階には今も早朝と昼前の2回、精進料理を盛った御膳が運び込まれる。 ⑭ 高野山︵和歌山県高野町︶の奥之めいそう真言宗の開祖である鮎沿無恥塾瀞がここに身をとどめて永遠の瞑想に入っているという倍仰があるのだ▲唐の都・長安で密教の法灯を伝授された空海は816年、朝廷から高野山に修行道場を開く許しを得た。今年はそれから1200年目に当たり、高野山真言宗の総本山金剛峯寺で2日、﹁開創12 00年﹂を軍っ大法会が始まった▲高野山は 1000㍍級の山々に囲まれた広い盆地であは参拝者らが宿泊できる宿坊だ。山内には二る。117寺院が建つ修禅の場で、半分近く千数百人が暮らす。入局の観光地、パワースポットであり、ユネスコの世界文化遺産﹁紀 ▲長い歴史の中で高野山は数々の苦難を経験伊山地の霊場と参詣道﹂にも登録されているしてきた。度重なる火災で存亡の機に立たされ、南北朝時代から戦国時代にかけての戦乱や豊臣秀吉による紀州攻めにも脅かされながら、争いを避けて中立を保つことで生き延びてきた▲樹齢数百年の杉が立ち並ぶ参道わきには20万基彊痩彗超護符痛く州中島で戦った上杉謙信と武田倍玄。延暦寺を焼き払い高野山にも迫った織田信長と謀反を起こした陣酔胎雫離船や弥鄭ら他宗派の宗っられている▲高野山霊宝館副館長の山陰伽祖たち。木材を食い荒らすシロアリまでがま春夫さんは、高野山を享ス続けてきたのは↓怨親平等﹂の精神だと言う。敵味方を区別することなく平等に慈しむ。テロや非情な犯罪が横行し国際関係がきしむ時代に、かみしめたい言葉ではないか。 2015・4・5