(別ウィンドウで開きます)(PDF:796KB)

柏崎市防災情報通信システム整備基本構想策定支援業務
委
託
仕
様
平成27年4月
柏
崎
市
書
第1章
総
則
第1条 事業の名称
本業務の名称は、
「柏崎市防災情報通信システム整備基本構想策定支援業務委託」とする。
第2条 目的
本業務は、委託者が現在整備しているアナログ防災行政無線を解消するため、デジタル
防災行政無線をはじめとする災害情報伝達手段の導入可能性を調査、分析、比較検討し、
最も有効かつ将来効果の高い防災情報通信システムを新たに整備する基本構想策定を支援
することを目的とする。
第3条 業務場所
柏崎市内一円及び信越総合通信局
第4条 履行期間
契約締結の日から平成28年1月31日までとする。
第5条 業務内容
本業務の内容は、次のとおりとする。
⑴
既設防災行政無線設備の把握
⑵
整備方針の検討、策定
⑶
システム構成の検討
⑷
関連機関との協議用資料の作成、協議
⑸
整備計画の策定
⑹
整備計画推進に伴う課題の抽出
第6条 管理技術者の配置
本業務の管理技術者は、次のすべての要件を満たす者とし、契約締結後速やかに委託者
へ確認できる書類を提出するものとする。
⑴
技術士(総合管理部門-電気電子、電気電子部門)又はRCCM(電気電子)いずれ
かの資格を有する者
⑵
平成17年4月1日から平成27年3月31日までに完了した業務において、同種業
務(都道府県又は市町村の防災行政無線等に係る基本構想、整備計画又は基本設計を行
った業務)の実績を有する者
⑶
平成27年4月1日現在の手持ち業務量の契約金額が4億円未満かつ10件未満であ
る者。ただし、手持ち業務とは、管理技術者、主任技術者又は担当技術者となっている
契約金額が500万円以上の業務をいう。
⑷
受託者と直接的な雇用関係にある者とする。
-1-
第7条 照査技術者の配置
本業務の照査技術者は、次のすべての要件を満たす者とし、契約締結後速やかに委託者
へ確認できる書類を提出するものとする。
⑴
技術士(総合管理部門-電気電子、電気電子部門)又はRCCM(電気電子)いずれ
かの資格を有する者
⑵
平成17年4月1日から平成27年3月31日までに完了した業務において、同種業
務(都道府県又は市町村の防災行政無線等に係る基本構想、整備計画又は基本設計を行
った業務)の実績を有する者
⑶
受託者と直接的な雇用関係にある者とする。
第8条 成果物の提出
⑴
納入品(納入期限:平成27年9月30日)
①
基本構想書(案)
A4版ファイル綴じ3部
②
基本構想書(案)概要版
同上
③
打合せ記録
1部
④
上記①~③の電子データ
CD2部
※電子データは編集可能な形式とすること。
⑤
⑵
その他柏崎市が別途指示する資料
納入品(納入期限:平成28年1月31日)
①
基本構想書
A4版ファイル綴じ3部
②
基本構想書概要版
同上
③
電波伝搬シミュレーション調査結果
同上
④
信越総合通信局向け説明資料
同上
⑤
基本設計書
同上
⑥
実施要領又は入札説明書
同上
⑦
評価基準書
同上
⑧
評価項目一覧
同上
⑨
整備・運用費用算定書
同上
⑩
打合せ記録
1部
⑪
上記①~⑩の電子データ
CD2部
※ 電子データは編集可能な形式とすること。
⑫
⑶
その他柏崎市が別途指示する資料
納入先
柏崎市市民生活部防災・原子力課防災係
第9条 再委託
本業務の受託者は、設計業務等における総合的企画、業務遂行管理、手法の決定及び技
術的判断、解析業務における手法の決定及び技術的判断に係る部分については、再委託す
-2-
ることができない。
なお、再委託する場合は、再委託先、再委託の内容、再委託の金額について事前に委託
者と協議を行うものとする。ただし、再委託の金額は、契約金額の3分の1を超えてはな
らない。
第2章
検討仕様
第10条 設備概要
柏崎市における現状の設備概要は、次のとおりである。
⑴
固定系
①
中継局
3局(西山局、高柳局、米山局)
②
再送信局
2局(大崎局、大坪局)
③
旧柏崎エリア
326局(アナログ波)
④
旧高柳エリア
20局(アナログ波)
⑤
旧西山エリア
36局(デジタル波)
⑵
計382局
移動系
①
旧柏崎市(5、10W
②
