尼崎ボートレース場 施設整備計画策定業務委託 仕 様 書 平成27年4月 尼崎ボートレース場 施設整備計画策定業務委託 仕様書 1 業務名 「尼崎ボートレース場 施設整備計画策定業務委託」 2 業務期間 業務委託契約締結の日から平成 28 年 3 月 31 日まで 3 本業務の趣旨 尼崎ボートレース場(以下「本場」という。 )の施設については、来場者用、競技運営用の各 施設・設備とも相当年数が経過しているものが数多くあり、老朽化が著しく、修繕・改修等の 維持管理コストの増大、来場者や選手の安全性・快適性の確保、老朽化や景観悪化に伴う本場 のイメージダウンといった問題がある。 また近年、スマートフォンをはじめとする情報機器の普及等により、舟券の購買形態におい て本場での購入の縮小とスマートフォンなどでの購入(電話投票)の拡大が急速に進み、本場 の来場者数は減少傾向に歯止めがかからず、本場施設は来場者数に対し過大な規模となってい る。 こうした中、将来にわたって市財政への貢献という役割を最大限に果たすためには、今後も ボートレース事業を安定的に継続していくことが求められている。 その達成のため、施設面において必要と考えられる主要な取り組みは以下のとおりである。 ○ 安全・確実・円滑な競技運営と来場者の安全を担保するための整備 本場はボートレース事業の核心であるレースを生産する場であり、レースの実施から舟 券の発売・払戻まで安全・確実・円滑に実施できる環境を整えることは必須である。集客・ 娯楽施設として、来場者の安全を確保する責務を果たすことと合わせ、最も優先度が高い ものとして予防保全の観点からの整備が不可欠である。 ○ コンパクトで効率的な開催運営が可能な施設の実現 本場の売上と来場者は減少しており、今後見込まれる厳しい状況の中でも収益が確保で きるよう、発売エリアを縮小するなどコストを抑えた開催運営が可能な施設を実現する必 要がある。 ○ 女性や若年層など新規ファンの獲得に資する快適性や施設イメージの向上 特に本場において、ファンの高齢化・固定化は深刻であり、新規ファン層の獲得と定着 なくして本場の活性化はありえない。食機能の改善、女性や子ども向け施設・設備の充実 1 等、アメニティやイメージの向上を図り、来場者の満足度が高く、新規ファンを誘引でき る施設を目指すことが重要である。 こうした取組を同時並行して進めていかなければならないが、本場の来場者や売上の動向を 踏まえると、施設整備に充てられる財源は限られており、その手法には、老朽化した不用施設 の撤去より生み出されたスペースの有効活用や低コストでの改修といった工夫が求められる。 経営状況の現状分析と将来予測を踏まえ、目指すべき尼崎ボートレース場の姿を明確にし、 その実現に向けて計画的・効果的な施設整備を進めていくため、関係者の意見調整を適切に行 いつつ、中長期的な「尼崎ボートレース場施設整備計画」を策定する。 4 業務内容 尼崎ボートレース場はもとよりボートレース業界の現状や課題等を十分に把握・分析し、前 記の「3 本業務の趣旨」及び別紙の「尼崎ボートレース場基本情報」 、「尼崎市競艇事業経営 計画」を十分に踏まえて、施設整備計画を次の項目に基づき策定すること。計画期間は平成 28 ∼37 年度の 10 年間とする。 (1) 基本構想の策定 ・ 尼崎ボートレース場の現状分析及び将来予測 ・ 建物配置計画図の作成 ・ 新規建物計画図の作成 ・ イメージパースの作成 ・ 技術的な助言 (2) 関係法令等との調整 ・ 遵法性調査 ・ 既存危険箇所等の指摘 ・ 行政機関との協議・調整 ・ 関係法令等による建築上の条件等の整理及び対応に係る提案 (3) 基本計画書の作成 基本計画書には、最低限、以下の事項を盛り込むこと。 ・ トイレ等各種施設・設備利用実態調査、有効性の検証 ・ 現状分析と課題の抽出、今後の方向性の検討 ・ 各種施設・設備の修繕及び更新計画の策定(長寿命化、維持管理コストの縮減) ・ 施設・設備規模の最適化の提案 ・ 計画期間 10 年間における施設整備実施方針及び実施スケジュールの提案(優先順位の 2 検討含む) ・ (2)∼(6)に伴う各施設・設備の修繕・改修・整備に係る概算工事費・委託料等の 積算(計画期間の年度毎の積算合計額も示すこと) (4) 食機能の充実 ・ 食機能施設現状分析(利用実態調査含む) ・ 利用者ニーズ調査 ・ 他施設調査、先進事例調査 ・ 尼崎ボートレース場に相応しい食機能の提案 ・ 食機能施設及び運営形態の提案 ・ 提案各店舗の経営シミュレーション ・ 既存食堂・売店等の各事業者との協議・調整 ・ 各種協議 (5) 選手宿舎建設に係る調査 ・ 建設候補先(尼崎ボートレース場敷地内)の検討・提案 ・ 建設候補先の既存図面・調査結果等による地下埋設物調査 ・ 建設候補先の地上高圧配電線路調査 (6) その他 ・ 外向発売所「センプルピア」の増設の検討・提案 ・ ロイヤルルーム、来賓席等の整備の検討・提案 ・ ピットの増設、艇庫整備等の競技エリア整備の検討・提案 ・ 子どもルームや遊具等の整備の検討・提案 ・ 場内禁煙化に向けた喫煙スペースの整備の検討・提案 ・ ユニバーサルデザイン(バリアフリー化等) 、環境配慮(LED化やソーラーパネルの 設置、緑化等) 、スマートフォン等の情報機器への対応(無線環境整備や充電用コンセ ントの設置等)への検討・提案 ・ ボートレース場敷地内建物の撤去に係る概算費用の算定 ・ その他、 「3 本業務の趣旨」に沿い、本業務の目的を達成するために委託者が必要と 判断した各種事項に対する調査・検討・提案 5 調査・打合せ及び記録 (1) 業務実施にあたっては、十分に尼崎市と協議・調整しながら進めること。 (2) 本業務の進捗状況あわせて、尼崎市内部の会議で、本業務の報告や説明、意見交換を求め る場合があるので対応すること。 3 (3) 業務に関する打合せの結果をその都度記録し、結果報告書を速やかに尼崎市に提出するこ と。 6 検査 (1) 業務が終了したときは、成果報告書及び成果品を提出し、尼崎市の検査を受けなければな らない。 (2) 業務終了期限前であっても、尼崎市があらかじめ成果品の提出時期を指示した場合には、 その期限までにその時点における成果品を提出し、検査を受けなければならない。 7 中間報告 本市の平成 28 年度予算編成や政策協議を前提とした中間報告書を次のとおり提出すること。 (1) 提出物 中間報告書(工事等の概算経費を含む) 20 部 (2) 報告期日 平成 27 年 9 月 30 日(水) ※ 予算編成・政策協議等のスケジュールにより報告期日は前後する場合がある。 8 留意事項 (1) 成果物に関する事項 尼崎市が当該委託事業に基づき、依頼した成果物に係る著作権は尼崎市に帰属する。ま た、次の資料について提出すること。 ・ 施設整備計画書(工事工程、概算経費含む) ・ 上記の概要版 30 部 100 部 ・ 各種設計図(平面、断面、立面等) 30 部 ・ CGパース2面 30 部 ・ 打合せ記録簿 2部 ・ 計画書等の上記成果物の電子データのDVD−R 1部 ※ その他、尼崎市が指示する資料の作成を随時行うものとする。 ※ 提出部数は、変動する場合がある。 (2) 著作権・著作隣接権などの使用許諾 画像や映像、出版物の利用に関し、著作権処理が必要のない素材、あるいは必要な書類手 続きを行った素材を利用する。 (3) 特記事項 4 ・ 関係団体・事業者との調整・協議等を行う場合は、委託者と協議・調整のうえ、受託者 の責任において行うこと。 ・ その他仕様書に記載されていない事項であっても、本委託業務を達成するために必要な 事項については、委託者の指示に従い受託者の責務において行うこと。 ・ 本委託業務完了後であっても、成果物に疑義が生じた場合における本市からの照会につ いては誠意をもって対応すること。 ・ その他特に定めのない事項については、双方が誠意をもって協議し対処するものとする。 以 5 上
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