次世代エネルギーパーク計画書;pdf

次世代エネルギーパーク計画書
1.計画名称
三重県次世代エネルギーパーク
2.所在地
三重県内各地
3.計画策定主体
三重県 雇用経済部 エネルギー政策課
担当 水谷
4.実施運営主体
Tel.059-224-2316
Fax059-224-3024
三重県
5.計画概要
(1)計画のコンセプト
平成24年3月に策定された「三重県新エネルギービジョン」では、県民や事業者等の地球環境問
題への関心の高まりとともに、東日本大震災以降は自立分散型エネルギー確保としても新エネル
ギーへの関心は高まっており、これを推し進め、新エネルギーの導入につなげるために、さまざま
な機会を捉え、情報提供や普及啓発活動を展開することとしています。
新エネルギーの導入促進にあたっては、行政だけでなく、県民、事業者、NPOなどさまざまな主
体と連携を図りながら、各地域において情報発信や新エネルギー導入をリードしていく人材、組織
の育成を図ることとしており、 また、市町や事業者などの参画を図り、「三重県次世代エネルギー
パーク」を充実させるとともに、これを活用して次世代を担う子どもたちへの環境・エネルギーに関
する学習、教育を推進していくこととしています。
【地域特性等の特色や創意工夫】
三重県には既に数多くの新エネルギー設備が導入されており、将来計画も県内地域ごとに多数
存在しています。
〔太陽光発電〕
三重県は比較的日照条件に恵まれていることなどから全県的に積極的な利用が期待されます。
〔風力発電〕
NEDOの全国風況マップからの分析では、県全体の概ね 1/3 の地域で風況が良いと見込まれて
います。特に青山高原や伊勢志摩地域などは風力発電の適地として、民間企業が比較的規模の大
きいウインドファームを前提とした風況調査を実施している事例が複数みられます。
〔バイオマスエネルギー〕
三重県は県土の 3 分の 2 を森林が占めており、未利用の木質バイオマスを利用した発電・熱利用
の導入が進められています。
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これら施設を所有する事業者と連携の上、パークの施設として登録し、見学にふさわしい枠組み
を整備します。
また、個々の施設を有機的に連携させることによって、三重県の地域産業や観光、経済の活性化
などへも繋げます。
【地域住民等国民各層の理解増進を促進するための、立地上の位置づけその他の工夫】
三重県は南北に長く、地形や気候などの自然環境が変化に富んでおり、それぞれの地域に適合
した産業や企業活動などが営まれています。多くの県民が見学できるように、地域ごとで実際に導
入されている新エネルギーの施設を、間近に体感することにより、それぞれの新エネルギーの特
徴や有用性、また次世代に向けたエネルギーの課題について理解を深め、新エネルギーの普及啓
発、導入促進を図ります。
(2)計画の全体像
運営主体として三重県雇用経済部エネルギー政策課が、三重県エネルギー対策本部などを通
じ、関係機関(県関係部局、関係市町、事業者等)と連携しつつ、以下の取組を進めます。
●ホームページやパンフレットの作成
三重県内各地に存在する主な新エネルギー施設について、「県民が見て親しみやすい」、ホーム
ページやパンフレットを作成します。
特にホームページにおいて、新エネルギーの紹介、三重県内各地に存在する主な新エネルギー
施設のマップや一覧表を記載し、スマートフォンなど携帯端末を最大限活用していただき、県民や
観光目的で三重県を訪れる方に実際に各施設を周ってもらうことで、新エネルギーを「見て触れる
機会」を設け、理解を深めていただきます。
また、市町、事業者と協働し、新エネルギーの普及啓発に努めます。
●事業の拡大
新エネルギーの施設の立地に合わせて、その施設を活用した地域貢献施設の整備に係る費用
の一部を補助することで、新エネルギーの導入を促進するとともに、 関係者及び地域住民のエネ
ルギー問題等に対する意識の高揚を図るため、次世代エネルギーパークとしての登録を行ってお
り、今後も市町や事業者の参画を進め、引き続き次世代エネルギーパークの拡大を図っていきま
す。
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●教育との連携
