番外編 法音寺歴史講演会を 開催しました や、法音寺を含めた生石山の周辺は、平安時代前期か ら中期の古い仏像が集中する重要な地域であると指摘 されました。 法音寺本堂については、柱の上だけではなく、柱と 柱の間にも組物があったり、厨子 (ずし)の垂木は扇 子のように放射状に配置される構造であるなど、真言 宗の仏堂でありながら、禅宗の特徴がみられることが 特徴であると建物の見所を説明いただきました。 寺本堂の修理現場を公開しました。参加者の方々は、 講演会終了後は、修理が大詰めに近づいている法音 史を考える講演会を開催しました。当日は、町内外から 修理に使用されている独特の道具やカヤを手にした 去る2月 日(土)、岩倉公民館において、法音寺の歴 約100名の参加者があり、仏像や建物の専門家の講演 り、普段見ることがほとんどないかやぶき作業の様子 十一面観 音 や 伝 釈 されました。また、 特徴であ る と 指 摘 古いとい う こ と が 像がご本 尊 よ り も しく、そ の 他 の 仏 はご本尊 が 一 番 新 れたものが運ばれてきた可能性があることや、年代的に 後期の典型的な作であり、当時の都である平安京で作ら 越 しの 際 は お 立 で、 お 近 く に お と と 思いま すの 姿 が 見 られるこ ら れ た 真 新 しい 屋 根 がふき 替 え 理工事も完成し、 法 音 寺 本 堂の 修 に 届 く 頃 に は、 本 号がお手元 を間近で見学いただきました。 迦如来坐 像 は 、 平 ●〒643‐0021 和歌山県有田郡有田川町下津野 2018 - 4 ●有田川町役場総務課 TEL 0737 − 52 − 2111 ち寄り下さい。 で、有田 川 中 ・ 上 流域では 最 古 級 の 有田川 ものであること 広報 2015.4 vol.112 安時代前 期 の も の 法音寺の仏像は、ご本尊の阿弥陀如来坐像が平安時代 内容に熱 心 に 耳 を 傾 け て い ま し た 。 28
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