Field X-ray instrument

Field X-ray instrument
可搬 型 X 線 応力測 定装置
世界最小*の可搬 型 応 力測定装置
コンパクトデザイン
短時間測定
タッチ対応 PCとの
Wi-Fi 通信
2-D detectors
Debye-Scherrer
diffraction ring
ヘッドユニット部のサイズは114( W )x
新開発の半 導体 2 次 元 検出器と、単一
24 8(D)x 111
(H)mm、重 量 3kg の
入 射によって得られる1つのデバイ環を
筒 内 部が 測 定できるように設 計されて
り、 短 時 間 測 定 が 可 能 に なりました。
小型軽 量デ ザイン。内径 20 0 mm の円
います。
1
装置は付属のタッチ対応 P C からW i - Fi
接 続を用いて遠隔操 作できます。
利 用した 応 力解 析 法を用いることによ
一 般 的 な 試 料 で の 測 定 時 間 は 60 秒
です。
* 2014 年12月現在
試 料位置調整や測定も簡単・安心
試料観察用 CCDカメラと
レーザーマーカー
σ11
ワンタッチで測定から解析まで
測 定 箇 所はヘッドユニット部に
内 蔵された CCD カメラで撮 影
され 、タッチ対応 P C 上に表 示
σ22
されます。また、ヘッドユニッ
ト部に内蔵されたレーザーマー
カ ー が X 線 照 射 位 置 を 示 し、
暗 所での測 定時には白色 L ED
が 測 定 部を照らすので、観 察や試 料 位 置 調 整 が 容 易です。
測定箇所の画 像は測定・解 析データと共に保 存され 、レポー
トに添付されます。
測 定 条 件 の設 定はシンプルで 簡 単です。通常の 測 定では、
あらかじめプリセットされた測定条 件、物性パラメーターを
用いて、ワンタッチで測定から解 析まで行えます。
ヤング率 、ポアソン比 、Bragg 角などの物性 パラメーターは
ソフトウェアにプリセットされています。解 析時のオプション
として、応 力状 態モデル、L PA 補 正、波 長 成 分 補 正、バッ
クグランド補正方法などが選 択できます。
万全の安全 保安機能
サンプル
傾いていると
X線を照射しません
サンプル
距離が変わると
X線を照射しません
センサーを用いたアライメント調整
Smar tSite RS は、どこに持ち運 んでも安 心して使 用でき
るように設 計されています。3 軸 加 速 度センサーでヘッドユ
ニットの姿 勢 を、レーザー 変 位 計でカメラ長を常に監 視し
ているので、決められた条 件を満たさなければ X 線は照 射
試 料と検出器間の距 離(カメラ長)やX 線 入 射 角度は、レー
ザー変 位 計 や3 軸 加 速 度センサーを用いて計 測され 、タッ
できないようになっています。また、測定中に制限 範囲を超
えた場 合には、X 線の照射を直ちに中止します。
チ 対 応 P C 上に 表 示されます。画 面に 表 示されるガイドに
従えば、簡単にアライメント調 整ができます。
2
アプリケーション例
ショットピーニング処 理された鉄 鋼材料表面の残留応力評 価
ショットピーニング処 理によって材 料 表
面には大きな圧 縮 残 留応力が付与され
ま す。CCD カメラとレ ー ザ ーマーカー
LED
を 使 用して、測 定 位 置 調 整を行 います
( 図1)
。測 定・解 析 にはプリセットされ
X-ray
た測 定 条 件・材 料 パラメーターが 使 用
されます。2 次 元 検 出 器 で 測 定された
Laser
α- Fe 211 回折のデバイ環(図 2)は 6 0
図 2 2 次 元 検 出 器によって測 定された
α- F e 211 回 折のデバイ環
図1 ヘッドユニット部と試 料 の配 置
X-ray
秒の照射時間で得られたものです。得ら
れた1つのデバイ環 から各応力値を算出
するとともに、主 応 力σ1とσ2 が 算 出
Z
され 、CCD 試 料 画 像と重ねて 3 次 元 表
示され ます( 図 3)。測 定 結 果( 図 4)で
は残 留応力σ11とせん断応力σ12はそ
Y
れぞれ -1512 .1、-10 6. 2 MPaでした。