ホームページやパンフレットは、小中学校の社会科見学又は低炭素革命に向けた環境教育資料
などとして活用できるよう、県内各地に存在する主な新エネルギー施設を簡潔にマップ化し、施設
の一覧表を記載するとともに、新エネルギーの紹介やその重要性を啓発する内容としています。
●観光との連携
観光目的で三重県を訪れる方に各施設を周ってもらうことで、新エネルギー施設から観光施設
へ、観光施設から新エネルギー施設へと相乗効果を目指します。
【計画が複数の地区や地域にまたがる場合、中心となる施設と個々の施設との地理的関係を明示
するとともに、それらに関し、一体的に見学できるような工夫等】
ホームページ、パンフレットにそれぞれの新エネルギー施設の概要、場所、アクセス方法等の情
報を記載し、県民や観光目的で三重県を訪れる方々に各施設を周ってもらうような情報提供を行っ
ています。
(3)関連施設
1.中心となる施設
【見学者に対する情報提供内容やその体制等】
【計画に含まれ
三重県雇用経済部エネルギー政策課が総合窓口として、また下記の県施設に
る個々の新エネ おいて、各施設への照会を行っています。
ル ギ ー 等の 施 [県施設]
設・設備毎に記 ・太陽光発電施設
載下さい。】
三重県伊賀庁舎/平成 10 年度設置/伊賀市/12kW/無料
・太陽光発電施設
三重県熊野古道センター/平成 18 年度設置/尾鷲市/10kW/無料
2.既設施設
[北勢地域]
・PR展示施設
中部電力株式会社 川越電力館テラ46/平成8年度設置/川越町/無料
・太陽光発電施設
三重県環境学習情報センター;/平成 10 年度設置/四日市市/28kW/無料
・太陽光発電施設
昭和四日市石油株式会社 楠メガソーラー発電所/平成 26 年度設置
/四日市市/1,998kW/無料
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・太陽光発電施設
シャープ株式会社/平成 17 年度設置/亀山市/5,210kW/無料
[中勢地域]
・風力発電施設
株式会社 シーテック
ウインドパーク久居榊原/平成 10 年度設置/青山高原(津市)
/3,000kW(750kW×4 基)/無料
ウインドパーク美里/平成 17 年度設置/青山高原(津市)
/16,000kW(2,000kW×8 基)/無料
ウインドパーク笠取/平成 22 年度設置/青山高原(津市、伊賀市)
/38,000kW(2,000kW×19 基) /無料
・風力発電施設
株式会社青山高原ウインドファーム
青山高原ウインドファーム/平成 14 年度設置/青山高原(津市・伊賀市)
/15,000kW(750kW×20 基)/無料
・廃棄物発電施設
津市西部クリーンセンター/津市/1,990kW/無料
・バイオマス熱利用施設
松阪木質バイオマス熱利用協同組合/平成 20 年度設置/松阪市
/255,000GJ/年/無料
・太陽光発電施設
三交不動産株式会社 津メガソーラー杜の街/平成 25 年度設置/津市
/2,488kW/無料
[伊賀地域]
・太陽光発電施設
三重県伊賀庁舎/平成10年度設置/伊賀市/12kW/無料
・廃棄物焼却炉施設
三重中央開発株式会社/平成10年度設置/伊賀市/1,790,020kWh/年/無料
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[南勢志摩地域]
・太陽光発電施設
三交不動産株式会社 伊勢二見メガソーラー光の街/平成25年度設置
/ 5,174kW/無料
・太陽光発電施設
志摩市磯部浄水場/平成13年度設置/志摩市/150kW/無料
・太陽光発電施設
近畿日本鉄道株式会社 志摩スペイン村ソーラー発電所/平成 25 年度設置
/志摩市/2,000kW/無料
[東紀州地域]
・ごみ燃料化施設
紀北町 海山リサイクルセンター/平成 11 年度設置/紀北町/
処理能力 1 日あたり 20t/無料
・太陽光発電施設
三重県熊野古道センター/平成18年度設置/尾鷲市/10kW/無料
3.新設施設(予定)
[北勢地域]
・太陽光発電施設
設置者未定/平成 26 年度設置予定/木曽岬町/49,000kW/無料
・太陽光発電施設
設置者未定/平成 27 年度設置予定/四日市市/3,490kW/無料
・太陽光発電施設
設置者未定/平成 27 年度設置予定/津市/1,500kW/無料
