博士課程教育リーディングプログラム プログラムの概要 [公表];pdf

平成23年度採択プログラム 中間評価調書
博士課程教育リーディングプログラム プログラムの概要
機関名
1. 全体責任者
慶應義塾大学
2. プログラム責任者
氏名・職名
(ふりがな)
氏名・職名
3. プログラム
コーディネーター
4. 類型
[公表]
A03
※共同実施のプログラムの場合は、全ての構成大学の学長について記入し、取りまとめを行っている大学(連合大学院によるものの場合
は基幹大学)の学長名に下線を引いてください。
(ふりがな)
(学長)
整理番号
(ふりがな)
氏名・職名
せいけ あつし
清家 篤 (慶應義塾大学長)
はせやま あきら
長谷山 彰 (慶應義塾常任理事)
かんなり ふみひこ
神成 文彦 (慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻教授)
A <オールラウンド型>
プログラム名称 超成熟社会発展のサイエンス
5.
英語名称
Science for Development of Super Mature Society
副題
博士(哲学)、博士(美学)、博士(史学)、博士(文学)、博士(図書館・情報学)、博士(経済学)、博士(法学)、
博士(社会学)、博士(心理学)、博士(教育学)、博士(商学)、博士(医学)、博士(工学)、博士(理学)、博士
授与する博士
6.
(政策・メディア)、博士(看護学)、博士(健康マネジメント学)、博士(薬科学)、博士(薬学)、博士(医療薬学)、博
学位分野・名称
士(経営学)、博士(システムエンジニアリング学)、博士(システムデザイン・マネジメント学)、博士(メディアデ
ザイン学)
(①
7. 主要分科
) (②
) (③
) ※ 複合領域型は太枠に主要な分科を記入
情報学全分科、生活科学、人間医工学、健康・スポーツ科学、文学、法学、政治学、経済学、経営学、社会学、
数学、物理学、複合化学、材料化学、機械工学、電気電子工学、建築学、材料工学、総合工学、腫瘍学、基礎
医学、社会医学、内科系臨床医学、外科系臨床医学、看護学
(①
) (③
) (②
) ※ オンリーワン型は太枠に主要な細目を記入
8. 主要細目
文学研究科哲学・倫理学専攻、文学研究科美学美術史学専攻、文学研究科史学専攻、文学研究科国文
(主たる専攻等がある場 学専攻、文学研究科中国文学専攻、文学研究科英米文学専攻、文学研究科独文学専攻、文学研究科仏
合は下線を引いてくださ 文学専攻、文学研究科図書館・情報学専攻、経済学研究科経済学専攻、法学研究科民事法学専攻、法
い。)
学研究科公法学専攻、法学研究科政治学専攻、商学研究科商学専攻、医学研究科医学研究系専攻、理
工学研究科基礎理工学専攻、理工学研究科総合デザイン工学専攻、理工学研究科開放環境科学専攻、
政策・メディア研究科政策・メディア専攻
10.共同教育課程を設置している場合の共同実施機関名
9. 専攻等名
なし
11.連合大学院として参画している場合の共同実施機関名
なし
12.連携先機関名(他の大学等と連携した取組の場合の機関名、研究科専攻等名)
なし
(機関名:慶應義塾大学 類型:オールラウンド型 プログラム名称:超成熟社会発展のサイエンス)
[公表]
計
14.プログラム担当者の構成
0
外国人の人数
プログラム実施大学に属する者の割合
人
42
名
[
0.0% ]
3
女性の人数
[
人
7.1% ]
[ 100.0 %]
42 人
プログラム実施大学に属する者
そのうち、他大学等を経験したことのある者
プログラム実施大学以外に属する者
37 人
そのうち、大学等以外に属する者
0
人
0
人
15.プログラム担当者
※他の大学等と連携した取組(共同実施を含む)の場合:基幹大学に所属するプログラム担当者の割合
現在の専門
氏名
フリガナ 年齢 所属(研究科・専攻等)・職名
学位
[
%]
役割分担
(平成25年度における役割)
(プログラム責任者)
ハセヤマ アキラ
文学研究科・史学専攻・教授(慶應義塾常任理
事)
史学・法学博士
プログラム責任者
神成 文彦
カンナリ フミヒコ
理工学研究科・総合デザイン工学専攻・教授
光エレクトロニク
ス・工博
プログラムコーディネーター(H25.7.26交替)大学
院生プログラム指導
青山 藤詞郎
アオヤマ トウジロウ
理工学研究科・総合デザイン工学・教授(理工学研
機械工学・工博
究科委員長)
分野間連携
天野 英晴
アマノ ヒデハル
理工学研究科・開放環境科学専攻・教授
計算機工学・工博
国際連携
伊藤 公平
イトウ コウヘイ
理工学研究科・基礎理工学専攻・教授
材料化学・Ph.D.
