電力システム工学 (Electric Power System Engineering) 628 1.担 当 者 2.授 業 目 3 年 次 前 期 選 2 単 択 位 川本俊治 標 本講義では,電力システムが高度に発達した大規模非線形制御システムであり,電気エネ ルギーの発生・輸送・分配・消費にいたる一連のプロセスであることをシステム工学の観 点で明確に把握させる.したがって電力システム工学はエネルギー工学の主要な分野とし て位置づけることができ,数学・物理および電気回路・電磁気学を基本として,従来の化 石燃料によるハードエネルギーと近年の自然エネルギーや燃料電池などによるソフトエネ ルギーを考慮した電力システムの諸問題に注目しながら電力システムを理解習得させる. まず電力システムを記述する単位法,回路網方程式の導出,潮流計算の方法を説明し,シ ステムの安定化に必要な制御器を最適制御を例に理解させる.次に安定度の考え方,解析 方法,等面積法,エネルギー関数法およびリアプノフ関数法を理解させ,負荷・不安定現 象などの問題解決を把握させる。 3.授 業 の 概 要 授業内容 (1)電力システムの概要について (3)電力回路網方程式の導出 (2)単位法とは何か (4)電力潮流の意味と計算 方法 (5)安定化の考え方と制御器の設計方法 (6)最適制御の理論とその設計方法 度と計算 方法 (9)等面積法の意味とその応用 成方法とその使い方 (7)電力システムの安定 ( 8 ) 安 定 度 の 解 析 方 法 と 具 体 例 (10)エネルギー関数の構 (11)リアプノフ関数の構成方法とその使い方 (12)負荷の特性と問題点 現象の発 生メカ ニ ズ ム (13)電圧不安定 ( 1 4 ) 最 近 の ト ピ ック ス (15)期末試験 4.テ キ ス ト 川本俊治 他:「電力システム工学」、オーム社(平成13年) 5.参 考 書 (1)関根泰次 他: 「電力系統工学」、コロナ社(昭和54年) (2)小向敏彦 他:「電力システム工学」、丸善(平成11年) 6.関 連 科 目 電気数学、電気回路Ⅰ・Ⅱ、エネルギー工学、電力工学 7.試 験 ・ 成 績 評 価 出席、演習、レポートおよび期末試験による総合評価
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