学校経営の大綱 (1)学校の状況 ① 学校を取り巻く現状 昭和 53 年に西越小学校上校舎・下校舎が統合し、新校舎が現在地に竣工した。平成 12 年に 旧出雲崎小学校と統合し、現在の出雲崎小学校となってから今年度は 15 年目を迎える。校地は 小高い丘にあり、校舎裏はナラの木が茂る貴重な里山である。そこは「ほなみが丘」と名付けら れ、小鳥がさえずる自然豊かなオアシスで、子どもが大好きな遊び場になっている。 地域の人々は協力的で、登下校の安全確保や学校ボランティア等に積極的で、共に子どもを 育てていこうとする良き気風に溢れている。 児童数は、統合時の平成 12 年では 333 名だったが、平成 26 年 4 月で 188 名と減少している。 なお、登下校におけるスクールバス利用者は 122 名で、全児童の約 65 %である。 ②児童の実態 ア 学力 平成 26 年 1 月に実施した全国標準学力検査(CRT)の結果では、学校平均の達成率は国語 101.9、算数 100.7 で全体的には全国平均並みの学力と言える。しかし教科ごとに見ると社会科 の得点率が伸び悩んでいる。昨年度に理科支援員の配置により理科授業が充実されて成果を 上げることができたように、今年度は社会科の授業を一層の充実を目指していく。 また、新潟県で実施している「学力向上推進システム」の結果。単元の定着度に学年差が大 きい傾向が見られた。過去の診断問題やサポート問題等を活用した事前学習を充実させたり少 人数指導を改善したりして、全校体制で、基礎的基本的な学力の定着と学習意欲・態度を向上 させていく必要がある。 さらに、学びの基本となる、話を聴き取る力や話し合って自分の考えを高めていく力、文 章を書く力や内容を確実に読み取る力等々の言語能力を向上させていくことも課題である。 イ 生活態度 児童は、総じて明るく素直で、互いを認め合い尊重し合う意識が育ってきている。日常の清 掃や運動会の応援、ふた葉遠足や大縄大会等の活動では、縦割り集団の協力する取組が見られ る。また、温かいメッセージを相手に伝えるソーシャルスキルトレーニングの取組等で、自分 の思いを分かりやすく伝えたり、相手を思いやる言葉を投げかけたりする姿が徐々に増えてき ている。それらの成果を踏まえた一層の取組を推進していく。 昨年度の生活アンケートから、テレビ・パソコン・ゲーム機の視聴時間が長く家庭学習の時間 が短い等の実態が明らかになった。学力向上・健康増進の両面から改善の取り組んでいく。 (2) 今年度の学校経営 ① 重点目標達成を目指す日常活動について ア 今年度の重点目標 児童の実態と学校の実情から、次の3つを重点目標とした。保護者・地域と共通理解に基づい た具体的な取組を通して、子どもたちの健やかな成長を図っていく。 知 徳 体 ・耳を傾けて熱心に聴く子 ・耳を傾けて熱心に聴く子 ・温かいメッセージいっぱいの子 ・ルールを守り協力する子 ・毎日健康な生活をする子 ・進んで運動する子 イ 重点目標達成の方策 知 話の聴き方と話し合い方を工夫した活動を展開する。(授業で 朝活動で 学校全体で…) ○ 知 10 分×学年を目安に、家庭学習の習慣化を図る。 ○ 徳 学習活動、ふた葉班活動で温かい人間関係をつくる。 ○ 徳 具体的な行動目標を常に明確に示し、規範意識を高める。 ○ 徳 教育相談やアンケート等を活用したきめ細かな支援で、一人一人の心を耕す。 ○ 体 親子で学んで家庭ルールをつくり、メディアコントロール能力を高める。 ○ 体 ハッピーライフウィークで自分の生活を点検し、健康の基礎づくりをする。 ○ 体 ギネスチャレンジを目標に、積極的に体力向上に取り組む意欲・態度を育てる。 ○ ウ 学校スローガンの設定 学校スローガン2014 みんなが主役の出雲崎小学校 「 活 躍 す る 私 」 目標をもって積極的に取り組み、努力してできるようになった自分に気付いて自信をも たせたい。友達や家族・地域の人から認められ自己有用感を高めてたい。そんな願いから、 学習や運動で、学級や児童会で、様々な場面で子どもたち一人一人を活躍させる取組を全 校体制で取り組んでいくため、学校スローガンを設定して推進していく。 ② 地域の力を学校づくりに生かし、地域に貢献する学校 出雲崎町は、豊かな自然・歴史・文化・産業等に恵まれている。そのほとんどが教材に 活用できるほど、教育財産の宝庫である。また、学校支援地域本部事業の成果により、当校 の教育活動に地域の専門家の協力態勢がしっかりできている。25 年度も、1 年間で延べ 470 名を 超える学習ボランティアから、子どもたちの学びに協力をいただいた。また、町のスクールバス 等を最大限に活用した地域学習も充実することができた。この地域と一体となった学びは、出雲 崎小学校の教育の特色であり、今後一層、成果があがるように改善していく。 また、 「子どもは地域の宝」と言われるように、子どもが地域の未来を背負う存在であると同 時に、現在の地域を元気にする宝物である。子どもが地域に出かけ、地域の人と関わりながら活 動することが地域の励みにもなっている。地域を元気付ける子どもたちを、地域で活躍させ地域 から応援されるようにすることが、学校の役割でもあり地域貢献にも繋がる。そのため、地域行 事への参加を学校としても積極的に奨励していく。 (夏季休業中の地域活動へ参加奨励、出雲崎大祭・生涯学習フェスティバルへの協力等) ③ 支え合い、磨き合う教職員集団 ア 児童の最大の教育環境は教職員 真似るが学ぶの語源。教師の言動、教育への情熱、人間関係力等の手本を示す。 イ 問題解決は、全教職員の英知と行動力を結集 「報告・連絡・相談・確認」を最重視し、組織的な対応や実践を進める。 ウ 非違行為を出さない、生まない規範意識の高揚 飲酒運転、体罰、個人情報漏えい等の根絶に、互い声がけしながら意識を高め合っていく。 (3) 今年度の学年目標 学年 愛称 学 年 目 標 1 ひのき 2 さくら 3 ふじ 4 かりん 最後まで静かに聴く 友達を大切にする 最後まで全力をつくす 5 たけのこ 学び合おう 支え合おう やりぬこう 6 くぬぎ 正しく 素直に 努力する 一流の6年! えがおいっぱい ちからいっぱい 大かつやく ~自分のことは自分でやります なかよくします やりぬきます~ やるときはやる! なかよし 元気な 2年生 いじめのない 明るく 元気なクラス ~みんな なかよし!~
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