国際連携
今井 宏明
イマイ ヒロアキ
理工学研究科・総合デザイン工学専攻・教授
材料化学・工博
進学する学部生指導
大西 公平
オオニシ コウヘイ
理工学研究科・総合デザイン工学専攻・教授
電気電子工学・工
博
分野間連携 (H25.7.26コーディネーター交替)
黒田 忠広
クロダ タダヒロ
理工学研究科・総合デザイン工学専攻・教授
LSI工学・工博
産業界連携
小池 康博
コイケ ヤスヒロ
理工学研究科・総合デザイン工学専攻・教授
光材料工学・工博
分野間連携
高山 緑
タカヤマ ミドリ
理工学部・教授
ジェロントロジー、
生涯発達心理学・博
士(教育学)
学生カウンセリング
H25.11.20追加
戸嶋 一敦
トシマ カズノブ
理工学研究科・基礎理工学専攻・教授
生命化学・工博
産業界連携
山中 直明
ヤマナカ ナオアキ
理工学研究科・開放環境科学専攻・教授
通信工学・工博
産業界連携
伊藤 裕
イトウ ヒロシ
医学研究科・医学研究系専攻・教授
内分泌代謝・医博
産業界連携
大谷 俊郎
オオタニ トシロウ
健康マネジメント研究科・看護・医療・スポー
ツマネジメント専攻・教授
スポーツ医学・博
士(医学)
分野間連携
北川 雄光
キタガワ ユウコウ
医学研究科・医学研究系専攻・教授
一般・消化器外
科・医博
医学系幹事
武林 亨
タケバヤシ トオル
医学研究科・医学研究系専攻・教授
公衆衛生学・博士
(医学)
大学院生プログラム指導
坪田 一男
ツボタ カズオ
医学研究科・医学研究系専攻・教授
眼科学・医博
産業界連携
戸山 芳昭
トヤマ ヨシアキ
医学研究科・医学研究系専攻・教授(慶應義塾
常任理事)
整形外科学・医博
分野関連携
三村 將
ミムラ マサル
医学研究科・医学研究系専攻・教授
精神神経科学・博
士(医学)
進学する学部生指導
安井 正人
ヤスイ マサト
医学研究科・医学研究系専攻・教授
薬理学・博士(医
学)
国際連携
矢作 直久
ヤハギ ナオヒサ
医学研究科・医学研究系専攻・教授
低侵襲療法・博士
(医学)
産業界連携
里宇 明元
リウ メイゲン
医学研究科・医学研究系専攻・教授
リハビリテーショ
ン・博士(医学)
産業界連携
上山 信一
ウエヤマ シンイチ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
教授
公共経営学・修士
産業界連携
國領 二郎
コクリョウ ジロウ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
教授
経営情報システ
ム・経営学博士
政策・社会科学系幹事
徳田 英幸
トクダ ヒデユキ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
教授(政策・メディア研究科委員長)
Computer
Science・Ph.D.
産業界連携
進学する学部生指導
分野間連携
H25.4.1追加
長谷山 彰
(プログラムコーディネーター)
村井 純
ムライ ジュン
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
教授
コンピュータコ
ミュニケーショ
ン・工博
渡辺 光博
ワタナベ ミツヒロ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
教授
抗老化医学・
Ph.D.(理学)
(機関名:慶應義塾大学 類型:オールラウンド型 プログラム名称:超成熟社会発展のサイエンス)
[公表]
15.プログラム担当者一覧(続き)
氏名
フリガナ 年齢 所属(研究科・専攻等)・職名
現在の専門
学位
役割分担
秋山 美紀
アキヤマ ミキ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
准教授
ヘルスコミュニケー
ション・博士(政策・
メディア)
(平成25年度における役割)
大学院生プログラム指導
H24.10.16追加
内藤 泰宏
ナイトウ ヤスヒロ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
准教授
システム生物学・
博士(医学)
大学院生プログラム指導
H25.4.1追加
森川 富昭
モリカワ トミアキ
政策・メディア研究科・政策・メディア専攻・
准教授
医療情報学・博士
(歯学)
産業界連携
H25.4.1追加
石橋 孝次
イシバシ コウジ
経済学研究科・経済学専攻・教授
産業組織論・
Ph.D.
