「きょうは税金について考えてみよう!」;pdf

「きょうは税金について考えてみよう!」
小学生用Ⅰ
まずは大きな声で自己紹介をしましょう。
(例)みなさん こんにちは! 税理士
の○○○○です。
そして黒板にゆっくりと大きな文字で名
前を書いてください。
税金についてどのようなイメージを持っ
ているのかを聞いてください。
そうすることで、講義前と講義後でどの
ように意識が変わったかを知ることがで
きます。
身近な税金と言えば、消費税になると思
います。
消費税について説明をしてください。
消費税はお店に払っているけれども、お
店が消費者に代わって国に納税している
「間接税」であることをわかりやすく説
明します。
「きょうは税金について考えてみよう!」
小学生用Ⅰ
税金の種類をいくつか説明してくださ
い。
全部は時間が足りないので代表的なもの
や、興味を抱くと思われる税目について
簡単に触れてください。直接税・間接税
についても、簡単に触れる程度にし、あ
まり難しい説明は必要ありません。
約 50 種類ある理由・・・様々な立場の
人達に公平に税金を負担(応益負担、応
能負担)してもらうため、たくさんの税
金の種類があることを説明する。
国の収入の約5割は税金で、残りの約5
割が「公債金」になっていることを説明
してください。
(税金の内訳 所得税 15.4%、 法
人税 10.4%、消費税 16%、そ
の他の税金 15.1%)
また、その収入がどのように使われてい
るかを説明してください。
公債金は国の借金であり、返済や利払い
が問題になっていることも簡単に説明し
てください。
国の大切な収入である税金は、私たちが
選んだ国会議員によって法律として決め
られていること(租税法律主義)を説明
することも大切です。
※参考
金額の多さについて、1万円札を積み
上げると95兆円は
1.どれくらいの高さになるか
2.自分の町からどこまでいくのか
を質問してみます。
(100万円で1セ
ンチメートルになります。
)
(例)富士山 253 個分。
「きょうは税金について考えてみよう!」
小学生用Ⅰ
税金で作くられているものにはどのよう
なものがあるかを質問してください。
生徒の答えは、板書してください。
テキストは、1クリックする毎に小学校、
消防署、コンビニ、公園、警察署、会社、
遊園地が現れます。
1つ1つ質問して間違っていないかを確
認してください。
ここからが、本題になります。
目的は、公平な税負担について考えてみ
ることと、税金によって豊かで安心でき
る社会が実現できることを理解してもら
うことです。
クラスを6つのグループに分けて、6つ
の所得階層に分けます。
グループ分けには班を利用するといいで
しょう。
グループごとに代表者を選んでもらいま
す。
「きょうは税金について考えてみよう!」
小学生用Ⅰ
収入が同じならば支払う税金も同じであ
るという水平的公平を理解してもらいま
す。
グループで考えて、代表者に答えてもら
います。
クラスが30名ならば9,000万円÷
30名で一人あたり300万円となりま
す。
収入が異なる場合はどうしたらいいのか
を考えてもらいます。
比例税率、累進税率の考え方の答えが予
想されますが、あまり詳しく説明する必
要はありません。
それぞれのグループがどのような基準で
税額を決めたのかを聞いてください。
黒板に各グループ毎の税金を書いてもら
います。
そしてクラスの合計を計算します。
余った場合と足りなかった場合につい
て、次のスライドで考えさせてください。
「きょうは税金について考えてみよう!」
小学生用Ⅰ
余った場合は、残りの税金の使い道につ
いて考えてもらってください。
どうして余ったのかの意見も聞いてくだ
さい。
足りない場合の問題解決をグループごと
に考えてもらい、代表者に発表させてく
ださい。
・国債を発行する。
(借金する。
)
・増税する。
・建築資金を減額する。
等がよく出る意見です。
日本の現状と合わせて説明してくださ
い。
脱税について考えてもらいます。
一人一人が収入に応じて適正な税金を払
うというルールを破れば、足りないお金
のために国が借金をしたり、増税をしな
ければならなくなることを理解してもら
います。
・脱税により誰が迷惑するのか?
・脱税をした人はどんな罰を受けるの
か?
最近の有名人の例で説明してもいいと思
います。
「きょうは税金について考えてみよう!」
小学生用Ⅰ
まとめとしてみんなでこの文章を朗読し
てもらいます。
納税の義務は国民の3大義務の1つであ
ることを説明しましょう。
講師は授業の感想を含めて締めくくりを
してください。
最後に税理士の仕事について簡単に説明
してください。
大切な税金を正しく計算する時にお手伝
いをするのが、税理士であることをわか
ってもらいます。
お疲れ様でした。