージアルバムづくり
一・視覚芸術奥生活
│生活の中にある伝統的,民族的,文化的な文物を紹介
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じ云ー
ー・百術主題館
│
│台湾にある各種博物館,美術館を紹介
芸術「視」界大不
同
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pp.80-103 │ 一生活新「視」界
~-.~"~,
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│生活の中の見慣れたものを新しい視角でとらえて変化を見つめる
教科書において視覚芸術の単元に割かれているのは約 40ページ前後であり,そこに 3~4 題材を充てるの
で,一つの題材あたりのページ数は平均すると 1
0ページ強となる。一つの題材は,さらに幾つかの関連する
トピックから構成されているため 1
0ページ以上に及ぶのである。このような教科書の紙面構成は, 1ページ,
もしくは 2ページの見聞きを基本単位として題材を掲載する我が国の図画工作教科書の紙面構成とはかなり
異なっている。また,「芸術と人文」の教科書は,文章の量は多くはないものの,図版を含めて説明的な紙
面になっている。
それぞれの題材では,絵画,彫塑,デザイン,工作等の美術の諸ジャンルが様々なテーマに応じて配置さ
れている。例えば,第 3学年上の教科書における「家」という題材では,家や家族を主題にした学習が設定
されており,家族を描いた著名な作家の作品の紹介,児童の作品の紹介,表情と感情の関係を考える活動,
顔をテーマにした工作,日常生活を送る家の空間についての学習,理想の部屋を空想して描く活動,家をモ
チーフにした工作など,多彩な内容が示されている。このように,一つの題材の中には,多様な学習内容及
び活動が含まれており,それらは,教育課程の「附録」に示されていた「表現試探 J, i基本概念 J, i芸術と
歴史J, i芸術と生活」という教材内容の四つの観点に対応するものであることがわかる 。
3
. i芸術と人文」領域の教科書における作家たち
(
1) 教科書に掲載されている作家と作品群
教科書の紙面には,作家の作品だけではなく,児童生徒の作品,参考作例,説明図等,多数の図版が掲載
されている。前述のように,一つの題材には,「表現試探J, i基本概念J, i芸術と歴史J, i芸術と生活」に
相当する多様な教材内容が含まれているからである。そのため,台湾及び海外の作家の作品は,それ自体が
鑑賞の対象として掲載される場合もあるものの,題材のテーマに関連する説明のために用いられていること
が多い。図 1は,第 3学年上の「家」という題材の一部である。台湾の近代美術の代表的な画家である陳澄
9
3
1
) や李梅樹の『交1
5遊
J
j (油彩, 1
9
4
8
) が,海外の作品(フェルナンド・ボッテ
波の 『
我的家庭Jj (油彩, 1
ロ作)とともに家族を描いた作例として紹介されている。図 2は第 4学年上の題材「校園の美」の中の「探
索芸術家的陽光興色彩」というトピックの一部である。絵画における光と色彩を学習するこのトピックで,
9
2
8
) が紹介さ
モネの作品とともに,やはり台湾の先駆的画家である屡継春の「有香蕉樹的院子 OD (油彩, 1
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想 一 定
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図2
4年上
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層重継春作品(右)
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台湾の主体J
教育教科吉における近代美術J
れている c
教 科 書 全 体 を 通 し て み る と , 台 湾 作 家 の 作 品 の 掲 載 数 は 相 斗 な 数 に 及 び , 題 材 の テ ー マ に 即 し な が ら 台i
寄
の近代以降の代表的な作家や作品が掲載され,紹介されていることがわかる c
教 科J
;
:に 掲 載 さ れ て い る 台 汚 出 身 ま た は 台 湾 に 関 係 す る 作 家 の 作 品 │ ヌ │ 版 を 抽 出 し , 次 去 ( 去 4) の よ う に
まとめた。去では,教科i
!
?ごとに当該の│ヌI
版を合む単元及び題材名, 1
ヌ│版が掲載されている該当ページ,教
科, '
i
:
1
11
での│ヌ│番号,作品名,作者,素材,発去年が示されている。なお,教科 ,
:
i
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'1
に発去年が記載されてい
ないもの,及び素材が複数に及んでわかりにくいものはその表記をしていなし
発表作の末出に*印がつい
ているものは,日本統治時代の発表作品である c
表 4 視覚芸術に関する単元とその題材一覧
教科芹│
単元とページ
創意・夢恕・家,
該当ページ,同書号,作品名,作家名,素材,発ぷ年
題材名
凶・家
p
p
.4-49
3年上
,陳液波,油彩, 1
9
:
1
1
,李梅樹,油彩, 1948
[トピック:愛削家人的李梅樹]
p.36 凶 1
1
屋l
良花園 1,学栴樹,油彩, 1975
1
小憩之 k
.
l,学t
M樹,油彩, 1935
p.37 凶 5
岡6
~新装~ ,李梅樹,油彩, 1
965
:
p
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1
4 岡 1
岡2
~我的家庭~
本
~校遊~
本
我要発現美,
一・イヒ応之美
[トピック:芸術家竿卜的イヒ]
1昨
日l白,顔水龍,油彩, 1983
1
)
届
¥
1
1
1花,隙進,修彩, 1973
叫ん, )参継Af:,油彩, 1960
~攻塊イ t= ,李 i辛務, /
.
