愛 知 県 立 大 学 http//www.aichi-pu.ac.jp 平成27年度教員免許状更新講習 開 講 講 習 一 覧 会 場 : 愛知県立大学 長久手キャンパス 申込方法 : 愛知県立大学HPより申込システムにアクセスしてください(現在は準備中です)。 【 必修領域】 教職についての省察並びに子どもの変化、 教育政策の動向及び学校の内外における連携協力についての理解に関する事項 (1 2 時間1 講習開講) 講習番号 講習名 講 習 の 概 要 開 設 日 程 受 講 対 象 定員 受 講 料 修了認定の 方 法 A-1 教育の最新事情と 今日的課題 「教職についての省察」「子どもの変化についての理解」「教育政策の動向について の理解」「学校の内外における連携協力についての理解」の4つの事項について、教 員に求められる最新の知識・技能の修得と今日的な教育課題についての理解を深め ることを目指す(受講者間のディスカッションを含む)。 ※定員に達し次第募集を締 切りとする。 平成27年8月18日(火)~ 平成27年8月19日(水) 全教員 100 12,000円 筆記試験 定員 受 講 料 修了認定の 方 法 【 選択領域】 教科指導、 生徒指導その他教育の充実に関する事項 (6 時間4 講習開講) 講習番号 ※ 講習名 講 習 の 概 要 開 設 日 程 B-1 小学校「外国語活動」の 理論と実践 本講習では、「外国語活動」を中心に小学校英語教育に関する基礎的かつ実践的 な知識を習得することを目指す。理論面では「外国語活動」の目的と意義、教師の役 割や国際理解教育との関連などについて学ぶ。また実践面では、具体的な指導技能 や活動案などを身に付ける。中学校英語科との連携や今後の教科化の方向性など を踏まえ、小学校英語教育に関わる問題について考えるとともに、ディスカッションを 通して受講者による意見交換も行う。 平成27年8月10日(月) 小・中学校教諭 50 6,000円 筆記試験 B-2 学校事故・事件 ‐いじめ自殺事件を中心に‐ 子どもの自殺事件が社会問題になっている。この講義では、いくつかのケースを検 討し、① 子ども同士の関係性の変容、② 社会的背景、③ 事件の発生および対応に 関わる学校運営および教育実践の課題、④ 事実解明と再発防止のための対策(第 三者委員会のあり方、教育改革の方向等を含む)について講義する。 平成27年8月11日(火) 幼・小・中・高等学 校教諭、養護教諭 70 6,000円 筆記試験 B-3 1700年代のヨーロッパで行われていた科学実験講座は,当時の人びとの〈たのしみ ごと〉でもありました。まずは,その一部を再構成した〈もっと しゅぽしゅぽ〉という授 たのしい科学の伝統から学ぶ 業プランを体験してもらいます。そのうえで,当時の優れた公開講座にみられる教材 ※平成26年度開講講習名 構成,発問設定など,授業を設計するうえで今日のわれわれが学ぶべき点について 「科学と科学教育の歴史から学ぶ」 解説します。理科の教師でなくても,いや理科の教師でないほうが参考になることが 多いはずです。 平成27年8月20日(木) 小・中学校教諭 40 6,000円 筆記試験 B-4 幼児期から児童期、思春期にかけての長期的な視点から、造形美術に関わる子ども の学びについて考えます。このことで、造形美術教育についての校種を超えた共通 理解をつくるとともに、各校種が担っている子どもの発達に沿った役割を明確にしな がら理解をすすめることを目的としています。そこで、「子どもの認知」と「社会との関 わり」の二つの視点から、造形美術教育の課題について考えを深めていきます。 平成27年8月21日(金) 幼・小・中・高等学 校(美術)教諭 50 6,000円 筆記試験 造形美術と子どもの学び ※ 「主な受講対象」に該当しない教諭の方でも受講できます。(栄養教諭及び養護教諭は除く) ※ 認定申請中のため、変更の可能性があります。 お問合せ先 愛知県立大学学務課 更新講習担当 住所:愛知県長久手市茨ケ廻間1522番地3 電話:0561-76-8832(直通) 主な受講対象 教員免許状更新講習 シラバス A-1 「教育の最新事情と今日的課題」 (その1) 講 習 名 教育の最新事情と今日的課題(その1) 必修 ~学校・子どもを巡る近年の状況変化~ 時 間 数 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 3 時間 全教員 平成 27 年 8 月 18 日(火) 会 愛知県立大学(長久手キャンパス) 講 習 の到 達 目 標 近 講 講 習 習 の 概 計 講義 受講予定人数 100 人 内田 純一 (愛知県立大学教育福祉学部・准教授) 開 設 日 ・時 間 場 講習形態 9 時 10 分~ 12 時 20 分 H004 教室 学校・子どもを巡る近年の様々な状況変化について、客観的かつ具体的に理解す る。 