[南勢地域]
・太陽光発電施設
設置者未定/平成 26 年度設置予定/明和町/1,550kW/無料
(参考)近隣の再生可能エネルギー関連施設
県内には、大規模な太陽光発電施設、風力発電施設、バイオマス発電・熱利
用施設等の設置、あるいは増設が進んでいます。今後も、継続して事業者に参
画を募り、三重県次世代エネルギーパークの施設として拡大を目指します。
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6.全体スケジュール
平成 19 年 2 月
三重県次世代エネルギーパーク整備プラン策定
平成 21 年 6 月
次世代エネルギーパーク計画の提出
8月
次世代エネルギーパークの認定
次世代エネルギーパーク連絡会を立ち上げ
10 月
三重県次世代エネルギーパーク運用開始
平成 22 年 8 月
「次世代エネルギー親子夏休み自由研究バスツアー」(20 組 40 名)を実施
平成 23 年 8 月
「次世代エネルギー親子夏休み自由研究バスツアー」(20 組 40 名)を実施
平成 25 年 3 月
三交不動産(株)
平成 26 年 3 月
近鉄(株)
伊勢二見メガソーラー光の街を追加
近鉄志摩スペイン村ソーラー発電所を追加
昭和四日市石油(株)
三交不動産(株)
楠メガソーラー発電所を追加
津メガソーラー杜の街を追加
7.運営費
県は三重県次世代エネルギーパークのホームページ、パンフレット作成に係る費用を負担し、各
施設における見学者対応等に要する費用については、各事業者で負担します。
また、三重県次世代エネルギーパーク全体のガイドは県(パンフレット・ホームページ)で行い、各
施設の説明はそれぞれの事業者(案内板を含む)で行います。
(来場者数の見込み)
県内の各施設を有機的に連携させることで相乗効果が生まれ、また、三重県の地域産業や観
光、経済の活性化などへ繋げることで、来場者数の増加が期待されます。当面は、年間延べ 10 万
人を目標とします。
(波及効果)
家族連れや学校などを対象とすることで、子供からお年寄りまでの幅広い世代の方々に、新エネ
ルギーについての理解を深めていただくことが期待できます。また、県内各地域を周っていただくこ
とで、近隣観光地のPRにつなげています。
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8.関連する新エネルギービジョン等
【三重県】
・名称
三重県新エネルギービジョン
作成年度
平成 12 年 3 月策定、平成 17 年 3 月改定、平成 24 年3月改定
概要
①太陽光発電、②太陽熱利用、③風力発電、④バイオマス発電(バイオマス由来の
廃棄物発電を含む)、⑤バイオマス熱利用、⑥中小規模水力発電、⑦コージェネレー
ション、⑧うち燃料電池、⑨クリーンエネルギー自動車、⑩ヒートポンプの 10 種類を、
本県で積極的に導入を進める新エネルギーとし、平成 32 年度末の導入目標値を原
油換算で 85.6 万キロリットルとしています。
・名称
三重県地球温暖化対策実行計画
作成年度 平成 24 年 3 月策定
概要
平成 24 年度から平成 32 年度を期間とした「三重県地球温暖化対策実行計画」を平成
24 年 3 月に策定し、温室効果ガスの排出を削減するための緩和策を推進するととも
に、温暖化によって起こりうる影響への対応策についての検討や、県民、事業者、行
政等の様々な主体が力を合わせて地球温暖化対策に取り組み、新たな豊かさを実
感できる低炭素社会の実現を目指しています。
【県内市町】
・県内 29 市町の内、以下の 15 の市町で新エネルギービジョンが策定されています。
津市(平成 18 年度)、四日市市(平成 18 年度)、伊勢市(平成 19 年度)、松阪市(平成 19 年度)、
桑名市(平成 22 年度)、鈴鹿市(平成 16 年度)、尾鷲市(平成 12 年度)、亀山市(平成 21 年度)、
鳥羽市(平成17 年度)、いなべ市(平成20 年度)、多気町(平成18 年度)、明和町(平成18 年度)、
度会町(平成 17 年度)、大紀町(平成 18 年度)、南伊勢町(平成 17 年度)
※(
○添付資料
・ホームページ
・パンフレット
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)は策定年度