内閣府北方対策本部の「北方領土教育の在り方等調査」に対する申し入れ

2015年9月 日
立
学校長
学校
様
宇治久世教職員組合
執行委員長 上谷 聡
学校分会
分会長
内閣府北方対策本部の「北方領土教育の在り方等調査」に対する申し入れ
日頃は、子どもと教育のために尽力されていることに敬意を表します。
さて、内閣府北方対策本部が、8 月 7 日、各都道府県、各指定都市の教育委員会指導事務主管課長、
各都道府県私立学校主管課長等に宛てて「平成 27 年度北方領土教育の在り方等調査に係る小学校・中
学校・中等教育学校・高等学校への事前案内と協力依頼について」とする文書を発出しました。この依
頼を受けて、府教委は各地教委に対し「協力依頼」の文書を発出しました。
教育は、人格の完成を目的として行われるものであり、その内容については、真理・真実にもとづく
ものであること、行政権力の関わりは抑制的であること(旭川学テ訴訟最高裁判決)が求められていま
す。しかし、今回の調査は、①学校教育の主管官庁ではない内閣府の一部署が都道府県教育委員会や指
定都市教育委員会などの担当課長宛に直接文書を発出するなど地方教育行政に直接介入しようとする
ものであること、②「北方領土」に関わる歴史的事実に対する認識について政府見解にそって教育活動
をすすめるためのものとなっていること、③記入した教員の学校名、氏名、性別、年齢まで記入するも
のとなっていることなど、多くの問題点を持っています。
以上のことより、以下のように申し入れるものです。
記
1.今回の調査について、各担当者に対し無理に回答を求めたり、回答を促すような指示は一切出さな
いこと。
以上