σ2
σ1
X
図 3 C C D 試 料 画 像と重 ねて 3 次 元 表 示された
主 応 力σ1,σ 2
図 4 残 留応 力測 定 結 果
用途および応用分野
応力評 価の対 象となる主な用途や応用分野です。
コンパクトデザインの装置なので、さまざまな試 料形 状に対応できます。
トレーサビリティ
機械校正試 料
測定のトレーサ
板・バルク・ばね・ギア・パイプなどの試 料を切断することなく、測定できます。
ビリティを確 保
試 料タイプ・応 用分 野 例
するため、機 械
校 正 用の試 料
ショットピーニング
●
●
多段ショットピーニング ● 高 硬 度ショットピーニング ● 微 粉ショットピーニング
温 間ショットピーニング ● ストレスショットピーニング
塑 性 加工
●
鍛 造 ● 押出し ● 圧 延 ● 引抜き ● 切削 ● プレス
一般熱処理
●
焼 入れ ● 焼 鈍
溶 接 研 削 ,研磨 表 面改 質 プラント・インフラのメンテナンス
が付属していま
す。機 械 校 正試 料には、粉末 鉄 鋼材料、
バルク鉄 鋼 材料、蛍 光 粉末の 3 つが含
まれます。
粉末 鉄 鋼材料はゼロ応力を、バルク鉄
鋼材料はあらかじめ付与された約 -100
〜 -200 MPa の 残 留応 力の絶 対 値を、
蛍 光 粉末は X 線 照射位置とX 線 照射 径
サイズを確 認するために用いられます。
3
残留オーステナイトアタッチメント
PSD アタッチメント
P SDアタッチメントは、残留オーステナイト定量 測定専用の検
出 器で、ヘッドユニットの先 端 部に取り付ける構 造になってい
ます。ヘッドユニットに搭載されている半 導体 2 次 元 検出器で
α - Fe211 回 折を測 定し、P SD アタッチメントでγ - Fe220
回折を測定し、それらの積 分 強 度 比から残 留オーステナイト
の 体 積 分 率を算出します。また、α相、γ相の各 回 折線を同
時に測定できます。
残留オーステナイト測定例
測定前
測定後
高 炭 素 鋼 の 焼 入 れ 等 で 生 成 する 残 留
オーステナイトは、鋼の 機 械 的 性 質に
大きな影 響を及ぼ すため、材料に存 在
する残 留オーステナイトの 体 積 分 率を
定 量 的に評 価 する必 要が あります。本
装 置では、材料 表 面の 残 留オーステナ
イトの 体 積 分 率(vol .%)は、約 6 0 秒
で測定可能です。
α・γ相のプロファイル測定結果
測定 終了後、自動的に解 析され測定 結
果が得られます。自動的にプロファイル
フィッティング を行うことで、ユーザー
による解 析パラメーター の設 定ミスや
測定結果の誤 差が 抑えられます。
α - F e211のプロファイル 結 果 表 示
(2 次 元 検 出 器で 測 定 )
γ- Fe2 2 0 のプロファイル 結 果 表 示
(P S D アタッチメントで 測 定 )
実測データプロファイル, フィッティングプロファイルタッチ対応
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遮蔽ボックス / カート / バッテリー
遮蔽ボックス
ヘッドユニットを遮 蔽ボックス内部に格
納 することで、外 部 への 漏 洩 X 線 量を
L A M P ボタン
遮 蔽ボックス内の L ED 照明の O N/O F F
1.0 μSv/h 以下に抑えることができま
DOOR ボタン
ロック方式を採用しているので安全性が
す。また、
ドアが閉じられた状態でのみ、
X 線の発生・照射が可能になるインター
ドアのロック、ロック解除をするためのボタン。 ボタンを押して、解 除しないとドアが 開けられ
ない。ロックが 解 除 されてい る 場 合 は、X 線
が 発 生できない。
ドアの開閉とアプリケーションソフトウェアとの連 動
確保されています。遮蔽ボックスを使用
することで X 線作業主任者の選任、X 線
管理区域の指定が不要となります。
最大試 料サイズ
[ S t a r t] ボタン
使 用不 可能
ドアが閉まっている状態を
知らせるアイコン(正常)
ドアが開いている状態を
知らせるアイコン
ドアが開いている状態
