2015年3月30日 ブラジルの金融市場動向 Weekly Report 【2015年3月21日~2015年3月27日の推移】 【1】為替動向 先週のブラジル・レアルは対米ドル、対円ともに下落 しました。週初は、3月末に期限を迎える為替介入プロ グラムを延長しないとの市場観測からレアルは弱含み ました。24日(現地)、正式に中央銀行から介入を延長 しない旨と、すでに行った介入による残高は維持する ことが発表されました。 FRB(米国連邦準備制度理事会)副議長が政策金利 の引き上げに慎重な姿勢を示したことや米国の経済 指標が市場予想から下振れたことで、レアルは対米ド ルで上昇する局面もありましたが、週後半のGDP(国 内総生産)成長率や失業率の発表を受けて反落しま した。対米ドルで円高が進行したため、レアルは対円 でも下落しました。 今週のブラジル・レアルの対米ドルレートについては、 引き続き財政問題をめぐる政治動向に注目が集まりま すが、国内材料は少なく、海外市場の動向に左右され やすいものとみられます。 【2】金利動向 【ブラジル・レアル 為替推移】 (2015年2月27日~2015年3月27日) (円/レアル) (レアル/米ドル) 46 2.70 レアル 円/レアル(左軸) 44 2.80 レアル/米ドル(右軸、上下反転) 42 2.90 高 36.68 40 3.00 38 3.10 36 3.20 安 34 3.30 3.25 32 2/27 3/6 3/13 3/20 3.40 3/27 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【ブラジル 金利推移】 (2015年2月27日~2015年3月27日) (%) 14.0 13.8 先週のブラジル2年国債利回りは横ばいでの推移と なりました。格付け会社S&Pがブラジルの自国通貨建 てと外貨建ての債務格付けを投資適格級で据え置き ました。また見通しに関しても「安定的」としたことで、 安心感から買われる局面がありました。その後、インフ レ報告書からブラジルの利上げ継続観測が弱まったこ とでインフレ率に対する警戒感が出たことや、レアルが 下落する中で外国人投資家からの売りがみられました。 13.6 13.55 13.4 13.2 13.0 2年国債 12.8 12.6 2/27 3/6 3/13 3/20 3/27 今週は、鉱工業生産などが発表される予定です。引 き続き、景気の停滞感、インフレ懸念や財政健全化姿 勢の後退への警戒感から利回りは高止まりしやすいと 見込まれます。 【3】先週と今週発表の主要経済指標 発表日 3/26 3/27 3/31 4/1 発表頻度 期間 毎月 2015年2月 四半期 2014年10-12月期 毎月 2015年2月 毎月 2015年2月 指標名 失業率 GDP (前年同期比) 基礎的財政収支(億ブラジル・レアル) 鉱工業生産(前年比) データ 5.9% -0.2% --- (参考)前回 5.3% -0.6% 211 -5.2% (出所:ブルームバーグより大和投資信託作成) 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。 ■当資料は、各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。 ■当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更される ことがあります。 ■当資料中における運用実績等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託 フリーダイヤル 0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
© Copyright 2024 ExpyDoc