海老名市地域公共交通網形成計画(案) 概要 この計画は、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法 律」第6条に基づき市域に関係する公共交通事業者、地元代表 者、市で構成される「海老名市地域公共交通協議会」の協議を とおして、同法律第5条に基づき作成を進めるものです。 計画の方針としては、鉄道、バス交通の現状や市域全体のま ちづくり等の動向を整理し、今後市が迎える人口減少及び少子 高齢化社会、まちづくりが進むことによる来街者の増加を見据 え、これからの市の発展を支える公共交通網の形成を目指すも ので、施策の実施については市と協議会、交通事業者が協力し て推進していきます。 背景(社会経済特性、交通特性) ■■■ 公共交通の 利用圏域人口割合 図 市の地勢、道路網、鉄道網、路線バスの乗入れ状況 (H22海老名市都市マスタープラン参考) ◆市の背景まとめ 将来的な人口減少・ 少子高齢化 交流拠点を中心とした まちづくり 近隣市域における 交通の要衝 図 94.6% 人口密度と駅勢圏、バス停勢圏 (H22国勢調査) 平成35年の約13.7万人をピークに減少に転じ、現在5人に1人の高齢者が平成 55年には4人に1人となり、反対に生産年齢人口、幼年人口は減少する。 海老名駅西口土地区画整理事業等をはじめとして、各交流拠点(都市マス タープラン上の鉄道3線9駅)ではまちづくりがすすめられている。 鉄道3線9駅が設置されている海老名市は、近隣市域における交通の要衝で あり、市内の殆どのバス網は海老名駅から発着している。5市1町と隣接し、 海老名駅及び海老名ICが整備されている海老名市は、市内外の人の動きが活 発となっている。 交通結節施設整備の必要性 市内各駅の中で、老朽化・耐震対策や駅前広場整備が必要な駅施設がある。 比較的充実した日常交通網 市内の交通不便地域は概ね解消されていること、公共交通利用圏域人口率が 9割以上と高いことから、比較的交通網が整備されてきている。 各交通手段の連携の可能性 鉄道及びバスの連携やサービスの整合性に改善の余地がある。 海老名市地域公共交通網形成計画 ■■■ 《基本方針》 らくらくアクセス 次代へつなぐ公共交通 ∼魅力を結ぶまち海老名∼ 《計画区域》 《計画期間》 海老名市全域 10年間 《計画の評価・検証》 平成27年度∼平成31年度:短期 平成32年度∼平成36年度:中長期 (5年後に計画の見直し) 《上位計画》 海老名市都市マスタープラン 各施策の進捗や目標の達成状況な どを評価し、必要に応じ見直し・改 善する「PDCA」サイクルに基づく 評価・検証を実行する (平成22年∼平成37年) 《背景∼課題∼目標》 ◆まちづくりを支える交流拠点の基盤整備 背景 課題 目標 ・交流拠点を中心としたまちづくり ・交通結節施設整備の必要性 ・近隣市域における交通の要衝 交流拠点の 基盤整備 交通結節機能 の強化 駅前広場整備(新設) 鉄道駅の安全対策 《施 策》 1.鉄道関連施策 (1)交流拠点における交通結節機能の強化 ①相模鉄道海老名駅舎整備 ②海老名駅北口駅前広場整備 ③JR社家駅前広場整備 ④海老名駅西口特定公共施設整備 (2)安全性及び利便性の向上 ①JR社家駅バリアフリー化に向けた調整 ②可動式ホーム柵の設置 ③海老名駅における災害対応 ◆交流拠点を結ぶ公共交通網の持続可能な運用 背景 課題 ・人口減少、少子高齢化 ・交流拠点を中心としたまちづくり ・近隣市域における交通の要衝 ・比較的充実した日常交通網 ・各交通手段の連携の可能性 公共交通 への転換 公共交通網を維持 する仕組みづくり バスのルート及 び運用の見直し 近隣市域との連携 2.バス関連施策 端末交通手段のバス利用促進 目標 (3)継続的に実施する要望活動 ①JR相模線複線化 ②JR海老名駅の安全性向上 ③ロマンスカー停車 ④新駅設置 市全体の鉄道利用者(3線9駅) 路線バスの利用者 (1)バスの利用促進 ①乗換環境(待合所・トイレ)の整備 ②総合案内システムの設置 ③各社共通バスマップの作成 ④バスの乗継施策の検討(ダイヤ、運賃調整) ⑤ノンステップバスの導入 ⑥海老名駅西口交通会議 コミュニティバスの利用者 ◆来街者及び居住者の移動手段の 安全性及び利便性の向上 背景 課題 ・交流拠点を中心としたまちづくり ・各交通手段の連携の可能性 交通施設の安全 性・利便性向上 わかりやすい 公共交通案内 交通施設のバリアフリー化 目標 公共交通の利用圏域人口 市民の最寄駅へのアクセスに対する満足度 (2)コミュニティバスの運用と利用促進 ①拠点整備と連動したルートの再編検討 ②運用方法の検討 (3)乗換拠点駅を中心としたバス展開 ①高速バス乗場整備の検討 ②循環バスの研究 (4)広域連携を目指した路線バスルート再編 ①海老名―寒川間実証運行 ②近隣市域との連携の研究
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