K
彩
, 1
9
:
1
0
「j 発 J11荷イヒ~ ,長大T-. ;
)
(
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1
¥
, 1967
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.
ギ牛花,洋白石,水墨, 1918
l蓮池,林五山,惨彩, 1
930
p.10 凶 1
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.
1
1 岡3
岡4
p.12 岡 5
凶6
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.1-51
1
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本
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[トピック・ぷ術家的廟会印象]
1七爺八爺 1,摩修平,蝕刻金属版, 1
966
~鏡境~ ,哀金搭, /
)
(
.
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仏 1990
~舞獅~, )
参朝;{{春,油彩, 197
:
1
三・熱悶之-*
p.10 凶 9
岡1
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岡1
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生活之美,
[トピック:探索芸術家的陽光輿色彩]
1
有斧蕉樹的院チ, )琴継存,油彩, 1928
一・校同之美
p.13 凶 9
p
p
.1-19
三・白然之-*
I
[トピック.芸術家的向然世界]
~仙 111 楼閣~ ,郎静 1
1
1, 1
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~荷亭 i古夏~, p
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彩
, 1982
p.40 岡:5
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4年上
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凶1
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図 14
祝覚芸術伯休q
:
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5
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第
1 長山瑞色~,
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1晩鐘,
学村正樹,油彩, 1959
~重 Illi古芸谷~ ,席
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彩
芸術家出凶手]
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長公園之存 1,馬白水,水彩, 1971
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初夏戯水 1,学薦宏, 1989
~秋色人間~ ,栃-郎,油彩, 1
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, 1965
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p.13 凶1
1 1街鬼変財神,劉其倖,水彩, 1998
[トピック・泌塑J
主的検]
[小トピック:芸術家的泥朔人物]
p.19 岡 1
7 ~婦人頭像~ ,陳夏 l
札制, 1
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:
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凶1
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発表作の末出に*印がつい
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表 4 視覚芸術に関する単元とその題材一覧
教科芹│
単元とページ
創意・夢恕・家,
該当ページ,同書号,作品名,作家名,素材,発ぷ年
題材名
凶・家
p
p
.4-49
3年上
,陳液波,油彩, 1
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,李梅樹,油彩, 1948
[トピック:愛削家人的李梅樹]
p.36 凶 1
1
屋l
良花園 1,学栴樹,油彩, 1975
1
小憩之 k
.
l,学t
M樹,油彩, 1935
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~新装~ ,李梅樹,油彩, 1
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4 岡 1
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[トピック:芸術家竿卜的イヒ]
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日l白,顔水龍,油彩, 1983
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, 1967
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ギ牛花,洋白石,水墨, 1918
l蓮池,林五山,惨彩, 1
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p.10 凶 1
凶2
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1 岡3
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[トピック・ぷ術家的廟会印象]
1七爺八爺 1,摩修平,蝕刻金属版, 1
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仏 1990
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[トピック:探索芸術家的陽光輿色彩]
1
有斧蕉樹的院チ, )琴継存,油彩, 1928
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[トピック.芸術家的向然世界]
~仙 111 楼閣~ ,郎静 1
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図 14
祝覚芸術伯休q
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第
1 長山瑞色~,
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~重 Illi古芸谷~ ,席
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芸術家出凶手]
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長公園之存 1,馬白水,水彩, 1971
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初夏戯水 1,学薦宏, 1989
~秋色人間~ ,栃-郎,油彩, 1
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[小トピック:不同ぷ現ノら式的白削{象]
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1 岡7
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, 1965
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p.12 岡 9
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, 1986
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p.13 凶1
1 1街鬼変財神,劉其倖,水彩, 1998
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[小トピック:芸術家的泥朔人物]
p.19 岡 1
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札制, 1
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動子玩創意,
p
p
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:
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二・我生長的地 }
p.20 岡 1 ~嘉義公開~ ,陳液波,油彩, 1
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[トピック 芸術家的故郷情]
p.21 凶 2
I
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H楼,学浮藩,水彩, 1983
I坑 内 坑 外 1
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共瑞麟,油彩, 1965
p.22 凶 3
岡4
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9
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岡:5
~推美族新船 f;J( 時(~)~,頗 ;J( 龍,油彩, 1
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p.21 凶 7
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,郭雪湖,修彩, 1
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p.25 凶 8
I山 11
屋 ,I
市徳進,水彩, 1977
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p.26 岡 1
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1 I水牛群像 1
,黄土水,翻銅鋳造, 1
9
3
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2 I労E
弱者, 1
涼夏雨,石丹原模, 1951
p.27 凶 1
岡I
;
j ~人群系列 矧雲~ ,曽永鴻,陶, 2
0
(J
:
)
芸術就在休身辺,
p
p
.