要 近年の学校・子どもを巡る様々な状況変化の中でも、特に、①「少子化の進行と要 因」、②「子どもの貧困と教育格差」に焦点を当て、各種の調査・統計等に基づき概 説する。 ①については、出生数・出生率、未婚・非婚化、晩婚・晩産化、若年労働(非正 規雇用)などを取り上げる。 ②については、「貧困」のとらえ方、「ひとり親世帯」、教育費における公的負担と私 的負担、貧困の世代的再生産などを取り上げる。 家庭や地域社会、教育現場における実体験の「背景にあるもの」を知り、客観視す るための知識・情報を提示する。 画 <9:10~10:40> 上記の「到達目標」にそって、主に「講習の概要」で示した内容の前半部分①(少 子化の進行と要因)について講義する。 <10:50~12:20> 上記の「到達目標」にそって、「講習の概要」で示した内容の後半部分②(子どもの 貧困と教育格差)について講義する。 ※試験は、(その2)と一緒に、16:10~16:40 に行います。 試験の方法・評価基準等 筆記試験で論述式とします。講義の中で得た知見を、家庭や地域社会、教育現場 での実体験等と結びつけつつ、論理的にまとめてもらいます。ノートや資料等の持ち 込みは自由です。到達目標に基づいて採点し、100 点満点の 60 点以上を合格とし て履修認定します。追試は行いません。 教 材 ・参 考 文 献 等 ①子どもの貧困白書編集委員会編『子どもの貧困白書』明石書店、2009 年。 ②青木紀『現代日本の貧困観』明石書店、2010 年。 ③日本弁護士連合会編『日弁連子どもの貧困レポート』、2011 年。 ④中塚久美子『貧困のなかでおとなになる』かもがわ出版、2012 年。 ⑤特集「女性と貧困」『現代思想』第 40 巻第 15 号、2012 年 11 月。 など。 受 講 上 の注 意 講習の当日に、本講義で扱う内容に関する具体的な数値が分かる資料(図表)を多 数配付しますので、その理解を助けるために、事前に送付される「教員免許状更新 講習資料」に目を通しておいて下さい。 (参考)文科省の講習 規 則 ( 講 習 内 容 の 基 〔教職についての省察〕―学校を巡る近年の状況変化 準)との対応項目 教員免許状更新講習 シラバス A-1 「教育の最新事情と今日的課題」 (その2) 講 習 名 教育の最新事情と今日的課題(その2) 必修 ~学習指導要領の改訂と子どもの実態をふまえた実践~ 時 間 数 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 3 時間 全教員 講習形態 受講予定人数 100 人 坪井 由実 (愛知県立大学教育福祉学部・教授) 開 設 日 ・時 間 平成 27 年 8 月 18 日(火) 13 時 20 分~16 時 40 分 会 愛知県立大学(長久手キャンパス) 場 講義 H004 教室 ・学習指導要領の改訂の動向等について理解を深める。 講 習 の到 達 目 標 ・教育改革の動向の概要を理解する。 ・様々な問題に対する組織的対応の必要性について理解を深める。 ・学校における危機管理の必要性について、理解を深める。 (1) 憲法・新教育基本法下の「教育改革5点セット」と学校現場:①学習指導要領 ②学力テ スト ③学校評価・教員評価 ④首長の権限強化 ⑤教育振興基本計画 (2) 教育実践の振り返り(その1):①学力の問い直しと授業イメージの転換 ②「キャリア教 育」を小学校から-レリバンス ③青年期の自分づくり ④「効果のある学校」実践に学ぶ 講 習 の 概 要 (3) 教育実践の振り返り(その2):①ニーズ調査と Plan-Do-Check-Action の意義②学校目 標の設定と自治体教育振興基本計画 ③教育におけるリスクマネジメント ④全構成員参 加による学校改善のサイクル ⑤学校改善の実践紹介 (4) 教育実践の振り返り(その3):①授業評価と教員評価 ②教職員の同僚性 ③学校改善に向けた公共空間を創ろう-学校運営協議会、三者協議会の実践紹介 (5) まとめ:探究的スクールリーダーシップの基本的技量 <13:20~14:50>教育学の最新の研究成果や知見を盛り込み、学校の全構成員の参加 により学校づくりをすすめる「共同統治(Shared Governance)の理論と実践、校長や教育委 講 習 計 画 員会のみならず教職員のリーダーシップを引き出していく学校経営理論=分散リーダーシッ プ(Distributed Leadership)と実践にもふれる。 <15:00~16:00> グループ討論 <16:10~16:40> (その1)(その2)に関する試験 講義のなかで得た知見を参考に、明日からの実践に生かしていきたい視点や取組について論 試験の方法・評価基準等 述していただきます。ノートや資料等の持ち込み自由。到達目標に基づいて採点し、100 点満 点の 60 点以上を合格として履修認定。追試は行いません。 教 材 ・参 考 文 献 等 学校評価や教員評価、児童生徒のニーズ調査など、勤務校における学校改善関係資料を持 参されると講義を理解したり、論述の際、役立つでしょう。 以下の点について、3点ぐらいずつメモを用意し受講されることをおすすめします:①今の児童・ 受 講 上 の注 意 生徒の特徴 ②自分の教育実践の到達点と課題 ③親との信頼関係 ④校長に期待するこ と ⑤教育委員会に期待すること。 〔教職についての省察〕―教員としての子ども観、教育観等についての省察(子ども観、教育観 等についての省察、教育的愛情、倫理観、遵法精神その他教員に対する社会的要請の強い (参考)文科省の講習 事柄) 規 則 ( 講 習 内 容 の 基 〔教育政策の動向についての理解〕―学習指導要領の改訂の動向等(総則の趣旨の理解、 子どもの実態を踏まえた道徳)、法令改正及び国の審議会の状況等 準)との対応項目 〔学校の内外における連携協力についての理解〕-学校における危機管理上の課題(校 内外の安全確保に関する内容、情報セキュリティなど近年の状況を踏まえた内容) 教員免許状更新講習 シラバス A-1 「教育の最新事情と今日的課題」 (その3) 講 習 教育の最新事情と今日的課題(その3) 名 必修 ~子どもの発達的変化と学校におけるカウンセリングについて~ 時 間 数 3 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 時間 全教員 講習形態 講義 受講予定人数 100 人 堀尾 良弘 (愛知県立大学教育福祉学部・教授) 開 設 日 ・時 間 平成 27 年 8 月 19 日(水) 9 時 10 分~12 時 20 分 会 愛知県立大学(長久手キャンパス) 場 講 習 の到 達 目 標 H004 教室 ・子どもの発達に関する脳科学、心理学の最新知見について理解を深める。 ・子どもの生活の変化を踏まえた指導の在り方について理解を深める。 ・様々な問題に対する組織的対応の必要性について理解を深める。 ・子ども理解の基礎となる脳科学、心理学の知見を紹介し、子どもの行動を科学的 講 習 の 概 要 に見ることについて考える。 ・児童生徒との関わり方、カウンセリングマインド、学校内外の連携について検討す る。 <9:10~10:40> ビデオ,パワーポイント等の視聴覚教材を用いて、脳科学及び心理学の知見を講 義形式で解説する。 講 習 計 画 <10:50~12:20> 児童生徒との関わり方、カウンセリングマインド、感情転移,学校内外の連携などに ついて、講義、質疑応答、討論などを通じて、教育実践力を高めていく。 *試験は(その4)と一緒に 16:10~16:40 に行います。 筆記試験で論述式とする。講習の中で得た知見を,どのように教育実践に生かして 試験の方法・評価基準等 いくかについて論述してもらう。ノートや資料の持ち込み可。 到達目標に基づいて採点し、100 点満点の 60 点以上を合格として履修認定しま す。追試は行いません。 教 材 ・参 考 文 献 等 受 講 上 の注 意 参考書:(特に持参する必要はありませんが,参考書として紹介しておきます。) ・心理科学研究会(編)『小学生の生活とこころの発達』福村出版 2009 年 ビデオ教材については授業中での視聴のみとなりますが,パワーポイントで示す内容 は配付資料として用意します。 