平成27年度 農作物病害虫発生予察3月月報

平成27年度
農作物病害虫発生予察3月月報
平 成 27 年 (2015 年 )4 月 2 日
山口県病害虫防除所
Ⅰ 気象概況
アメダス山口県山口地点 月・半旬
3.1
3.2
3.3
3.4
3.5
3.6
平均・計
月・半旬
3.1
3.2
3.3
3.4
3.5
3.6
平均・計
気 温 (℃)
最 高
平均
本年
5.4
6.0
7.5
13.8
9.2
12.4
平年
6.6
7.2
8.1
9.0
9.6
10.4
平年差
平年
11.9
12.7
13.6
14.5
15.0
15.8
平年差
2.0
本年
9.9
11.8
13.8
18.5
16.5
21.0
9.2
8.6
0.6
15.4
14.0
△ 1.2
△ 1.2
△ 0.6
4.8
△ 0.4
平均湿度(%)
平年
1.9
2.3
3.1
3.9
4.6
5.2
平年差
5.2
本年
1.0
1.3
1.6
9.7
3.3
4.5
1.4
3.6
3.6
0.0
△ 2.0
△ 0.9
0.2
4.0
1.5
降水量(mm)
本年
76
70
59
81
58
60
平年
71
69
71
68
70
69
平年差
△ 21.0
△9
平年
21.0
22.6
25.0
27.3
27.5
31.3
67
70
△3
96.0 154.7
△ 58.7
1
△ 12
13
△ 12
△ 0.9
△ 1.0
△ 1.5
5.8
△ 1.3
△ 0.7
日照時間(h)
本年
26.0
26.0
4.0
40.0
0.0
0.0
5
最 低
平年差
5.0
3.4
12.7
△ 27.5
△ 31.3
本年
14.8
22.2
38.3
20.0
45.2
51.7
平年
23.5
24.4
24.6
25.0
25.3
31.4
平年差
192.2 154.2
38.0
△ 8.7
△ 2.2
13.7
△ 5.0
19.9
20.3
Ⅱ 作物の生育状況
イチゴ
:低温等の影響により、前年より出荷量が少なめに推移し、大きな山
谷はなく出荷が続いた。
タマネギ
:適期定植できたほ場は、3月に入って生育が進み生育は平年並みと
なったが、定植が遅れたほ場や山間部では平年に比べ生育が遅れ
た。
1
Ⅲ 病害虫の発生状況
1 普通作
病害虫名
コムギ
調査ほ場数:17
2015年3月
発生状況
下旬の巡回調査では、発生は認められ
ず平年並みであった。
発生地域
-
発生面積(ha)
-
-
-
うどんこ病・赤さ
び病・黄さび病
縞萎縮病
下旬の巡回調査では、発生ほ場率0%
(平年7.6%)、発病茎率0%(平年
3.5%)であった。
注)縞萎縮病は2008~2014年の平均値を平年値とした。
2015年3月
2 果樹
病害虫名
カンキツ
調査ほ場数:20
そうか病
発生状況
下旬の越冬病斑調査では、発生ほ場率
0%(平年4.1%)、発病葉率0%(平年
0.1%)で平年並みであった。
発生地域
-
発生面積(ha)
-
かいよう病
下旬の越冬病斑調査では、発生ほ場率 県内全域
10.0%(平年18.1%)、発病葉率0.4%
(平年1.8%)、発病度0.1(平年0.4)、発
病枝率0.7%(平年2.6%)で平年並みで
あった。
少
128
ミカンハダニ
中旬の巡回調査では、発生ほ場率
県内全域
15.0%(平年18.9%)、寄生葉率0.3%
(平年0.9%)で平年並みであった。
少
193
ナシ
下旬の巡回調査では、発生ほ場率
22.2%(平年37.4%)、発病芽率0.0%
(平年0.2%)、発病枝率0.3%(平年0.4
%)で平年に比べやや少なかった。
県内全域
少
24
下旬の巡回調査では、いぼ状病斑の発 県内全域
生ほ場率6.7%(平年28.1%)、発病枝率
0.3%(平年2.1%)で平年に比べ少な
かった 。
少
14
(二十世紀:9ほ場)
黒斑病
調査ほ場数:15
輪紋病
3 野菜
病害虫名
イチゴ
調査ほ場数:20
うどんこ病
発生状況
発生地域
下旬の巡回調査では、発生ほ場率
県内全域
10.0%(前年5.0%)、発病株率0.5%(前
年1.8%)、発病葉率0%(前年0.6%)、発