4
;
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:
二・絵削輿生活
[トピック 芸術家的風景削]
rl
;
J
(削]
[小トピック: J
p.18 凶 3
I山水, i
"
ι 心会,墨彩,
凶1
I山水写生冊貞 (
1
0 ,羅芳,墨彩, 1981
[
/
j、トピック:風景削]
p.19 岡:5
~台北総督府~ ,
イJ
川欽一郎, ;
j
(
彩
, 1916
凶6
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f
H楼 漁 港 1,舟円社,水彩, 1990
[小トピック:彩絵人生]
p.24 岡 8
~士林夜市~ ,龍忠良, /
J
(彩
, 1
9
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岡9
~市場ドドj 景~ , 陳慮 I
U
:, ;
J
(件
一
, 1958
5年 上
ホ
指
5年 下
芸五!新│日:界,
pp.1-51
[トピック:没削輿生活]
[小トピック:国主級没両大師]
p.26 凶番号なし 没岡本表紙,劉興欽,没両
p.27 岡 1 ~白然的論聾荘子 ~jt ,祭ぶ忠,没削, 1986
岡2
~子L 子議L ,祭ぶ忠,アニメの DVD パッケージ
[小トピック:没両興公1Jl
p.28 岡 3
「多此一学~ ,劉興欽
4コマ没削, 1996
工芸術),',(線面
一 ・ 視t
p
.6 岡 1 ~玉楼沫j 反 (~L ,謝明 )111'[,び頁, 1
9
9
1
I保州村鎮 1
,只辺 11
,彩墨, 1987
p
.7 凶 2
[トピック・点的運用興創作]
p.12 岡 8
~挙牧~ ,鄭苦誠, /
J
(
.
'
仏 1978
[トピック 線的運川輿創作]
p.16 凶 1
9 I見 交 向 , 只 "
?譲,水墨, 1970
凶 20 I白叙帖,懐素, ),主代,書
[トピック:面的運川創作]
p.19 岡 28 ~音律~ ,陳幸砂i
i
,1
9
9
;
j
)
(恒系列 1
,米銘, _
,
j
(
, 1990
p.20 凶 29 1
凶 30 I治克非拘組曲 1
,顧問星,墨, 1988
[トピック },',(線面的組合]
p
.
2
;
j 岡;
j
7 ~淡本梯 III~ ,席給、進, /
J
(彩
, 1
9
8
1
p.24 岡 ;
j
8 ~I;[j~,陳見立, loll 彩, 1
9
8
9
年
-・没削輿生活
:・侃覚芸術大進撃
-・版削;(<:J:見新挑戦
284
[トピック・侃覚狂怨]
p.28 凶 1
Iイ(:天空上的彫像,隙呆谷,油彩, 1
967
p.29 図 5
~対望,只伎三, 1
988
凶6
I魔 術 師 的 遊 戯 1
,庶別徳, 1991
p
.;
j
l 岡7
~遥~ ,陳見立,彩 J
仏 1988
~台北的早長~ ,陪先銘,油彩, 1
9
9
2
p
.;
j
2 岡9
凶1
0 I尊厳,黄銘村, 1993-1
[トピック.両.1
象]
p.31 凶 1
7 I愁 問 的 口 千 白岡像,劉其倖, 1986
p.40 岡 l
岡2
凶3
「浮~j~ , 陳 J
t寛,イ J
版
, 1
9
8
5
「
時 R ,1
見市月龍, 木版, 1988
l国劇化粧 h 林智信, 1
975
台湾の主体J
教育教科吉における近代美術J
一・為的:留影
~ß* 卜ー心的;,
[トピック
為的:留影従素描説起]
「位品 坤 1
:
1~ ,林玉 1
[
1,鉛竿, 1978
l
棺島煙雨,林一五山,彩墨, 1978
[トピック・芸術'ぶ的人物素描]
「白削 T
ゑ,李梅樹,鉛千,: 1929
p.14 岡 7
砿
工
{
象
巳
, .
i
文瑞麟, ;
j
(
}
,1
.
!
p
.
l:
5岡 8 「
p.16 岡 9
q市徳進白削像~ ,席徳 i
立
凶1
0 l人f
象
, )
市i
'
/
!
JJ
,
隼 1978
凶1
1 1
)
琴修平岡f
象
, )
市i
'
/
!
JJ
,
隼 1972
2 「
閲読iT1fJ,
席
{
止
、
進
p.17 岡1
1
: 「人物~ ,席徳進
岡1
凶1
1 l十÷徳岡像 1
,席 1
T
.
t
、
進
p
.7 岡 l
凶2
p
p
.4:
1
9
A
本
6年下
芸術就イ:
1
体身辺,
pp.10-79
:・芸術主題館
芸術「祝」界大不同,一・生活新「視」界
p.52 凶 15 j
ょ銘美術館
凶1
6 楊
三f!I;美術館
紀念館
岡17 李梅私l
p
.86
岡1
6
「天雫系列~
,李fl.i
:,2001
pp.80-103
補助教材,
p.106 凶 1
凶2
岡3
岡4
凶5
凶6
pp.101-131
(
2
)
摩修平,シルク, 1989
l
涼国民,令属 I
U
I版
, 1985
~I 正|劇化粧~ ,林 1
Y
1
,
百 1975
「浮~J~ ,陳J
t寛,イ J
版
, 1985
l静物,栴了{行,シルク, 1
976
l秋郊,隙其茂,本)仮, 1
980
l筒
1
1M神
台湾における先駆的作家たちと作品の扱い
川欽・日j
[(
18
7
1
1
9J
!5
)
教科書に掲載された作品のうち,制作イドの表記があるもので最も 1I¥,、作品は,イ i
の r
I台北総督府 d (
本彩, 1916年)である。石川は, H本統治 "
1の台湾で総督府国語学校(後の台北師範学校,
教師として台湾に初めて洋 l
山
i
の美術教育をもたらし,台湾の近代美術の基
現在の凶立台北教育大学)の図│山i
礎を作った人物として広く知られている 1
0
) イi
川が凶語学校の教師となった 1910 (明治 J
!3
) 年斗 1
1
与,台湾
!