〔子どもの変化についての理解〕-子どもの発達に関する脳科学、心理学等における 最新の知見、子どもの生活の変化を踏まえた課題(カウンセリングマインドの必要性、 (参考)文科省の講習 生活習慣の変化を踏まえた生徒指導、その他の課題) 規則(講習内容の基 〔学校の内外における連携協力についての理解〕-様々な問題に対する組織的対 準)との対応項目 応の必要性(保護者・地域社会との連携、対人関係、日常的コミュニケーションの重 要性) 教員免許状更新講習 シラバス A-1 「教育の最新事情と今日的課題」 (その4) 講 習 名 時 間 数 教育の最新事情と今日的課題(その4) 3 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 時間 全教員 平成 27 年 8 月 19 日(水) 会 愛知県立大学(長久手キャンパス) 講 習 の到 達 目 標 講習形態 講義・演習 受講予定人数 100 人 山本 理絵 (愛知県立大学教育福祉学部・教授) 開 設 日 ・時 間 場 必修 〜通常学級における特別支援〜 13時20分~16時40分 H004 教室 子どもの生活の変化を踏まえた、学校の内外における連携協力による指導の在り 方について、理解を深める。 通常学級に在籍する LD・ADHD・自閉症スペクトラムなど発達障害の子どもを含 む特別支援教育の体制が整えられてきている。学校現場では、とまどいや困難を 講 習 の 概 要 抱えながらも、これらの子どもたちの理解と支援、学級づくり・授業づくりや地域・学 校・園の支援体制づくりなどの教育・保育実践に努力してきている。この講習では、 これらの現状、到達点と課題について明らかにし、明日からの手がかりと見通しが 持てるようにしたい。 <13:20~14:50> 1.講義 ①特別支援教育とは ②教育実践における発達障害や「気になる子」 の捉え方 ③地域における特別支援体制づくり ④特別支援の学級づく り・授業づくり 講 習 計 画 <15:00~16:00> 2.討論 事例をもとに、 ①発達障害児の支援 ②学級づくり ③保護者との連携について 3.まとめ講義 <16:10~16:40> (その3)(その4)に関する試験 試験は、論述式で、テーマは「講習の中で得た知見を、どう教育実践に生かしてい 試験の方法・評価基準等 くか」。なお、ノートや資料の持ち込みは可。 到達目標に基づいて採点し、100 点満点の 60 点以上を合格として履修認定しま す。追試は行いません。 湯浅恭正編著『芽生えを育む授業づくり・学級づくり 幼稚園~小学校低学年』『子 教 材 ・参 考 文 献 等 どもの集団の変化と授業づくり・学級づくり小学校中学年~高学年』『自立への 挑戦と授業づくり・学級づくり 中学校~高校』明治図書 2009 年 日本特別ニーズ教育学会編『テキスト 特別ニーズ教育』文理閣 2007 年 各受講生が所属する学校・園における特別支援の現状について、特別支援教育 受 講 上 の注 意 コーディネーターに尋ねるなど、可能な限り、前もって把握しておくようにしてくださ い。 〔子どもの変化についての理解〕-特別支援教育に関する新たな課題(LD、ADHD (参考)文科省の講習規 等)、子どもの生活の変化を踏まえた課題(多様化に応じた学級づくりと学級担任 則(講習内容の基準)と の役割) の対応項目 〔学校の内外における連携協力についての理解〕-様々な問題に対する組織的対 応の必要性 教員免許状更新講習 シラバス B-1 「小学校「外国語活動」の理論と実践」 講 習 名 時 間 数 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 小学校「外国語活動」の理論と実践 6 時間 小学校教諭、中学校教諭 平成 27 年 8 月 10 日 (月) 会 愛知県立大学(長久手キャンパス) 講 習 の到 達 目 標 講 講 習 習 の 概 計 要 画 講習形態 講義・演習 受講予定人数 50 人 池田 周 (愛知県立大学外国語学部・准教授) 開 設 日 ・時 間 場 選択 9 時 10 分 ~ 16 時 50 分 G103 教室 「外国語活動」の目的と意義、教師の役割や国際理解教育との関連などについ て基礎的理論を学ぶ。実際に教材を用いてワークショップを行い、指導力向上 を目指す。また、中学校英語科教育との連携を目指した指導についても考える。 上記到達目標に従い、「外国語活動」を進める上で必要な概念を確認し、具体 的な指導技能を身に付ける。また、中学校英語科との連携や今後の教科化の 方向性などを踏まえて「外国語活動」に関わる問題について考える。グループ討 論を通して、受講者による意見交換や指導アイデアの共有も行う。 