第2節 公共施設の見直しの方針 今後、人口減少化とともに少子高齢化に伴い、将来の財政状況を考慮した場合、 すべての施設を保有し続けることは困難と考えられるため、残すべき施設を選択し、施 設の廃止や運営方法の見直しに向けた取り組みが必要となってきます。 1.見直し期間 平成 35 年度(今後 10 年)を最終年度とし、毎年度、見直しを行います。 2.対象施設 運営状況の調査結果等を参考に、適宜、対象範囲を決定します。 3.考え方 現在、そして今後の社会情勢や財政状況を踏まえ上で、「市が引き続きサービス 提供又は管理する必要があるのか」、「効率的な管理方法となっているのか」といった 観点から、見直しを行います。 「廃止」 施設の安全性や機能性が失われているもの 財政負担が大きいもの 「民営化」 民間にて運営が可能なため、売却・委譲するもの 「用途変更」 設置目的と一致していないもの 「指定管理」 より効率的・効果的な運営方法に見直すもの 「現状維持」 現状の管理・運営方法を維持するもの 53 4.見直しのフローチャート 施設所管課における検討項目の一例 ・施設の安全性や機能性はどうか?財政負担はどうか? ・市が引き続きサービス提供又は管理する必要があるのか? ・設置目的、運営方法はどうか? 廃止 問題あり・大きい 解体、売却または委譲します。 安全性・財政負担 問題ない 民営化 可能 民間での運営 用途をそのままにし、売却または委譲しま す。 不可能 目的にあっていない 設置目的 用途変更 別の用途へ用途を変更します。運営方 法については、指定管理も検討します。 目的にあっている 指定管理可能 指定管理 運営方法 指定管理であっても、毎年、見直しを行 います。 指定管理不可 現状維持 現状維持であっても、業務委託や受 益者負担の検討などを行います。 毎年、見直しを行います。 人口が減少する中で、これだけの施設を運営するのは、難し くなってくるね。施設の安全性や目的などを確認して、将来の ために見直しする必要があるんだね。 54 5.見直しの状況(計画含む) № 名称 23 綿打公民館 26 中央消防署沢野分署 H27.2 現在 区分 年度 用途変更 備考 平成 25 年度 文化財保管場所に変更 平成 26 年度 新沢野分署へ統合 廃止 27 中央消防署 宝泉出張所 廃止 42 とうもうサマーランド 廃止 平成 28 年度 57 金山青年の家 廃止 平成 25 年度 59 北金井野外訓練所 廃止 平成 26 年度 71 福祉会館 用途変更 平成 27 年度 74 太田市第二老人福祉センター 廃止 平成 26 年度 86 保健センター 用途変更 平成 27 年度 福祉会館に変更 94 藪塚本町幼稚園 民営化 平成 29 年度 認定こども園 95 庁舎の一部に変更 藪塚本町南幼稚園 ※見直しの計画は変更する場合があります。 既に、施設の見直しをはじめているんだね。安全面や利用状 況を確認しながら、統合や廃止、それから用途を変更したりし ているんだね。 55
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