L
i洋式の美術教育機関はなかったため,同話'、?校及びその後の台北師範'、?校で石川に'、?
には閃語学校以外に [
んだ学Jtーたちの多くが,後の台湾の近代洋画を導く先駆的作家となっていくのであるぺ
台湾で美術を'予んだ者の多くは,さらなる研鎮の場所を求めて内地,すなわち H本への官'アtを呆たし,束
点美術学校(現在の東京事術大学) をはじめ,併配凶 J
美
定
l
ミ
訓
判
術
f
i
学校(現在の武蔵野 J
美定術大学) や久
k牛
了
子
宇J
美
定
柿
術J学校(現
在の久
k牛了子宇 J美定術大学)などの日本の J美~定;ミ今引判術
V教育機閑で近代 J美~定;ミ今引判術
V を受容してし、寸く O 彼らは,併耐凶 J美~
,併耐展と記述する )λ,台治湾宇 J
美~
台i
汚汚において様々な美術団体を創設したり,後進の指導にあたるなどして美術界の I
[
r心的な存在となる。
「芸術と人主」の教科 i!?には,このような台汚美術の揺藍期の作家たちの作品が数多く掲載されている。
発表作が日本統治時代の作品に限っても(去 4中,制作イドの末)己に*印で示した),第 3学年上に掲載され
ている陳澄波」我的家庭 1 (油彩, 1
9
3
1
),李栴樹
r
I小 憩 之 女 .
1
(
1935,油彩),第 3学年 "
1掲載の李津藩
r
I
攻
塊花 1(水彩, 1
9
3
0
),林二五 1
1
1 "蓮池 .
1 (
腹彩, 1
9
3
0
),第 4学年".掲載の摩継春 r
I有香焦樹的院子 .
1 (
油彩, 1
9
2
8
),
第 4学年下掲載の隙舟波一円│山i
像 J (油彩, 1
9
2
7
),隙夏雨『婦人頭像 J (
¥
I
l
[
r
t
,
] 1
9
3
9
),黄清量っH
S
H
象J イ
(i
育像,
1
9J
!0
),第 5 学年上掲載の臨~ì的皮 7嘉義公園 J (油彩, 1
9
3
7
),屡継点
7有呑蕉樹的院子 J
(油彩, 1
9
2
8
),郭
'
8
1
問っ市街股 u
反J (腰彩, 1930),黄土水 7水午 J (
制
, 1
9
3
0
) 及び『水午前i像 J (制レリーフ, 1
9
3
0
),第 6
学年ド掲載の李梅樹
r
I白画像 1
(鉛筆素描, 1
9
2
9
) といった作品が掲載されているわこれらの作家たちは台
湾の美術史上重要な作家で、あり,その作品は台汚美術史 1
'
.の名作として矢I
1られているものばかりであるぺ制
作年が戦後のものであっても,彦氏 J
.K龍,陳進,藍│長鼎,楊二ミ郎,
1
共瑞麟らの先駆的作家の作品も多く掲載さ
れている c
285
休今木宰・福田隆貫
このような作家のなかで,掲載作品数が最も多いのは,十÷梅樹(19
0
2
1
9
8
3
) である c 学は, 1
9
1
8(大正 7)
イドに凶語学校に入学しており,卒業後に教職に就きながら第 1loJ及び 2凶の台展人選を果たして, 1
9
2
9(
昭
1
吋回二郎助の教宅で西洋 l
山
i
を学んでいる c 学梅樹の作品は k性をモデル
1られているぺ第 3i
?年 1
-の教科 J
;
:に掲載されている」小憩之女 1は1935(昭和 10)
にした写実的な人物画で矢I
和!J)年に点点美術学校に入学し,
年の第 9同台以で特選及び台汚総習焚を受けた作品であるぺまた,家族をモデルにした作品も多く残してい
るため,家族べやJ人物画をテ一マにした題材のなかで
宇
?4梅樹に続いて,作品の掲載凶数が多い作家は, 1
娘、ほ波 (1895-19J
!7
),}事継点(19
0
2
1
9
7
6
),十'
Z
事藩
(
1
9
0
7
1
9
8
9
),林下宇山 (
1
9
0
7
2
0
0!J)である。隙舟波, }多継点はどちらも台北師範学校出身で ,192J
! (大正 1
3
)
年に束京美術学校に入学している。陳i
登波は 1
9
2
6(
)
:
.