9:10~10:00 【講義】「外国語活動」が目指すもの ― 目的と意義、教師の役割や国際理解教育との関連 10:10~11:00 【講義】授業の組立てと指導の工夫 ― 歌・チャンツ、ゲームなどの具体的な活動例とアレンジ方法 11:10~12:30 【講義・グループ討論】「外国語活動」の実際と今後の方向性 13:20~13:50 【全体討論】グループ討論の総括 14:00~15:30 【講義・ワークショップ】「外国語活動」と中学校英語科教育との連携 15:40~16:10 【全体討論】まとめ ― よりよい「外国語活動」を目指して 16:20~16:50 【試験】 試験の方法・評価基準等 講習内容に基づいた択一式及び一部論述式の筆記試験を行います。講義資料や ノートの持ち込み可とします。到達目標に基づいて採点し、100 点満点の 60 点以上 を合格として履修認定します。追試・再試は行いません。 教 材 ・参 考 文 献 等 『小学校外国語活動研修ガイドブック』文部科学省(監修)、旺文社 (2009) / 『Hi, friends! 1, 2』/ 講義当日に資料を適宜配布する予定です。 受 講 上 の注 意 グループ討論において、 「外国語活動」の指導経験のある受講者には指導の実 際や問題点について(教材などの持参可) 、またその他の受講者には小学校段 階の英語教育に関する意見や疑問点などを発表して頂きます。 教員免許状更新講習 シラバス B-2 「学校事故・事件-子どもの自殺事件を中心に-」 講 習 名 時 間 数 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 学校事故・事件-子どもの自殺事件を中心に- 6 時間 幼・小・中・高等学校教諭 養護教諭 選択 講習形態 講義・演習 受講予定人数 70 人 望月 彰(愛知県立大学教育福祉学部・教授) 開 設 日 ・時 間 平成 27 年 8 月 11 日 (火) 9 時 10 分~16 時 40 分 会 愛知県立大学(長久手キャンパス)学術文化交流センター・多目的ホール 場 講 習 の到 達 目 標 子ども同士の「いじめ」や教員の「体罰」などを原因とする子どもの自殺が社会問 題になっています。学校教育の場における子どもの人権侵害は、社会的に大きく 取り上げられた問題だけに限られるわけではありません。多くの問題は、「表沙 汰」にならないまま潜在し、被害児童生徒や保護者が「泣き寝入り」している問題 も少なくありません。その実態を改めて認識するとともに、問題解決のための道筋 を考えていくことがこの講義の目標です。 講 要 学校教育における子どもの人権侵害の実態について、講師が 20 年来関わって いる「全国学校事故・事件を語る会」の活動を通して紹介し、「学校事故・事件」 としてくくることのできるさまざまな問題の実情およびそれらに共通する本質的な 問題構造を講義します。また、受講者にも、このテーマに関わるそれぞれの体験 を率直に出していただき、提供された具体的な課題について討議するなかで、 解決の指針を導き出していきます。 画 9:10~10:40 【講義①】 学校事故・事件の社会問題化-鹿川君いじめ自殺事件 10:50~12:20 【講義②】 「指導死」問題とその先駆け-神戸高塚高校校門事件 13:20~14:20 【講義③】 「体罰」事件の問題構造-内海平君自殺事件 14:30~16:00 【講義④】 事実解明と被害者支援 16:10~16:40 【試験】 ※直近に事件が発生した場合には、その問題について検討する場合があります。 ※重大な学校事故が危惧される「柔道必修化」について検討する場合があります。 講 習 習 の 概 計 試験の方法・評価基準等 学校事故・事件の構造と対応の原則に関する認識の度合いを、論述試験によって 審査します。追試・再試は行いません。 教 材 ・参 考 文 献 等 望月・土屋編著『いのちの重みを受けとめて』神戸新聞総合出版センター 前田功・前田智恵子『学校の壁』教育史料出版会 星野安三郎・牧柾名・今橋盛勝編著『体罰と子どもの人権』エイデル 子どもの権利を守る国連 NGO DCI 日本支部編『子ども期の回復』花伝社 グリーフケア・サポートプラザ編『自ら逝ったあなた、遺された私』朝日新聞社 受 講 上 の注 意 学校事故・事件に直接関与された方には厳しい講義となります。予めご了解下さい。 