平成 26年度 全放連研究方針

平成 26年度 全放連研究方針
テーマ「生きる力をはぐくみ 未来を拓く 放送教育」
近年,
「生きる力をはぐくむ」ことを理念としたさまざまな教育改革が行われ,
知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成に向けた取り組み
が各園・校で進んでいる。
一方,学校放送番組や電子黒板を活用した学習も,日常的な教育活動として位
置づけられ,様々な教育効果を生み出している。高画質・高音質の情報は,感動
を基にした人・社会・自然への興味・関心を高め,主体的な学びへの心を揺り動
かす。私たち教師は,こうした教育環境やメディア環境の変化を積極的に受け止
め,放送番組のもつ教育特性を生かした教育活動を旺盛に進めなければならない
と考える。その際,
「幼児・児童・生徒を主体にした保育・授業」を進めるべきで
あるという伝統的な放送教育の理念を大切にしなければならない。
全放連はこれまで,時代が求める諸課題について,研究プロジェクトを立ち上
げて,社会や教育界のニーズに合わせたテーマを設定し,実践研究を進めてきた。
そして今年度も,これまでの研究の成果を継承しつつ実践研究を積み重ねること
にした。教育の情報化,社会のデジタル化等,様々な時代の変化の中においても,
先にも記したとおり「幼児・児童・生徒を主体にした保育・授業」すなわち「子
どもたちが生き生きと学ぶには,どうすべきか」という問いに対して,全放連が
これまで大切にしてきた理念をとおして実証していきたいと考えている。
以上のように,全放連は,未来を担う子ども達が豊かな個性と生きる力を身に
付ける重要性をあらためて確認し,今年度より「生きる力をはぐくみ 未来を拓く
放送教育」をテーマとして掲げ,全国大会・各ブロック研究大会,全国各地での
放送教育実践の中で,研究テーマの具現化を求めて,放送学習の在り方を日々の
実践を通して今後も明らかにしていきたい。そして,その成果を全国大会・ブロ
ック研究大会,全放連ウェブサイト「放送教育ネットワーク」などを通して全国
により広げていきたいと考えている。
また,中学校・高校放送コンテストの実施を通して,美しく豊かな日本語を大
切にする心情の育成,話す力や表現する力の向上など,全放連が求める,子ども
達の姿を検証していきたいと考える。
こうした取り組みを通して,放送番組を活用した学習が全国の多くの学校で実
践されることを期待し,今年度の研究及び全放連としての活動を進めることと
する。
全放連は,全国の放送教育研究が時代の要請に応え,充実した研究活動が活発
に推進されるための必要な役割を果たしていく。