産業界連携
河井 啓希
カワイ ヒロキ
経済学研究科・経済学専攻・教授
計量経済学・商学
修士
国際連携
駒村 康平
コマムラ コウヘイ
経済学研究科・経済学専攻・教授
社会政策・博士
(経済学)
大学院生プログラム指導
清家 篤
セイケ アツシ
商学研究科・商学専攻・教授(慶應義塾大学
長)
労働経済学・博士
(商学)
分野間連携
早見 均
ハヤミ ヒトシ
商学研究科・商学専攻・教授
労働経済学・博士
(商学)
進学する学部生指導
八代 充史
ヤシロ アツシ
商学研究科・商学専攻・教授
人的資源管理論・
博士(商学)
産業界連携
井上 逸兵
イノウエ イッペイ
文学研究科・英米文学専攻・教授
社会言語学・文学
博士
分野間連携
H25.6.21追加
倉田 敬子
クラタ ケイコ
文学研究科・図書館・情報学専攻・教授
図書館・情報学・
文学修士
大学院生プログラム指導
H25.6.21追加
平野 昭
ヒラノ アキラ
文学研究科・美学美術史学専攻・教授
音楽学・芸術学修
士(音楽)
分野間連携
H25.6.21追加
明石 欽司
アカシ キンジ
法学研究科・公法学専攻・教授
国際法・法学博士
該当無し
H26.4.1追加
井上 一明
イノウエ カズアキ
法学研究科・政治学専攻・教授
現代アフリカ政治
論・法学博士
該当無し
H26.4.1追加
武川 幸嗣
ムカワ コウジ
法学研究科・民事法学専攻・教授
民法・法学博士
該当無し
H26.4.1追加
(機関名:慶應義塾大学 類型:オールラウンド型 プログラム名称:超成熟社会発展のサイエンス)
[公表]
リーダーを養成するプログラムの概要、特色、優位性
(広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダー養成の観点から、本プログラムの概要、特色、優位性を記入して
ください。
)
プログラムの概要
20 世紀は高度産業化社会発展の時代であったが、21 世紀に入り一転して、急速な少子高齢化への進
展、低成長経済の定着等、いわば超成熟社会に日本は先進国の中で最初に突入して行く。このように
出口を求めるのが困難な時代に、社会が求める人材とは、こうした人類共通の課題となる超成熟社会
の問題に対し、持続的な発展のシナリオを描くとともに、それを実行できる骨太の専門性(スペシャリ
スト要素)と周辺総合力(ジェネラリスト要素)をともに備えた次代のリーダーであろう。本プログラム
は、こうした次代のリーダーの資質を養成することを目的として、慶應義塾大学大学院の文系・理工
系・医療系・政策系をカバーする 13 研究科の中からチャレンジ精神溢れる学生を選抜し、骨太の主専
攻を基盤に、本格的な文理融合と産業界・行政体との密な連携による革新的な教育システムを備え、
5年一貫の教育課程により、次代の高度博士人材の育成・輩出を目指すものである。
多様な分野から選抜された学生は、RA(リサーチアシスタント;非常勤研究員)として雇用され、
経済的な支援を受ける一方、自分の主専攻の履修に加え、本プログラムが整備した 5 年間の教育課程
を履修する。その教育システムは 3 つの大きな柱を備える。第 1 は、ダブルメジャー取得による本格
的な文理融合の実現であり、最初の 3 年間で、自分が所属する 13 研究科の何れかの修士号取得に続き、
本プログラムの趣旨に賛同した 7 研究科(理工、文、経済、法、商、医、政策メディア)の中から、
主専攻の枠を大きく超えた研究テーマに係る研究科の修士号を取得する。この実現のため、本学は短
期で的確に必要な単位取得を可能とするジョイントディグリー制度を制定した。
第 2 は、産業界・行政体との密な連携(産学官連携)による革新的な教育システムの構築である。日
本を代表する企業や行政体から推薦された現役部長クラスの方々10 名がメンター(非常勤特任教授)
として来学し、毎週土曜日に 5 年間継続してメンターゼミを開講する(グループプロジェクト演習;
「G
PE演習」という)
。その中で多様な分野のRA達は、人類共通の課題である「超成熟社会発展のサイ
エンス」を共通プラットフォームとして、社会の視点で様々な課題を自ら設定し取組み、海外・国内
のフィールドワークを活用しながら、問題発見力と実践的な解決力・企画力を養う。その成果は春秋
タームペーパーを経て、政策提言や企業長期戦略提言に纏められる。
第 3 は、超成熟社会の課題を紐解くスキルを習得可能とするために本プログラム用に設置した 22 の
演習等共通科目の履修、海外インターンシップ・短期留学、夏・冬キャンプ、シンポジウムの企画等
による、総合力と世界人の視野の養成を可能とした点にある。
プログラムの特色
本プログラムの最大の特色は、ダブルメジャー取得による本格的な文理融合の実現(上記第 1 の柱)
と産業界・行政体との密な連携(産学官連携)による革新的な教育システムの構築(上記第 2 の柱)の
