平成17年度病害虫発生予報 第6号(9月予報) 平成17年8月30日 青 森 県 【概 要】 野菜: 露地ねぎのネギコガの発生量は津軽地域でやや多い、アブラナ科野菜のコナガの発生量 は南部地域でやや多いと予想される。その他の病害虫は平年並∼やや少ない発生と予想され る。 1 野 菜 病 害 虫 名 予 報 内 容 予 報 の 根 拠 発生地域 発生時期 発 生 量 県内全域 − やや少ない ①8月の発生量はやや少なかった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 (露地ねぎ) 県内全域 斑点性病害 (黒斑病・葉枯病) − 平 年 並 ①8月の発生量は平年よりやや少な かった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 (露地ねぎ) べ と 病 県内全域 − やや少ない ①8月の発生量はやや少なかった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 (露地ねぎ) ネギコガ 津軽地域 − やや多い 南部地域 − 平 年 並 ①8月の発生量は、津軽地域はやや 多く、南部地域は平年並であった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 (アブラナ科野菜) 津軽地域 コ ナ ガ − やや少ない 南部地域 − やや多い (ながいも) 葉 渋 病 県内全域 − 平 年 並 ①8月の発生量は平年並であった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 (ながいも) 炭 疽 病 県内全域 − 平 年 並 ①8月の発生量はやや少なかった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 (露地ねぎ) さ び 病 ①8月の発生量は、津軽地域は少な く、南部地域はやや多かった。 ②向こう1か月の気温は平年並か高 く、降水量は平年並の見込みである。 *予報の根拠内の気象は8月26日発表の1か月予報による。 ≪防除のポイント≫ <野菜> ○ ね ぎ 【 さ び 病 】 ① 夏期に低温多湿が続くと多発する傾向がある。 ② 多発してからの薬剤散布は効果が劣るため、発生が少ないうちから定期的に防除を実施する。 【 斑点性病害(黒斑病・葉枯病) 】 ① 降雨が多く、多湿な条件が続くと発生が多くなる。 ② 肥料切れや生育後期に草勢が衰えると多発しやすくなるので、適切な肥培管理に努める。 ③ 発生が認められたら定期的に防除を実施する。 ④ 被害茎葉は、伝染源となるので処分する。 【 べ と 病 】 ① 平均気温15∼20℃とやや冷涼で湿潤な天候が続くと発生が多くなる。 ② 連作畑及び排水不良畑に作付けした場合や日陰で通風しの悪い場所で発生しやすい。 ③ 発生が多くなってからの薬剤防除は効果があがりにくいので、発生初期の防除を徹底する。 ④ 被害茎葉は、伝染源となるので処分する。 【 ネギコガ 】 幼虫が葉裏に侵入してからでは薬剤効果が劣る。ネギアザミウマとの同時防除を兼ねて、成虫 発生期∼幼虫ふ化時に薬剤散布を行う。 ○ アブラナ科野菜 【 コナガ 】 ① 生育初期に発生すると被害が大きいので、定植時の薬剤防除を必ず実施する。 ② 老齢幼虫になると防除効果が劣るので、若齢幼虫のうちに防除する。 ③ 殺虫剤に対する抵抗性がつきやすいので、同一系統の薬剤を連用しない。 ④ 同時に発生するヨトウガ、モンシロチョウ及びウワバ類との同時防除を考慮して効率的な防除 を行う。 ○ ながいも 【 葉 渋 病 】 ① 温暖で雨が多いと発生しやすくなる。このため、梅雨期に雨が多いと多発しやすく、初夏∼盛 夏期にかけて急激に増加する。連作ほ場で、発生が多い傾向がある。 ② 発生初期から7∼10日おきに薬剤散布を行う。 【 炭 疽 病 】 ① いもの肥大が旺盛になり草勢が衰えてくる晩夏∼秋期に雨が多いと発生が多くなる。連作ほ場 で、発生が多い傾向にある。 ② 多発してから防除しても効果が劣ることから、早期発見に努め、発生初期から7∼10日おきに 2∼3回程度薬剤散布を行う。 ③ 薬剤散布を行う場合は、下葉にも十分薬剤がかかるようにし、地際茎葉部への感染を防止する。 《 農薬使用基準の厳守 》 農薬を使用する場合は、それぞれの農薬に定められている適用作物、使用回数、使用時期、 使用濃度を厳守する。使用回数については、含まれる成分によってその回数が制限されるの で、同一成分が含まれる剤の総使用回数を守る。また、使用者の責任として最新の「農薬登録 情報」を確認する。 予察情報は、アップルネットにも掲載されています 〔URL〕http://www.applenet.jp/ 病害虫に関する問合せ先 電話 青森県農林総合研究センター病害虫防除室 0172(52)9500 〃 畑作園芸試験場病害虫防除室 0176(53)7631 〃 りんご試験場病虫肥料部 0172(53)6132 〃 〃 県南果樹研究センター0178(62)4111 〃 フラワーセンター21あおもり生産技術部 017(728)8721 Fax 0172(53)3717 0176(51)8258 0172(52)5934 0178(62)4114 017(728)8727
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