正1
5
) 年の第 7同帝民に,台湾人として初めて入選を
呆たした。故郷の嘉義の風呆や,!j毎在住時のlJr同風呆や家族を,独特のデフォルメとタッチで描いた作品
が士I
1られている。第 3学年 1
-の「家」という題材において r
I我的家庭 1
. (
前山│ヌ1
1参照)が,第 5学年 1
-の「我
生長的地ん宇」という題材においてつ嘉義公園」が掲載されている(図 4参照)cまた,彼の
i
f
7円l
山 象」は,
第 4学年下の題材「技 1
1
2什!嘩様貌的人 J (私はこんな顔の人)のなかで,クレー,ゴッホ,ピカソらの円│山i
像とともに例示されている(図 5参照)c
9
2
8 (昭和 3)年の第 9同帝民に」有香焦樹的院子 1 (バナナの本のある庭)を出品し,入選
)事紺;春は, 1
を呆たすわ白宅前庭の光長を描いたこの作品は,
半
J
閃の t
:
_
1L
'
I
風宗と情緒を,バナナの木の葉を通した H差し
1
と影によって去現した彼の代去作となっているわそのため,この作品は光と影の学押題材として,前述した
ように第 4学年上の「校困の美」という題材で、扱われている(前出図 2参照)cまた隙南波と同じく,第 5
学年上の題材「共生長的地庁」にも取り上げられている c
李i
雫藩は台北師範学校で石川からぶ彩阿の指導を受け,台湾で美術教師として教育に携わりながら;1<彩で、
静物│山i
や風対│山i
の作品を残している c 第 3学年下の題材「花鳥之美」では『攻斑花 J,第 4学年上の題材「円
然の *J では一点 t
m
J (水彩, 1982),第 5学年上の題材「共生長的地庁」では『相棲J (水彩, 1983) がそ
れぞれ取り 1
-げ ら れ て い る (1
ヌ1
4参照)。
t
l本画)の先駆者で, 1
9
2
7 (昭和 2)年の第 1同台以東洋画部門に,郭雪 i
胡,陳進とと
林二五山は勝彩画 (
もに入選を呆たし,「台民二ミ少年」と|呼ばれた画家の一人で、ある。林五 rlr は H 本のJ! LJ 条円山派に /f~ び,事15 雪
i
胡は在台の日本 l
山
i
家である郷原 11î統に師事し,体~進はムー子美術学校に留学している c 西洋|山i だけでなく,勝
彩l
山
i
もまた近代の台湾美術を構成する重裂な分野となっていった。第 3学年下の題材「花鳥之美」で取り上
げられた林正山の『蓮池」は,第 4凶台展で特選となった作品である c 第 6学年下の「為的:留影
起」という題材では,鉛筆と塁でそれぞれ描かれた作品
r
I檀白煙 r
,
I
{
1
従素姉説
が,素描の参考事例として掲載されて
い る (1
ヌ16
)
、
(
このように,台湾の先駆的作家たちの代表的な作品は,教科書の様々な題材の中で,様々な丈脈で紹介さ
れているわこれらの作品は,いずれも台汚の近代美術の発反過程で重要な役割を呆たした作家たちによるも
のであ仏教科 lij: におけるこうした作品|刈版の多用は,郷土の美術丈化が /f~1伴内有として明確に位置づけら
れていることを示しているといえる c
2
8
6
台湾の芸術教育教科書における近代美術
.愛童家庁由埋骨樹
C@
温 張
ι
e 樋 置 問 是 室三
マ
;
認:
:
f
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主主平羽写町会長術家 ? 集合t ,*d.~在先喬アヲ伶宜的 ;t
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句重曾 早 期 的 生 活 風 朱
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1
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笠命力
特 例
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l
l-作品
川
7会 叩 湖的 生 同 ボ 、
作 品 ψ必匂 ・
3世
t
図 3 3年 上 李 梅 樹 作 品 と 画 家 の 紹 介
図 4 5年上
陳澄波作品(左)・李津藩作品(右)
醐 問問
珊mm
帥
開 問吋
判
白.
。 .