病果率0.1%(前年0.4%)で前年並み
であった。
2
2015年3月
発生面積(ha)
少
10
病害虫名
イチゴ
灰色かび病
発生状況
下旬の巡回調査では、発生ほ場率
10.0%(前年10.0%)、発病株率0.5%
(前年0.2%)、発病果率0.1%(前年
0.0%)で前年並みであった。
発生地域
県内全域
2015年3月
発生面積(ha)
少
10
菌核病
下旬の巡回調査では、発生は認められ
ず、前年並みであった。
-
-
アブラムシ類
下旬の巡回調査では、発生ほ場率10.0
%(前年10.0%)、寄生株率0.6%(前年
0.2%)で前年並みであった。
主要種はワタアブラムシであった。
県内全域
少
10
ハダニ類
下旬の巡回調査では、発生ほ場率30.0
%(前年25.0%)、寄生株率12.9%(前年
6.1%)で前年に比べ多かった。一部で
多発ほ場が認められた。
主要種はナミハダニであった。
下旬の巡回調査では、発生ほ場率55.0
%(前年25.0%)、寄生株率12.3%(前年
3.8%)で前年に比べ多かった。
一部で多発ほ場が認められた。
主要種はオンシツコナジラミであっ
た。
下旬の巡回調査では、発生ほ場率50.0
%(前年55.0%)、寄生花率3.2%(前年
8.4%)で前年並みであった。
主要種はヒラズハナアザミウマであっ
た。
中旬の巡回調査では、発生ほ場率0%
(平年0.9%)、発病株率0%(平年0.1
%)、1a当たりの越年り病株数0株(平
年0.1株)で平年並みであった。
下旬の巡回調査では、発生ほ場率0%
(平年1.6%)、発病株率0%(平年0.2
%)、1a当たりの越年り病株数0.0株
(平年0.8株)で平年並みであった。
二次感染株の初発生は、下関市豊田で
3月31日に認められ、平年(平年初発
生3月25日)に比べ遅かった。
【3月12日、13日県内一斉調査結果】
一斉調査(144地点)では、発生ほ場率
2.8%(平年3.1%)、1a当たり発病株
数0.22株(平年0.11株)で平年並みで
あった。
県内全域
甚
多
少
計
甚
中
少
計
5
5
20
30
10
5
40
55
県内全域
少
50
県内全域
少
1
コナジラミ類
アザミウマ類
タマネギ
調査ほ場数:28
べと病
3
県内全域
病害虫名
タマネギ
白色疫病
発生状況
発生地域
中旬の巡回調査では、発生ほ場率3.6% 県内全域
(平年4.3%)、発病株率0.1%(平年0.5
%)で平年に比べやや多かった。
下旬の巡回調査では、発生ほ場率7.1%
(平年8.0%)、発病株率0.1%(平年
0.7%)で平年並みであった。
【3月12日、13日県内一斉調査結果】
一斉調査(144地点)では、発生ほ場率
7.6%(平年11.7%)、1a当たり発病
株数0.7株(平年4.9株)で平年並みで
あった。
腐敗病
中旬の巡回調査では、発生ほ場率0%
県内全域
(平年1.1%)、発病株率0%(平年
0.0%)、1a当たり発病株数0株(平年
0.2株)で平年並みであった 。
下旬の巡回調査では、発生ほ場率3.6%
(平年1.1%)、発病株率0.1%(平年
0.1%)、1a当たり発病株数0.5株(平年
3.9株)で平年に比べやや多かった。
【3月12日、13日県内一斉調査結果】
一斉調査(144地点)では、発生ほ場率
6.3%(平年4.0%)、1a当たり発病株
数0.2株(平年0.2株)で平年に比べや
や多かった。
2015年3月
発生面積(ha)
少
15
少
8
中旬、下旬の巡回調査では、発生は認
められず平年並みであった。
【3月12日、13日県内一斉調査結果】
一斉調査(144地点)では、発生ほ場率
0%(平年0.9%)、1a当たり発病株数
0株(平年0.1株)で平年並みであっ
た。
ボトリチス属菌に 中旬の巡回調査では、発生ほ場率0%
よる葉枯れ症(白 (平年0.5%)、発病株率0%(平年0.1%)
で平年並みであった。
斑葉枯病)
下旬の巡回調査では、発生ほ場率0%
(平年1.3%)、発病株率0%(平年0.3%)
で平年並みであった。
-
-
-
-
さび病、萎黄病
-
-
軟腐病
中旬、下旬の巡回調査では、発生は認
められず平年並みであった。
4