旧高柳町(10W 153.61MHz)
18局
③
旧西山町(10W 466.2375MHz)
20局
⑶
151.47MHz)
86局
計124局
戸別受信機(平成26年10月末現在)
①
旧柏崎エリア
②
旧高柳エリア
③
旧西山エリア
35,230台(一般世帯22,969台)
980台(一般世帯
797台)
2,203台(一般世帯 1,959台) 計38,413台
第11条 検討条件
本業務の検討に当たっては、次の事項に留意するものとする。
⑴
設備整備の目的を十分把握し、確実に情報の伝送が行えること。
⑵
運用体制を十分把握し、全体システム構成、整備工程、手法を構築すること。
⑶
基本設計を行う際の課題を抽出すること。
⑷
製造メーカ及び施工業者を特定するような記載、表記はしないこと。
第12条 関係法令及び準拠規格、基準等
本業務の基本構想に当たっては、契約書及び仕様書に定めるもののほか、次の関係法令
に従って検討を行うものとする。
⑴
電波法
⑵
有線電気通信法
-3-
⑶
電気通信事業法
⑷
電気通信設備工事共通仕様書
⑸
電気設備技術基準
⑹
建築設備設計基準及び同要領
⑺
配電規程
⑻
内線規程
⑼
電気通信施設設計要領(案)及び同解説(通信編)
⑽
光ファイバケーブル施工要領及び同解説
⑾
通信鉄塔設計要領及び同解説
⑿
通信鉄塔・局舎耐震診断基準(案)及び同解説
⒀
電子情報通信ハンドブック
⒁
無線工学ハンドブック
⒂
電気通信施設設計要領(案)及び同解説(情報通信システム編)
⒃
その他関連法令、規格、基準
第13条 検討内容
本業務の検討内容は次の⑴から⒀のとおりとし、必要に応じ柏崎市と協議により、関連
事項の検討を実施するものとする。なお、⑴から⑺までを平成27年9月30日までに、
⑻から⒀までを平成28年1月31日までに実施すること。また、本条に示したものより
も優れた検討内容・方法等があれば、積極的な提案を期待する。
⑴
柏崎市における防災情報通信システムを取り巻く現況調査
柏崎市防災情報通信システムの基本構想を検討するに当たり、参考とすべき次の事項
等を調査すること。具体的な調査項目、調査手順等は、受託者の提案に基づき双方協議
の上、柏崎市が決定する。
①
人口・地域
②
気候・地形
③
災害等リスク
④
コミュニティFM(FMピッカラ)の現況
⑤
ネットワーク整備状況
⑥
庁舎移転の動向
⑦
その他柏崎市が指示する事項
⑵
柏崎市における防災情報通信システムの現状調査
既設防災行政無線設備、その他の防災情報発信手段(エリアメール、市公式ホームペ
ージ等)について、必要な資料、図面など関連情報を収集するなどして、次の事項等を
調査すること。具体的な調査項目、調査手順等は、受託者の提案に基づき双方協議の上、
柏崎市が決定する。
①
整備の経緯
②
設備の現況
-4-
③
整備・運用コスト
④
整備・運用事業者
⑤
その他柏崎市が指示する事項
⑶
柏崎市の防災情報通信システムにおける課題整理
前述⑴⑵の調査結果を踏まえ、柏崎市の防災情報通信システムにおける課題を整理す
ること。防災情報通信システムに係る一般的な課題を整理するのではなく、柏崎市の現
状を踏まえた課題を整理すること。また、技術面のみならず、信頼性、安全性、運用性、
経済性等、幅広い側面から課題を整理すること。
⑷
国・地方公共団体における防災情報通信システムに係る動向調査
前述⑴⑵⑶における現状と課題の整理結果を踏まえ、今後柏崎市が防災情報通信シス
テムを整備する上で踏まえるべき国等の関連施策、及び関連法制度を調査すること。次
の施策・法制度等が想定されるが、具体的な調査対象施策・法制度は、受託者の提案に
基づき双方協議の上、柏崎市が決定する。
①
防災行政無線デジタル化
②
戸別受信機低廉化
③
SAQ 2 JAPAN PROJECT/観光・防災Wi-Fiステーション整備事
業
④
地域BWA
⑤
VHF帯デジタルSTL/TTL
⑥
マイナンバー制度(社会保障・税番号制度)
⑦
活用しうる補助金・助成金
⑧
関連法制度
⑨
その他柏崎市が指示する施策・法制度
また、今後柏崎市が防災情報通信システムを整備する上で、参考となりうる他地方公