r
、
、
j
習慣習髭でて従素糧費建 ,
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舗 j ~,t'"故 崎 健単純的媒材? 衆
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し
図 5 4年下
陳澄波作品(右中)と陳進作品(右下)
図 6 4年 上 林 玉 山 作 品 ( 右 2点)
4
. r芸術と人文」における近代美術の教材化
(
1
) r
芸術と人文」における教材内容と教科書題材
本稿では,台湾の「芸術と人文」の教科書において,台湾の近代美術を導いた先駆的な作家たちとその代
表的な作品がどのように扱われ,教材化されているかを捉えようとしてきた。そのために,台湾の九年一貫
課程における「芸術と人文」の位置づけを確認した。美術,音楽,表演芸術を統合した「芸術と人文」の目
審美と理解 j, r
実践と応用」の三側面から説明されており,これらは,自己表現を
標は,「探索と表現 j, r
通して生活と精神を豊かにすること(探索と表現),芸術への理解を深めて多様な芸術に親しむこと(審美
と理解),芸術と生活との関係を捉えること(実践と応用),と換言できょう。こうした学習領域全体の目標
基本概念 j,r
歴史と芸術文化 j,r
芸術と生活」という四つ
に基づいて,具体的な教材内容は「表現試探j,r
の観点から設定されていた。これらの 4観点は,実際の自己表現活動を通して(表現試探),基本的な知識
や原理を理解し(基本概念),芸術の歴史に学ぶとともに(芸術と歴史丈化),実生活の芸術を自分との関わ
りとしてとらえる(芸術と生活),という教材化の方針として理解できるものであった。
さて,「芸術と人文」の教科書は,視覚芸術,音楽,表演芸術の三つの単元と補助教材から構成されていた。
0ページ強が割かれ,題材のテー
視覚芸術の単元には,三から四つの題材が設定されており,一つの題材には 1
マに基づいて様々な側面から学習するようになっていた。題材には,創作表現や鑑賞,実験,理解等に関わ
る多様な内容が含まれており,それらが教科書の紙面では多数の図版と文章によって説明的に示されている。
その図版には,台湾の作家の作品が相当数含まれていた。ゴッホの自画像やひまわり,レンプラントの自画
2
8
7
佐々木宰・福田隆良
像などの古典的な名画,草間弥生やチャック・クロース,キース・へリングなどの現代作家の作品も紹介さ
れているが,全体を通してみると,台湾出身の作家による作品の多さがわかる。
その中でも,台湾の近代美術を導いた先駆的な作家とその主要作品が多数取り上げられていた。台湾に近
代美術とその教育をもたらした石川欽一郎の作品をはじめ,その後の台湾の美術界を作りあげた作家たちの
作品が,台湾美術史上の古典としてではなく,具体的な題材のテーマに適合する具体的で生きた作例として
紹介されている。李梅樹,陳j
登波, J
妻継春,李i
宰藩,林玉山等の油彩画,腰彩画については前章で述べたと
おりである。絵画ばかりでなく,彫刻の分野においても,東京美術学校に入学した初の台湾人作家である黄
土水の作品『水牛』及び『水牛群像J,陳夏雨『労働者」が第 5学年上の題材「我生長的地方」で(図 7参照),
陳夏雨『婦人頭像J,黄清呈「頭像」が第 4学年下の題材で紹介されている。
また,第 3学年下の題材「花鳥之美」の「芸術家筆下的花」というトピックでは,顔水龍の油彩,陳進の
宰藩の水彩による花の静物画が見聞きで掲載されている(図 8参照)。台湾を代表
勝彩,屡継春の油彩,李i
する画家たちの,それぞれの画材と表現の違いが表されていて興味深い。同じように,第 4学年上の題材「自
然之美」では,李j
畢藩,藍蔭鼎,李梅樹らの自然を描いた水彩・油彩作品が比較できるように掲載されてい
る
。
このようにみると,「花鳥之美」や「自然之美」といった題材は,それ自体が画題として通用するテーマ
であり,これらを描いた台湾の先駆的な画家たちの作品が掲載されていることがうなずける。また,第 5学
年上に設定された題材「我生長的地方 J (私の生まれ育った地方)には,前述の陳澄波『嘉義公園』や)妻継
共瑞麟『坑内坑外J (油彩, 1
9
6
5
),李梅樹『泳果応 J (
油
春『有香蕉樹的院子"J],李津藩『梧棲』をはじめ, j
彩
, 1
9
7
4
.
),顔水龍『雅美族新船下水棲 1 (油彩, 1
9
6
9
),郭雪湖『南段段賑J (勝彩, 1
9
3
0
) ほか多数の作品
が掲載されている。これらの作品は,台湾各地の近現代の風物を描いたものであり,台湾の生活や歴史・文
化を,美術作品を通して学習する教材として好適な画題であったといえる。
除
τ利 用 弱 含 主 的 方 式 之 介
有企*術家也脅俳!馬地量
的方九在来創作 議 ^
何 一匙永攻受賞.替羽町家伺 i
走場 作 品
所得進出針位飾的問恨・
-
O黄 土 水
表現
~l!1 C 的妥御召 手 昌也建駅前
さ
E亨磁.エ 良 型
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題 現 出 上 値 笛 宵 白 筋 掬 . .. 歪盤
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1
郎
市淘
璽よ込..旦'"痩健闘 ..刻板
前 歯 下 同 僚 幽 叩 酬 衝
1
事胞
~ ,裏' 関 山千ぬG
堕B
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l
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j以白安京高羽.旬手,
r本 記 手 」 系 列 凶 詫 盤 作 昆 貌 将
心 省 銀ヨ
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凶
一
盤町塁
_
;
!