相乗効果において、これまでにない学生が育成されるという点にある。主専攻と副専攻の修士号を 3
年間で取得すること自体が高いハードルであるが、それに加え、第 3 の学生訓練の場として、産業界・
行政体との連携の下、毎週土曜日に 5 年間継続してメンター指導によりグループプロジェクト演習(G
PE演習)を行なうという教育環境を整備した。この主専攻、副専攻およびGPE演習を三位一体と
して構成し、その相互の研究主題を所定の距離感に置くことを課す中で、例えば理工学研究科の学生
が、経済学修士を取得するように、主専攻の枠を大きく超えた副専攻履修を実現するとともに、アカ
デミアの視点に加えて社会・産業界の視点で主専攻の研究を見直すことができ、総合的俯瞰力や独創
的企画力の形成に大きな貢献が期待される。実際に、昨年の 11 月に行なった 5 以上の大企業人事担当
者との意見交換において、これまでに無い人材が育っているとの高い評価を受けた。
プログラムの優位性
本プログラムの優位性は、本学の総合大学としての強み(本格的な文理融合実現のための幅広い選択
肢の提供に貢献)、開学以来の長い歴史の中で築かれた海外 265 の協定校との連携による海外展開(海
外協定校とのダブルディグリー制度の活用による本プログラム参加留学生の拡大や短期留学先の確保に貢
献)、および本学のOB/OG会である三田会の人的ネットワーク活用による事業展開(優秀な現役メン
ターの確保や国内外インターンシップ先の確保に貢献)において、特に顕著に発現されている。
(機関名:慶應義塾大学 類型:オールラウンド型 プログラム名称:超成熟社会発展のサイエンス)
[公表]
学位プログラムの概念図
(優秀な学生を俯瞰力と独創力を備え広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーとして養成する観点から、コ
ースワークや研究室ローテーションなどから研究指導、学位授与に至るプロセスや、産学官等の連携による実践性、
国際性ある研究訓練やキャリアパス支援、国内外の優秀な学生を獲得し切磋琢磨させる仕組み、質保証システムなど
について、学位プログラムの全体像と特徴が分かるようにイメージ図を書いてください。なお、共同実施機関及び連
携先機関があるものについては、それらも含めて記入してください。
)
(機関名:慶應義塾大学 類型:オールラウンド型 プログラム名称:超成熟社会発展のサイエンス)
「博士課程教育リーディングプログラム」中間評価結果
機関名
慶應義塾大学
プログラム名称
超成熟社会発展のサイエンス
プログラム責任者
長谷山
彰
整理番号
プログラムコーディネーター
A03
神成 文彦
(評価決定後公表)
(総括評価)
計画どおりの取組であり、現行の努力を継続することによって本事業の目的を達成
することが期待できる。
[コメント]
リーダーを養成する学位プログラムの確立については、5年間一貫の学位プログラム
MMD教育システム(プログラム課程において、最初の2年間で主専攻修士課程、次の1
年間で副専攻修士、最後の2年間で主専攻博士課程の学位を取得するシステム)の中で文
理融合教育プログラムが効果的に機能し、充分に成果があがっている。
産学官民参画による修了者のグローバルリーダーとしての成長及び活躍の実現性につ
いては、グループプロジェクト演習(GPE)やコースワーク等で第一級の教員と緊密に
議論できる体制が整えられている点、また、産業界、行政体との緊密な連携によるメン
タリング教育環境が整備されている点は評価できる。
グローバルに活躍するリーダーを養成する指導体制の整備については、海外インター
ンシップへの全員参加や海外在住メンターによる遠隔授業などにより、外国人学生・教
員との関わりがシステム化されていること、共通科目の多くが英語により開講されてい
ること、グローバルな教育研究・生活環境が確保されていることなど、十分な指導体制
が整備されていると判断できる。
世界に通用する確かな質保証システムについては、本プログラムにおいてMMD教育シ
ステムのもと学生に厳しい学修・経験を要求している点からも、世界に通用する 極めて
優秀な リーダー養成が期待できる。
優秀な学生の獲得については、学生数は定員数を満たしていないが、学内の文系理系
の両方からの志望者を得ていること、また、厳しい選抜を経てプログラムに相応しい学
生が選抜されていることは評価できる。今後の広報活動、リクルート活動により、更に
多くの学生を得る事が望まれる。
事業の定着・発展については、学長の下に設置されたボード会議、プログラム委員会
が有機的に連関し、プログラムの進行具合等に関して、現状分析、問題等が継続的に執
行部に伝えられる仕組みが確立しており、今後とも、この仕組みの継続が求められる。