共団体における先進事例を調査すること。文献等により予備的・網羅的に調査を実施し
た上で、特に参考となる事例4件程度を対象に、現地ヒアリング調査を実施すること。
具体的な調査対象団体、調査項目等は、受託者の提案に基づき双方協議の上、柏崎市が
決定する。前述⑶で整理した課題の解決に参考となる事例を選定すること。
現地ヒアリング調査の対象団体については、愛媛県内市1団体、滋賀県内市1団体を
含めることを予定している(変更もありうる)。また、原則として柏崎市職員の同行を想
定すること。
⑸
防災情報通信システムに係る技術動向調査
前述⑴⑵⑶における現状と課題の整理結果を踏まえ、今後柏崎市が防災情報通信シス
テムを整備する上で踏まえるべき、関連技術動向を調査すること。次の技術が想定され
るが、具体的な調査対象技術、調査項目、調査方法等は、受託者の提案に基づき双方協
議の上、柏崎市が決定する。
①
防災行政無線(管制卓設備、中継設備、個別受信機、屋外拡声器等)
②
コミュニティFM/緊急告知FMラジオ
-5-
③
WiFi/WiMAX
④
スマートフォン・タブレットアプリ(エリアメール、防災アプリ、SNS等)
⑤
大型文字表示板
⑥
カメラ監視システム
⑦
情報伝達手段の変換技術(テキスト←→FM音声等)
⑧
その他柏崎市が指示する技術
⑹
柏崎市の防災情報通信システムにおける論点整理
前述⑴から⑸の結果を総合的に分析し、基本構想を策定するに当たり検討すべき論点
を整理すること。後述⑺及び⑽で策定する基本構想に盛り込むべき各事項について、柏
崎市が適切に意思決定できるよう、各種の比較検討材料を提供すること。
特に、防災情報通信システムの実現方針については、FM放送主体、携帯IP通信主
体、デジタル無線主体を含め、3~4程度の案を整理し、次の事項等について比較検討
すること。
①
メリット、デメリット
※
実現性、安全性、信頼性、施工性、運用性等について整理すること。
※
実現性については、民間通信事業者回線の利用可否も考慮すること。
②
整備コスト、運用コスト
※
メーカ複数者より超概算見積を取得するなどして、整備コストと運用コストを試
算すること。
※
活用しうる補助金・助成金等を考慮すること。
③
課題と解決策
④
その他柏崎市が指示する事項
なお、論点整理に当たっては、柏崎市における情報産業振興に留意すること。防災情
報通信システムの整備・運用に当たり、柏崎市の情報産業振興に資する方策があれば、
積極的な提案を期待する。
⑺
柏崎市防災情報通信システム整備基本構想(案)の作成
柏崎市は、前述⑹にて整理された実現方針等の各論点について、比較検討材料等を参
考としながら意思決定する。それをもとに、柏崎市防災情報通信システム整備基本構想
の案を取りまとめること。また、基本構想(案)について、市民、信越総合通信局、庁
内関係部門などへ効果的・効率的に説明できるようにするため、基本構想書の概要版を
作成すること。
基本構想には、前述⑴から⑹までの各種調査結果、課題整理結果、論点整理結果等を
網羅的に盛り込むこと。また、検討結果のみならず、比較検討の経緯なども盛り込み、
そのような検討結果となった理由・根拠も含め、庁内外の関係者が理解できる内容とす
ること。
基本構想に盛り込む事項としては、次のものなどが想定されるが、具体的な事項につ
いては、受託者の提案に基づき双方協議の上、柏崎市が決定する。
①
柏崎市における防災情報通信システムを取り巻く現況
-6-
※
②
前述⑴の調査結果を取りまとめる。
柏崎市における防災情報通信システムの現状と課題
※
③
前述⑵⑶の調査・整理結果を取りまとめる。
国・地方公共団体における防災情報通信システムに係る動向
※
④
前述⑷の調査結果を取りまとめる。
防災情報通信システムに係る技術動向
※
⑤
前述⑸の調査結果を取りまとめる。
柏崎市防災情報通信システムの整備方針
※
⑥
前述⑹の論点整理に基づき検討した結果を取りまとめる。
柏崎市防災情報通信システムの実現方針
※
前述⑹にて、FM放送主体、携帯IP通信主体、デジタル無線主体を含め、3~
4程度の案を整理した上で比較検討した結果を取りまとめる。
⑦
柏崎市防災情報通信システムの運用方針
※