i
!1
5.往 奮 闘 情 ・ さを齢的
ヨ
賢建出来
衣4
ニ〉 以 「 母拠 予 J
的 視情来鍵多H~ 箇的慣橿
1
自 主量制民需抱作悔
母,椿
相 創作主題
P
要
件 同 開 開 閉 刊
易 制 反図鮫句戚'1'1
7献閲荷馬 ス
フ 明嗣 真 制 開問
周 冷眼
。圃
, "撃等
〉
震 m ,酬
拭
直 以人物
椅笠「以開
時 主 笹畳 λ
用 温 形 塑 出 入 笠百 懇』
遜噛旬コ主開陳人2
乞 曜
づ3
陶工相火
問時時帥人団
貫主意調
,~
〉
幻
図 7 5年上黄土水作品(左)と陳夏雨作品(右上)
図 8 3年下
4人の画家による花の静物画
(
2
) 教科書にみる台湾近代美術の教材化
台湾の近代美術を牽引した先駆的な作家たちとその作品は,「芸術と人文」の教科書において多数掲載され,
様々な題材のテーマに応じて紹介されていた。これらの作品は,それ自体が台湾美術史上,重要な意味を持
つものであるから,美術史の教材になりうるのは当然である。それだけではなく,「花鳥之美 J,i自然之美 J,
「我成長的地方」などの題材のテーマに適した画題を持ち,台湾の自然,風俗,歴史等をわかりやすく表現
している作品事例としての特徴を備えている。また,色彩や形体などの造形的な原理や効果,表現の技法を
学習するための好例として,近代の作家たちの作品を扱う場合もあった。
2
8
8
台湾の主体J
教育教科吉における近代美術J
このような作品の特徴は,「表現試探 j
I基本概念 j, I歴史と芸術丈イヒ j, I芸術と生活」という四つの観点
からなる「芸術と人文」の教材内容と械めて組手1性が高いといえるであろう。すなわち,表現活動を通して,
基本的な知 i識や原理を理解し,歴史と芸術文化を学びつつ,芸術を実生活における円分との関わりとしてと
らえるという教材化の方針は,「芸術と人丈」の教科 l
i
;
:に掲載された台湾の近代美術の扱い方と符合しているぺ
換言すれば,台湾の近代美術の特徴は,「芸術と人丈」の教材│付脊としての観点をみごとに満たすものであっ
たといえるぺ
油彩│山i
は日本を経山して台湾にもたらされた西洋美術であるが,拙かれているモチーフやテーマ,あるい
は作家円身の志 l識が西洋的であるわけではない c 彫刻もまた同様であり,台湾初の近代彫刻作家として日本
で、│川洋彫刻を学んだ黄上ぷのレリーフ
r
I水牛群像, 1
に去;fJl.されているのは,台湾の風宗;である。勝彩画 (
t
l
本画)は,明治則の H本において I
J
L
i洋美術の流入という外的要閃によって,非 I
J
L
i洋美術として意識化された
去現様式で、あるが,台湾の画家たちはこれを使って台汚の風物を描いている。戦前の作品に見られる台湾的
な特徴は,台湾美術史における「地庁色彩(ローカル・カラー)j の問題と深く結びついている。「台湾ーらし
さ」の定義を含むこの問題は,相民地統治下における台湾人作家のアイデンティティや,内地に対する外地
という支配構造やその志 i識に関わる問題でもあるため,本稿で軒々に扱うことはできない 1
1
)。
!
?に多数掲載さ
しかしながら,地方色彩をもっ台汚の近代美術作品は,事実として「芸術と人丈」の教科 i
れており,そうした作品が結呆的に「芸術と人丈」の教材化に適していた,ということは言うことができる
であろう、他方,「地方色彩」とは別に,これらの作品が持っている教材化のための適性には,川洋美術を
基盤にした近代的な造形性が挙げられる c 現代の世坪標準としての美術は西洋美術を基盤にしているから,
近代的な西洋美術の造形原理で説明できる作品が教材に適しているのは三~然である c このことから,台湾の
近代美術の教材化においては,世界標準の内容として一般化できる凶洋美術,すなわち近代性をもった美術
という1Y,JJ而と,台湾の歴史や風土,丈化の担!日性やアンデンテイテイの表象という側而の_-_w.:性が,教材化
のための適性として作用していた IIJ能性をみることができる c
本稿では,「芸術と人主」の教科 i
!
?の記載をもとに,教育課程との符合を確かめながら台湾の近代美術の
教材化について考察を行った。「芸術と人主」の教科 l
!
?は複数の出版社から刊行されているため,本稿の結
!
?の傾向と断言することはできないが,台汚の近代美術の教材化における特徴の 一端とし
論を全体的な教科 i
て示すことはできるであろう
c
この特徴が,他の出版社の教科書,また中等教育においても共通するものか
という点については,さらなる調査と分析を民する。
注及び引用文献
1)佐々木宰・福田│盗員,
Ifìiなのノl 、 11 校における芸術教育の教育課程と実践状iJ~j ,
1
~JII 路論集 1 ,
~}130. ,
2
0
1
1, pp.87-91
2)張停書・福田隆良・ r
l
r
U早紀台?なにおける初等美術教育の教育課4
1と実践について j,1山口大学教育学部附属教育実
践総合センターイり|究紀要~
,第 2:
5
号
, 2008, p
p
.9
7
1
0
8,及び悩川隆 I
宍・劉l
佳安台湾における=芸術と人文 科目の美術
E
分町の内符について j,~rlr 口大学教育学部川究論造~ ,第 5
4巻第 3部
, 2004, p
p
.1
:
.