教員免許状更新講習 シラバス B-3 「たのしい科学の伝統から学ぶ」 講 習 名 たのしい科学の伝統から学ぶ 時 間 数 6 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 時間 小・中学校教諭 選択 講習形態 講義・演習 受講予定人数 40 人 松野 修 (愛知県立芸術大学・教授) 開 設 日 ・時 間 平成 27 年 8 月 20 日 (木) 9 時 10 分~ 16 時 50 分 会 愛知県立大学(長久手キャンパス)学術文化交流センター・多目的ホール 場 講 習 の到 達 目 標 1700 年代のヨーロッパで行われていた公開講座をもとに,当時の優れた教育講 座にみられる授業設計,教材構成,発問設定を学ぶ。 講 (1)近代科学と科学教育に関する歴史的な背景を解説する。 (2)1700 年代のヨーロッパで行われていた科学実験講座の中から,真空に関す る内容を再構成した〈もっとしゅぽしゅぽ〉という授業プランを体験する。 (3)小中学校の授業でも再現できる実験をいくつか体験し,実験操作の習熟を 図る。 講 習 習 の 概 計 要 画 9:10~10:10 【講義】科学と科学教育の歴史(1)「たのしい科学の伝統」 10:10~11:10 【模擬授業 1】大道仮説実験〈しゅぽしゅぽ〉 11:20~12:20 【講義】真空に関するヨーロッパ各国での研究史 13:20~13:50 【模擬授業 2】〈もっと しゅぽしゅぽ〉 14:00~15:30 【講義】真空に関する科学研究の歴史 15:40~16:10 【講義】科学と科学教育の歴史(2)「たのしい科学の伝統」 16:20~16:50 【試験】 試験の方法・評価基準等 講習内容に基づいた一部論述式の筆記試験を行います。100 点満点の 60 点 以上を合格として履修認定します。追試・再試は行いません。 教 材 ・参 考 文 献 等 板倉聖宣著『仮説実験授業の ABC』仮説社刊 宮地祐司著『もっと〈しゅぽしゅぽ〉問題実験集』NPO 法人楽知ん研究所刊, 2010 年。 受 講 上 の注 意 実験道具など必要なものはこちらで用意します。筆記用具だけ持参してください。 教員免許状更新講習 シラバス B-4「造形美術と子どもの学び」 講 習 名 時 間 数 主 な受 講 対 象 者 担 当 教 員 造形美術と子どもの学び 6 時間 幼・小学校 教諭 中・高等学校 教諭(美術) 講習形態 講義・演習 受講予定人数 50 人 藤原 智也 (愛知県立大学教育福祉学部・講師) 開 設 日 ・時 間 平成 27 年 8 月 21 日 (金) 会 愛知県立大学(長久手キャンパス) 場 選択 10 時 00 分~ 17 時 40 分 B101 教室 講 習 の到 達 目 標 造形美術教育の抱える今日的課題について理解する。 造形美術の題材づくりの前提に関わる知見を獲得する。 講 近年の教育改革では「学校力」の強化が謳われた。一方、造形美術教育は時 間数削減を含めた機会保障の危機にある。しかし、認知研究では子どもの発達 における感覚経験の多様性が、言語的な発達の前提になるとの指摘もされてい る。このような今日的課題を踏まえた題材づくりとはいかにあるべきかを考察し、 相互に理解を深めていきたい。 習 の 概 要 1.〈造形美術教育と教育改革〉(10:00~11:30) 美術教育がおかれた状況を考えるために、教育改革の文脈の中での位置づけ について触れる。 〈昼休み〉(11:30~12:30) 2.〈造形美術教育と子どもの認知発達〉(12:30~14:00) 近年の認知研究等の知見に触れながら、子どもの発達における造形美術の機 講 習 計 画 能と役割について考える。 3.〈造形美術教育と子どもの社会性〉(14:15~15:45) IT 機器等による【顔の見えない手の届かない】コミュニケーションが拡大する現 代社会で、造形美術を介した【顔の見える手の届く】コミュニケーションの社会的な 意義を子どもの成長と照らして考える。 4.〈ディスカッション〉(16:00~17:00) 〈休憩〉(17:00~17:10) 5.〈試験〉(17:10~17:40) 試験の方法・評価基準等 教 材 ・参 考 文 献 等 受 講 上 の注 意 試験は、講義で得た知識や考え方を自分の実践課題に引き寄せてレポートとして まとめる。(配付資料や文献等を参考にしていただいてもかまわない。) 講義で随時配布・紹介する。 美術の専門・非専門を問わず、子どもの創造性や感性に興味があればどれでも受 講いただいて結構です。すべて座学のため、絵具等は不要です。
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