前述⑹の論点整理に基づき、戸別受信機の運用・メンテナンスの方針等を取りま
とめる。
⑧
柏崎市における災害対策本部機能のあり方
⑨
柏崎市における防災情報通信システムを活用した行政情報発信のあり方
⑩
庁舎移転を踏まえた整備スケジュール案
※
平成32年度に予定している庁舎移転を踏まえた整備スケジュール案を取りまと
める。
⑪
事業スキーム案
※
整備、運用における事業者構成(例えば、設計・施工事業者、監理事業者、運用
事業者、戸別受信機提供事業者、戸別受信機運用事業者等)のあり方を取りまとめ
る。設計・施工を一括とするか分離とするかについても整理すること。柏崎市の情
報産業振興に留意すること。
⑫
課題と解決の方向性
⑬
整備・運用費用試算
⑭
その他柏崎市が指示する事項
⑻
電波伝搬シミュレーション調査
デジタル無線を活用する想定の場合には、電波伝搬シミュレーション調査を実施する
こと。信越総合通信局向け説明資料の一環として作成するものであるため、この段階で
はシミュレーションソフトウェア等を使用した論理的なシミュレーションで差し支えな
い。
(別途必要に応じて、平成28年度以降、現地調査を含めたより詳細な電波伝搬調査
を実施する予定である。
)
⑼
信越総合通信局との調整支援
前述⑺で取りまとめた基本構想(案)について、信越総合通信局との調整を支援する
こと。柏崎市からの指示に基づき、信越総合通信局へ説明するための各種補足資料の作
成等を行うこと。
-7-
⑽
柏崎市防災情報通信システム整備基本構想の策定支援
柏崎市は、前述⑺にて取りまとめた基本構想(案)について、市民、信越総合通信局、
庁内関係部門などと合意形成を図り、必要に応じて意見を反映させながら、基本構想を
策定する。受託者は、柏崎市が行う基本構想(案)の合意形成、意思決定を支援するこ
と。柏崎市からの指示に基づき、関係者へ説明するための各種補足資料の作成等を行う
とともに、関係者の意見を反映し、基本構想書、基本構想書概要版の修正を行うこと。
⑾
柏崎市防災情報通信システム基本設計書の作成
前述⑽で取りまとめた基本構想に基づき、柏崎市防災情報通信システムの基本設計書
を作成すること。基本設計書の作成目的は次のとおりである。
①
平成28年度以降に実施する設計・施工のインプット情報とする。
②
平成28年度以降に実施する設計・施工等事業者の調達における仕様書とする。
③
平成32年度に予定している庁舎移転の設計におけるインプット情報とする。
基本設計書に記載する事項は、上記の目的のため必要十分なものとし、受託者の提案
に基づき双方協議の上、柏崎市が決定する。
なお、基本設計書を作成するに当たっては、特定の設計・施工事業者に有利とならな
いよう中立性を確保すること。中立性確保のための何らかの方策を実施すること(例え
ば、RFI[情報提供招請]の実施、中立的な第三者機関による基本設計書の妥当性評
価の実施等)
。
⑿
柏崎市防災情報通信システム整備の調達に係る評価基準等の作成
平成28年度に実施する柏崎市防災情報通信システムの設計・施工等の調達のため、
次の資料を作成すること。
①
実施要領(プロポーザルの場合)、又は入札説明書(入札の場合)
②
評価基準書
③
評価項目一覧
前述⑽で取りまとめた基本構想に示された事業スキームに基づき、平成28年度に調
達を実施する予定の全ての案件について、上記の資料を作成すること。
なお、上記資料の作成に当たっては、特定の設計・施工事業者に有利とならないよう
中立性を確保すること。
⒀
柏崎市防災情報通信システムの概算整備・運用費用の算定
前述⑾において取りまとめた基本設計書に基づき、柏崎市防災情報通信システムの概
算整備・運用費用を算定すること。ここで算定した費用は、今後の柏崎市における財政
計画、予算要求の参考とするとともに、平成28年度に実施予定の設計・施工等事業者
の調達における上限価格・予定価格の参考とする。このため、見積費目を定めた上で、
複数メーカより概算見積を取得し、見積内訳等を十分精査した上で費用を算定すること。
前述⑹の論点整理においても、実現方針案ごとに超概算見積を取得するが、ここでは、
基本設計書に基づき、より精度の高い費用算定を行うものである。
-8-
-9-