s
1
4
4
:
)
)r
芸術と人文」の教科芹は,翰林出版や康軒文教事業など,復数の出版社から刊行されている
刊行の教科芹を資料とした。ただし,小学校第
J
本稿では以卜ーの翰林出版
l及び 2学{fーでは社会 j,芸術と人文 j,口然と生活科学」を含んだ学
習領域「生活」が設定されているため,教科芹は「生活」となっている
J
したがって,本稿では小学校第 3学年以卜J
I
)r
芸
術と人文」教科芹を[1'(接の州究対象とし生活」教科芹は補足的な情報を符るための資料として扱ったハ
I
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司
氏
ノj
、
宇
斗j古 1上 1
,翰林 1
1
"
)坂,民同 100,2011
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I
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司
氏
小
,
宇
土
斗j
古 1下 1
,翰林 1
1
"
)仮,民同1
1
0
1,2
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1州民小守
斗j古 1上 1
,翰林 1
1
"
)坂,民同 101,2012
民小,宇土
1州
斗j
古 1下 1
,翰林 1
1
"版,民同1
1
0
2,2
0
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2
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聖母木宰・福田
Iu
[
司氏小,宇土
芸術9
'1人文:3上,翰林/1'.1ほ,民│判 1
0
0, 2011
Iu
[
司氏小,宇土
芸術9
'1人文:3下,翰林/1'.版,民│判 1
0
0, 2011
Iu
[
司氏小,宇土
芸術9
'
1
人
文1 上,翰林/1'.1ほ,民│判 1
0
1, 2012
Iu
[
司氏小,宇土
芸術9
'
1
人
文1 下,翰林/1'.1ほ,民│判 1
0
1, 2012
Iu
[
司氏小,宇土
芸術9
'
1
人
文15上,翰林/1'.1ほ,民│判 1
0
2, 2013
Iu
[
司氏小,宇土
芸術9
'
1
人
文15下,翰林/1'.1ほ,民│判 1
0
2, 2013
隆
貫
一
「 園 民 小 学 芸 術 輿 人 文 6 I-_~ ,翰林出版,民園 ]O;j , 2
014
「園民小学芸術輿人文 6 卜~ ,翰林出版,民園]0
0, 20l]
4)1
1
1ノ口 J
J
幸台湾 [
1
.
[民中小学九年 iT課程綱要 の策定とじ大学習領域の誕生
E
カリキュラムスタンダードからカリキュ
ラムガイドラインへん~[りな教育政策州究所紀要~ ,第I:
j
7'
U
ふ 2008, pp.261-270
i
:)悩川隆買中│正[,台湾における九年11教育課程と美術教育について J, ~大学美術教育学会誌~ ,大 ;
j
8
号,大学美術教育
006, p
p
.
;
)
]]
;
)
]
8
学会, 2
d
<中 言 語 」 は 「 語 文 J, 1
[
1
<
[語」は「本圏諸文 J, 生 活 科 学 」 は 「 生 活 科 技 」 の 訳 語 と し て J
I
Jいている
7) 悩川, 前J
母
子
守
, p
.;
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li
:
8)悩川,前J
母
子
守
, pp.;
j
li
:
;
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1
6及 び 台 湾 教 育 部 園 民 中 小 皐 九 年 一 i
E
[課程要項芸術輿人文皐習領域」をもとに佐々木がぶに
6)
再構成した。
9)
I
i
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-J己名については,If.係な郎副が難しいものもあるので, 1
[
1国誌の記載のままとした、
1
0
) 森美根子 , '
f
i
i
なを描いた両家たち,序:経新聞/1'1版, 2
0
1
0
. 石川をはじめ f
i
i
ぢの作家についての記述は, ロ
[l
書をはじめ,
林育i
享
I収蔵作品百選
f
r北巾ー立美術館コレクション精選, f
T北市立美術館,
2006及 び 米 瑚 儀 . ~M 東山 ,
'
f
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な写実主義
美術1
8
9
5
2
0
0
5
.
1,典此芸術家庭股イ}, 2006を参与にした
1
1
)
f
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i
なの近代美術におけるローカル・カラーについては,醇燕玲(編入
口治時期 f
i
i
i
な美術的「地域色彩」反論文集,国
立f
i
i
な美術館, 2007に詳しい、
参考文献
-渋谷 l
ヌ
ー
松i
寿美術館.J
e
-庫県立美術館・福岡アジア美術館(編),
l
f
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なの久性日本両生誕 1
0
0年 記 念 隙 進 民 , 渋 谷 l
ヌ
ー
松i
寿美
術館・兵庫県立美術館・福岡アジア美術館・誠元新聞社・美術館連絡協議会, 2
006
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毛*根子,
f
i
1
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,J
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f
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経
新
聞
/
1
'
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版
,
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0
1
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007
-林育 i宇~収蔵作品川選
台北市す:美術館コレクション精選~ ,台北市 ¥
f美術館, 2006
寸
イ 記
本稿は,
JSPS科研費 2
[
15
3
1
0
9
1 Iアジアの芸術教育における西洋の彩響と独門性の形成に関する研究 J,
JSPS科研費 2
[
15
3
1
1
3
5 Iアジアにおける美術教育の文脈研究」の助成を受けたものである。
本研究の調査にあたって,次の庁々の多大な支援を受けている。ここに改めて感謝の志を去します c
凶立台北教育大学芸術学系・林!迫麗教J
受
凶立台北教育大学芸術輿造形設計学系・劉伴助教長
J
i
1
設計学系教授・林,k
利教授
岡、',:束華大学芸術 E
到
( 佐 々 木 宰 釧 路 校 教J
(稲田
290
隆良
山口大学教育学部教技)