ドアが開いている状 態なので、測定(X 線の発 生)は
できない
カート
D
H
最 大試 料寸 法:
200( W )× 200(D)× 240(H)mm
バッテリー
屋内での移動を簡便にします。カート天
装置はオプションのバッテリーによって
源ユニットを設 置できます。
電 源 を 用 意していただく必 要 は ありま
板 上にヘッドユニット、カート下 部に電
また、カート天板 上に遮 蔽ボックスも設
置できます。カートには引き出しとテー
ブルが備え付けられており、付属品の収
納 やタッチ対 応 P C の設 置 が できます。
また、カート後 方にはケーブルフックが
5つ備えられているため、
ケーブルもスッ
キリと収 納でき、カートに全てのシステ
ムがコンパクトにまとめられます。
5
W
駆 動 することが で きま す。 現 場 で AC
せん。
仕様・ユーティリティ
本体 装置 仕 様
ヘッドユニット部(ボールジョイント含まず )
114(W)x 24 8(D)x 111
(H)mm
電 源ユニット
230(W)x 470(D)x 460(H)mm 質量約 20 kg
質量約 3 kg、ケーブル 長 5m
収 納ケース
798(W)x 595(D)x 64 4(H)mm 質 量 約 32 kg キャスター付き(ロック機 構 付き) 残 留応 力測 定・解 析
測定対象
鉄 鋼 材料 、アルミニウム
応力解 析 法
一 般 法(リガクオリジナル)
応力モデル
2 軸 応力
X線源
Cr 30 kV - 50 W
X 線 入 射 角度 ψ0
35°
X線照射径
φ1 mm(コリメーターあり)、φ2 mm(コリメーターなし)
測 定時 間
約 60 秒
検出器
高 速 半 導 体 2 次 元 検 出 器*
検 出 器サイズ
2 x(38 .5 x 19. 3 mm)
2θ 測 角範 囲
145° 〜 165°
カメラ長
45 mm
操作環境
ホストP C
W indows 8 .1 Pro タッチ対応 P C
通信
無 線( W i - Fi)/ 有 線(オプション)
設 置 環 境 、ユーティリティ、安 全 機 構
環 境 対応
防塵 仕 様
温度
-10 〜 + 5 0 ℃ 、変 動 幅 ± 4℃ 以下
湿度
1 〜 70 % R.H. 、変 動幅 ±10 % R.H. 以下
電源供給
1φ AC10 0 – 24 0 V±10 % 1.5 A(AC10 0V使用時) 最大負荷時 150 W 50/60 Hz± 1 % 接 地 付きコンセント
もしくはバッテリー(オプション)
安全機構
3 軸 加 速 度 センサー、レーザー 変 位 計を用いた安 全 保 安 機 構 / 緊 急停止 スイッチ / 安 全 キー
PSD アタッチメント
検出器
半 導 体1次 元 検出器
寸法
146(W)× 135(D)× 173(H)mm
質量
1.4 kg
所 要電 源
1φ AC10 0 – 24 0 V±10 % 0.2 A(AC10 0 V使 用時) 約20 W 50/60 Hz± 1 % 接 地付きコンセント
遮蔽ボックス
方式
X 線 発 生装置 連 動型インターロック方 式
漏洩X線線量
1.0 μSv/h以下
寸法
566(W)× 678(D)× 570(H)mm
試 料寸 法
最 大 20 0(W)× 20 0(D)× 24 0(H)mm
質量
37 kg
所 要電 源
1φ AC10 0 – 24 0 V±10 % 0.2 A(AC10 0 V使 用時) 約20 W 50/60 Hz± 1 % 接 地付きコンセント
カート
使 用環 境
屋内限 定
耐荷重
150 kg
寸法
725(W)× 755(D)× 862(H)mm
質量
37 kg
* 本製品は、Department of Measurement and Electronics, AGH University of Science and Technology(ポーランド)
と
株式会社リガクが共同開発しています。
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Field X-ray instrument
www.Rigaku.com
C JD 6 46C /141220NS