第9章 計画の推進に向けて 1 制度の周知・啓発 市広報、ホームページ、パンフレット、介護保険に関するガイドブック等を活用しながら、 各種情報の提供に努め、制度の趣旨普及を図ります。 また、介護サービス事業所の情報を、都道府県がインターネット等により公表する介護サー ビス情報公表制度の活用についても、利用者が介護サービスや事業所・施設を比較・検討しや すいよう、県と連携し推進していきます。 2 計画の達成状況の点検 計画の円滑な推進を図るため、善通寺市老人福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会等で 計画の達成状況を点検し、その結果に基づいて必要な対策を講じていきます。 3 高齢者保健福祉に関する行政等の体制 (1)保険財政の健全運営 介護保険制度の定着とともに、介護サービスを利用される方も増えており、給付費の伸びに 見合った介護保険料の設定を行います。 (2)適正な要介護認定 介護保険制度の安定運営のため、要介護認定の公平・公正さが確保され、迅速な判定が行え るように、認定調査員の研修などにより、資質の向上に努めます。また、より効率的で適正な 要介護認定システムの充実に努めます。 (3)介護保険料の適正納付の充実 保険料収納率向上のため、普通徴収者に対してより一層の口座振替の促進を図るとともに、 収納体制を充実していくことで、迅速かつ適正な収納の確保に努めます。 (4)利用者負担軽減制度の活用の促進 社会福祉法人等による利用者負担軽減制度についての趣旨を周知していきます。 64 (5)介護サービス事業者への指導・育成 ①居宅介護支援事業者への指導・育成 居宅介護支援事業者への指導・育成 介護支援専門員は、要介護者の在宅での生活を支援する重要な役割を担っており、今後とも、 居宅介護支援事業者には公正・中立な働きがより一層期待されることから、引き続き指導・育 成を行います。 ②その他サービス事業者への指導・育成 利用者に質の高いサービスが提供されるように、介護サービス事業者に対して各種研修会の 受講などを促進します。 また、利用者が適切に介護サービスを選択することが可能となるよう、すべての介護サービ ス事業者に介護サービスの内容や運営状況に関する情報の公開を促すなど、適正な事業運営の 推進を支援します。 (6)介護給付適正化 介護給付の適正化を図ることは、利用者に対する適切な介護サービスを確保することにより、 介護保険制度の信頼感を高めるとともに、介護給付費や介護保険料の増大を抑制することを通 じて、持続可能な制度の運営が実現されることにもなります。 そのため、①ケアプランチェック、②介護給付額通知、③認定調査状況チェック、④住宅改 修・福祉用具実態調査、⑤医療情報との突合といった介護給付適正化事業(主要5事業)など の取り組みを推進し、不要なサービスが提供されていないかの検証、制度趣旨や良質な事業展 開のために必要な情報の提供等により、利用者に適切なサービスを提供できる環境の整備を図 るとともに、介護給付費の適正化を図ります。 (7)地域包括支援センターの機能強化 高齢者の総合相談、権利擁護、介護予防のケアマネジメント及び地域ケア会議等を通じたケ アマネジメント支援等について、地域の最前線に立つことにより充実していきます。地域包括 ケアシステム構築へ向けた中核的機関として体制強化を図るとともに、実施する事業の評価を 行うことにより、適正な運営水準の確保に努めていきます。 (8)地域ケア会議の充実 高齢者の個別支援に関し、ネットワーク構築が必要と考えられる機関や人々、不足している 社会資源等を明らかにし、地域の関係機関等の相互の連携を高めるため、ケースごとの検討を 通じて、地域課題発見、地域づくり・資源開発や政策形成につなげる地域ケア会議を開催して いきます。 65 4 計画推進における人材育成 高齢者の増加に伴い、今後とも高齢者の保健福祉サービスに対するニーズは多様化すること が見込まれます。 国、県、事業者、その他関係団体と連携し、保健・医療・福祉に関連する人材の確保・育成 と質の向上を図ります。 また、地域ぐるみで元気な高齢者を増やし、いつまでも健やかに過ごせるよう、地域福祉を 担う住民のボランティア等の養成に努めます。 66
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